スーパー歌舞伎「新・三国志II 孔明篇」 3/5(月)
2001.03.19
前左より市川寿猿、市川段四郎、市川猿之助、中村歌六、市川亀治郎
後列左より市川春猿、市川笑也、市川猿弥、市川門之介、市川右近、市川笑三郎、市川段治郎
99年に初演され45万人を超える観客を動員した人気作、スーパー歌舞伎『新・三国志』の続編が上演される。脚本は、前作で第28回大谷竹次郎賞を受賞した横内謙介が引き続き担当。初演では、蜀を建国する英雄・劉備が実は女性だったという大胆な設定を発案し、原作を知らない観客層をも取り込んだ。今回は、劉備・関羽・張飛らの「夢見る力」を受け継いだ諸葛孔明を主人公に、その波乱万丈の生涯と、秘められた恋を描いてゆく。
前作の見せ場はそのまま引き継がれる。好評だった京劇俳優による立廻りもグレードアップし、本場中国では途絶えてしまった立廻り専門の女方“武旦(ぶたん)”をこの公演のために復活。歌舞伎俳優との競演が実現する。本水30トンを使用した大滝も、趣向を変えて出現。その他、最新舞台技術を駆使した戦場での火攻めシーンや、おなじみの宙乗りなども再登場。猿之助いわく「堂々たる二番煎じ」で、立回り、大火、本水、宙乗りの四大要素をそっくりそのまま継承する。
「前作は歴史の事実を変えずに、劉備は実は女だったという飛躍を加えた。それが成功につながった」と語る猿之助さん。根強いファンを持つ原作だけに、猿之助さん横内さん共々、歴史書と小説の両方を入念に研究し、独自の三国志を構築しようと懸命だ。しかしこの主人公の孔明という人、一生身を慎んだ人物として人々の尊敬を集める道徳の権化のようなお方である。知れば知るほどドラマにならない。だからといって“実は孔明も女だった”なんてわけにもいかないし……。
そこで今回横内さんが考え出したのが、孔明には天下統一後に再会を約束した女性がいたという設定。身を慎んでいたのは、ほかならぬその人のためだった、というわけだ。この史書が黙して語らない“孔明の恋”を中心に、歴史叙事詩にしてラブロマンスという贅沢な作品世界を作り上げてゆく。横内さんは「荒唐無稽だと言われるスーパー歌舞伎ですが、フィクションは作っても事実は変えない。演義では孔明は雨を降らせたりする超能力者ですが、ずっと人間的になっています」と、新たに創造した孔明像に自信のほどを示した。
公演データ
2001.4/6[金]― 5/24[木]
新橋演舞場
STAFF 脚本=横内謙介 演出=市川猿之助 装置・衣裳デザイン=毛利臣男 音楽=加藤和彦 ポスターディレクター=横尾忠則
CAST 市川猿之助 中村歌六 市川右近 市川亀治郎 市川笑三郎 市川段治郎 市川寿猿 ほか
・
4月公演分=発売中
5月公演分=4/8(日)前売開始
・
1等席15,750円/2等席10,500円/3等席A4,200円/3等席B3,150円/桟敷席16,800円
・
お問い合わせ=劇場 TEL.03-3541-2600
・
松竹ホームページ=
http://www.shochiku.co.jp
地方公演
6/5(火)
|
6/25(月)
名古屋・中日劇場/お問い合わせ=劇場 TEL.052-263-7171(代)
9/5(水)
|
10/26(金)
大阪・松竹座/お問い合わせ=劇場 TEL.06-6214-2211(代)
< 記事一覧
Copyright 2000 Theater Guide ご意見・ご感想は
info@theaterguide.co.jp
まで