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新国立劇場小劇場新作連続公演「時代と記憶」 11/27(月)
2000.12.04
写真/「記憶と時代」記者会見

前列左より坂手洋二、井上ひさし、永井愛、後列左より高谷史郎、栗山民也、西川信廣
 20世紀から21世紀にかけて、新国立劇場小劇場では「時代」あるいは「記憶」をテーマに5本の新作が上演される。(日程、演目は下データ参照)

「記憶の畑をたがやそう 時からこぼれ落ちる一瞬、の、光景集」。このキャッチフレーズは井上ひさし氏によるもの。東京裁判をモチーフにした『夢の裂け目』の作も手がける井上氏は「人間は都合よく健忘症になってしまう。一番の例が、太平洋戦争のこと。大事なことを忘れることで戦後がスタートしてしまった。そのツケが現代にまわってきている。(作品は)うんと面白く、うんと楽しく、そして意味は深く探り出し、記憶を固定させたい」と語った。




公演データ
2000.11/27[月]─2001.3/31[土]、5/18[火]─31[木]
世紀末から新たな世紀へ 小劇場新作連続上演『時代と記憶』
新国立劇場 小劇場
・前売・お問い合わせ=新国立劇場ボックスオフィス TEL.03-5352-9999
・ホームページ=http://www.nntt.jac.go.jp

11/27[月]― 12/16[土]
Dumb Type「memorandum」


公演中

全指A席4,200円/B席3,150円

マルチメディアを駆使した最先端のパフォーマンスで世界各地でも圧倒的な支持を得ているダムタイプ。セットを組んだ小劇場で一ヶ月近く作品をより進化させる試みを続けてきた。時代、個人の記憶のありよう、その現れ方を具現化しようとする刺激的なステージ。

1/10[水]― 28[日]
「母たちの国へ」
STAFF 作=松田正隆 演出=西川信廣
CAST 岡本健一 南果歩 小川範子 福井貴一 ほか


全指A席5,250円/B席3,150円

長崎を舞台にした作品を発表し高い評価を得ている松田正隆の作品。若い夫婦と妻の姉が同居する先祖代々受け継がれた坂の上の家。家族の記憶が、日常の会話の中から浮かび上がってくる。松田は「“被爆体験の記憶が受け継がれている現在の長崎を生きること”を書く動機として今後もねばり強くやっていきたい」とコメントを寄せた。

2/10[土]― 3/1[木]
「ピカドン・キジムナー」
STAFF 作=坂手洋二 演出=栗山民也
CAST 益岡徹 寺島しのぶ 辻萬長 倉野章子 ほか


12/9(土)前売開始

全指A席5,250円/B席3,150円

広島で被爆した沖縄人の帰郷後の姿を、1972年の沖縄返還当時の世相を背景に描き出す。作を手がける燐光群の坂手洋二は「芝居はニュースの“新しさ”ではなく“正確さ”を伝えていかなければいけないメディアだと思う。今、取り上げないと忘れさられていくことを、ちゃんと伝えたい」と語った。また、「民間ではやれないことを」ということで子役も大勢起用するそう。

3/12[月]― 31[土]
「こんにちは、母さん」
STAFF 作・演出=永井愛
CAST 加藤治子 平田満 杉浦直樹 ほか


1/14(日)前売開始

全指A席5,250円/B席3,150円

東京下町を舞台に、70歳を過ぎ自分らしい生き方を見つけて輝く母親と、自殺の多いリストラ世代の長男、母親の恋人である初老の男を中心に繰り広げられる物語。永井は「個人の記憶は、その人にももちろん、家族などあらゆる人の現在に影響を与えている。20世紀の記憶―戦争、高度成長、バブル崩壊などが、21世紀の子供たちに与える影響というものを、普通の会話の中から描き出していきたい」と語った。

5/8[火]― 31[木]
「夢の裂け目」
STAFF 作=井上ひさし 演出=栗山民也
CAST 角野卓造 高橋克実 大高洋夫 石田圭祐 キムラ緑子 藤谷美紀 熊谷真実 田根楽子


3/18(日)前売開始

全指A席5,250円/B席3,150円

その自由な学風のために東京帝大を追われて野に下り、市井の一弁護士として糊口をしのいでいた法学博士・草野金次郎。戦後、ふたたび大学へに戻った彼に、東京裁判の被告弁護の命が下り……。井上は「3月の稽古始めに間に合うように、自分に厳しく2月中には書き上げるつもりで、今、膨大な資料の中に埋もれています」とのこと。




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