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八月納涼歌舞伎「野田版・研辰の討たれ」記者会見 6/19(火)
2001.06.28
写真/中村勘九郎と野田秀樹

中村勘九郎と野田秀樹(撮影=山出高士)
 歌舞伎座8月公演の第三部で、あの野田秀樹が脚本・演出を手がける『野田版・研辰(とぎたつ)の討たれ』が上演されることになった。長年の友人関係だった中村勘九郎からの再三のラブ・コールが実った形。ここのところ毎年8月は三部制の“納涼公演”が定着し、勘九郎を筆頭に坂東三津五郎、中村福助、中村橋之助ら花形が中心の若々しい舞台が繰り広げられるため、今回のような冒険も可能になったということだろう。もともと『研辰の討たれ』とは大正14年初演の木村錦花作品。刀研ぎ師から武士になった辰次という男が、家老を斬って討っ手から逃げまどう物語だ。野田版では「仇討ちをする側のためらい」に着目して新たに脚本化。どこか憎めない主人公にはこれまで何度かこの役を演じたことがある勘九郎がふんし、舞台をかけずり回ることになりそうだ。舞踊『勢獅子(きおいじし)』を併演。

 「今回は裏方に徹する」と黒子姿で現れた野田秀樹。「今までうまいこと逃げられていたので、やっと実現して本当に嬉しい」と喜色満面の勘九郎と共に会見に臨んだ。同い年という二人、「とにかく芝居がうまくて、何より愛嬌がある」(野田)、「脚本をちょっと読んだだけで、もう笑い転げるくらい面白い。“黙阿弥調”のせりふがあるように、100年後に“野田調”って言われるせりふがあってもいいかな」(勘九郎)と、お互いエールを送り合った。まずはこれが手始めということで全くの書き下ろしオリジナル作品にはならなかったようだが、「いずれは」と期待に胸膨らます勘九郎。演出について「回り舞台や花道など、歌舞伎が作り上げた“道具の遺産”は礼儀としてキッチリ使ってやりたい。勘九郎さんにはとりあえず「走る」ことを期待します」と語る野田に、勘九郎「あんまり駈けさせられたら“夢の永眠社”になっちゃう」と戦々恐々(?)。ともあれ真夏の要注目作品であることには間違いない。この機会に歌舞伎座デビューを飾ってみては?




公演データ
2001.8/12[日]― 29[水]
歌舞伎座
STAFF 作=木村錦花、脚色=平田兼三郎 脚本・演出=野田秀樹
CAST 守山辰次=中村勘九郎 粟津の奥方=中村福助 平井九市郎=市川染五郎 ほか


[第一部]11:00開演=『菅原伝授手習鑑―寺子屋―』『色彩間苅豆―かさね―』
[第二部]2:30開演=『元禄忠臣蔵―御浜御殿綱豊卿―』『化競丑満鐘』
[第三部]6:00開演=『勢獅子』『野田版・研辰の討たれ』

7/15(日)前売開始 *窓口販売・引き取りは7/17(火)より

全指一等11,550円/二等8,400円/三階A3,150円/三階B1,680円/一階桟敷12,600円

前売・お問い合わせ=チケットホン松竹 TEL.03-5565-6000

松竹ホームページ=http://www.shochiku.co.jp



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