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山田五十鈴さんに文化勲章授与 2000.10.27
 本誌の人気コーナー「劇顔」にもご登場いただいた山田五十鈴さんに、文化勲章が贈られることとなった。女優としては初の受章となる。文化の日に執り行われる親授式に先立ち、ご本人からのコメントが発表された。
「思いがけなく、過分のものをいただくことになり、とまどっております。ひたむきに、ひたすらに、芸の道にとりくんで参りました。これからも、今まで通 りの自然体で、つとめていきたいと思っております。父も娘も俳優でしたから、泉下で喜んでくれているものと思います」
山田五十鈴

 1917(大正6)年、大阪生まれ。父は新派の女形・山田九州男、母も花柳界出身という環境から、6歳より常磐津、清元、踊り、長唄などの芸事を身に付ける。30(昭和五)年、「剣を越えて」で大河内伝次郎の相手役として映画デビュー。伊藤大輔、内田吐夢作品などを経て、36年溝口健二監督「浪華悲歌」「祗園の姉妹」の2本が高い評価を受け、トップ女優に。以後、成瀬巳喜男、衣笠貞之助、黒澤明、小津安二郎ら、名だたる監督の作品に出演する。代表作に「鶴八鶴次郎」「流れる」「蜘蛛巣城」「東京暮色」など。
  昭和30年代後半からは活躍の場を主に舞台に移し、映画・舞台の双方で華やかに輝く稀有な存在となる。87年には多くの主演舞台の中から、ファン投票をもとに「狐狸狐狸ばなし」「香華」「女紋」「淀どの日記」「千羽鶴」「女坂」「菊枕」「たぬき」「しぐれ茶屋おりく」「三味線お千代」の10作品を「五十鈴十種」に選定。昨年10月は帝国劇場「春朧」に、今年の7・8月には芸術座「戒老録」に出演、旺盛に舞台活動を続ける。一方で、初のNHK大河ドラマ「葵〜徳川三代〜」にも出演するなど、テレビでも貫録ある演技を見せている。娘は女優の故・嵯峨美智子。




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