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歌舞伎俳優・市川新之助、“海老蔵”襲名
2003.11.17
写真/左から父・市川團十郎、市川新之助

左から父・市川團十郎、市川新之助
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 来年5月に“11代目市川海老蔵”を襲名する歌舞伎俳優の市川新之助が10日、襲名記者会見を行った。
 “海老蔵”はもともと初代市川團十郎(1660−1704)の幼名で、以来引き継がれてきた伝統ある名跡。現新之助の祖父や父も“團十郎”襲名前にこの名を継いでいる。
 襲名披露狂言は、『暫』鎌倉五郎、『勧進帳』富樫左衛門/武蔵坊弁慶、『春興鏡獅子』小姓弥生後に獅子の精、『助六縁江戸桜』花川戸助実は曽我五郎など、成田屋のお家芸である歌舞伎十八番/新歌舞伎十八番を中心とする8演目。5月の歌舞伎座を皮切りに、大阪松竹座、名古屋御園座、京都南座、博多座や、パリ・シャイヨー宮劇場などで公演が行われる。海外での襲名披露は、父である團十郎のNY公演以来19年ぶりのこと。

 父の團十郎とともに羽織袴で登場した市川新之助は「海老蔵は憧れである祖父や父も襲名した、“どでかい”名前。今日は祖父である11代目市川團十郎の命日です。心の中で『いいんですかね、襲名させていただいて』と聞いたのですが何も答えてくれません。僕自身が覚悟を決めて、『行くぞ』という気持ちで臨みます。僕にとって“海老蔵”は、勢いがあって、弾けたら先があるぞ、という若々しいイメージ」と気合い充分。
 一方、團十郎は「海老蔵という大事な名前を襲名する以上、当分の間、先祖や先輩の技術をなぞるという、地味で苦しい作業が大切です」と穏やかながら厳しい注文も出した。
 披露狂言の最初は「成田屋なら(十八番の)『暫』で」との本人の意向で決まったという。また、“團十郎”と“海老蔵”の名前が共演するのは歌舞伎史上、100数十年ぶりだそうで、新之助は「すごいこと。喜びだなと感じます」と語った。
 新時代の“市川海老蔵”誕生、今から待ち遠しい。




7代目 市川新之助

 1977年生まれ。83年歌舞伎座『源氏物語』の春宮で初舞台を踏む。85年歌舞伎座『外郎売』の貴甘坊で7代目市川新之助を襲名。03年NHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」で主人公・宮本武蔵を演じるなど舞台以外にも活躍の場を広げており、現在、新橋演舞場『宮本武蔵』に主演している。




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