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ミュージカル『ミス・サイゴン』第一次製作発表
2003.12.26
写真/前方左から市村正親 筧利夫 橋本さとし 別所哲也

左から市村正親、筧利夫、橋本さとし、別所哲也 >>拡大

写真/前方左から笹本玲奈 知念里奈 新妻聖子 松たか子

左から笹本玲奈、知念里奈、新妻聖子、松たか子 >>拡大



写真/左から石井一孝、坂元健児、貴水博之
左から石井一孝、坂元健児、貴水博之 >>拡大
 あの伝説のミュージカルがついに復活! 『レ・ミゼラブル』を世に送り出したキャメロン・マッキントッシュ(製作)、アラン・ブーブリル(作)、クロード=ミッシェル・シェーンベルク(作曲)の最強チームが手がけた第2弾として、89年にロンドンで開幕。日本でも92年に初演され、帝国劇場を改装して実物大のヘリコプターを飛ばすなど、話題を呼んだ超大作ミュージカルだ。ベトナム戦争時、陥落間近のサイゴンを舞台に、エンジニアの経営するバーで出会ったベトナム人の少女キムと、アメリカ兵クリスの激しく悲しい究極の愛を描く。
 待望の再演となる今回は、2004年8月から4カ月におよぶロングランを予定。オールキャスト・オーディションで、1万2千を超える応募者の中から厳選されたメイン・キャストがつどい、第一次の製作発表が開かれた。

 超大作ミュージカルの再演とあって注目されたメイン・キャストには、それぞれの役に個性の異なる4名ずつがキャスティングされた。このカンパニーで唯一、前回公演と同じエンジニア役での出演となる市村正親は「一回一回の公演の中で、エンジニアの人生を華々しくエキサイトして演じていきたい。このカンパニーの中で最年長だと思うが、僕は僕なりに枯れたエンジニアを。枯れた中にも、世阿弥でいう“真の花”を咲かせられたら」と貫禄十分。筧利夫(エンジニア役)は「今回クワトロ・キャストということで、エンジニアの“ン”をやらせていただく筧利夫です(笑)。このよう素晴らしい名作に自分が出演できることを光栄に思う。ぶっちゃけ、市村さんと同じ役ができるというだけでうれしい」と、いつものトークは飛ばしつつも、いささか緊張のおももち。めまいを覚えるほど緊張しているという橋本さとし(エンジニア役)は「プレッシャーと緊張感を、プラスのいい緊張感に変えて、ぜひ本番、皆様に感動していただけるものを作っていきたい。この作品は、ミュージカルというデフォルメの中でテーマがリアル。エンジニアはかなりベトナム人的な存在だと思うので、それがうまく出せたら」『レ・ミゼラブル』の稽古中だという別所哲也(エンジニア役)は「自分の中で(『レ・ミゼラブル』とは)また違う引き出しをひっぱり出して、暑苦しく情熱的に演じたい。究極の愛の表現の仕方と、貪欲に生きる強さという二つの部分を見せなきゃいけない責任がある。どう演じても作品が導いてくれる場所があるし、とにかく作品と向かい合ってやっていくしかない」
 キム役には、注目の4人の女優が選ばれた。最年少の笹本玲奈は「4カ月間、キム役として精一杯頑張りたい。初めてCDを聞いたときから、涙が出るほど素晴らしい役で絶対にキム役を演じたいと思っていたので、今ここにいることが不思議で幸せ」。同じくキム役の知念里奈は「このような名作に出演させていただけることが本当にうれしく、感謝している。歌いたくてうずうずしちゃうようなメロディーがたくさんある。お芝居の上で、キムの人生を私も生きられたら」。『レ・ミゼラブル』で初舞台を踏んだばかりの新妻聖子は「帝劇という大舞台で上演される『ミス・サイゴン』のキム役に選んでいただいて本当に感謝している。歌うことが大好きなので、私なりに精一杯頑張りたい。壮大なスケール感が伝わってくるような心躍るメロディーがたくさんあって美しい作品」と初々しい発言が続く。今の演劇界をリードする女優のひとり、松たか子は「今ここに座っているなんて夢のよう。作品としては非常に複雑というか生々しい話だと思う、それを日本人のわれわれがやるのは……。ただ最初に(CDを聞いて)その声に魅力を感じた。キャストの中で自分がどれだけできるか、今ここにいるだけでもいっぱいいっぱいだが、精一杯やりたい」と思い入れを語った。
 11年前にこの作品でアンサンブルとして初舞台を踏み、今回はクリスとジョンの二役に挑む石井一孝は「クリスはやってみたい夢の役で、非常にうれしい。『レ・ミゼ』のジャン・バルジャンから50歳若返って、20代の役を若々しく情熱的にやりたい。作品の一番の難しさでもあり、魅力でもあるのは、人種の対立。それを担う、人種のぶつかり合いを表現しなければいけない役なので、アメリカ人らしさ、人種が違うということを見せられたら」。同じくクリスとジョン(トゥイより変更)役で、めでたくも会見当日が誕生日だった坂元健児は「当初はクリスとトゥイをやる予定だったが、急遽クリスとジョンに変わった。ただひとつ心残りなのが、自分の中でトゥイの役作りが完璧にできていたこと(笑)。『サイゴン』は、メロディーの美しさが魅力。クリスとジョンで役が入れ替わることがあるので、本番で歌詞を間違えないように気をつけたい」。本業はミュージシャンの貴水博之は「今までこの役を演じてきた諸先輩方の実績を崩さないように、自分なりのクリスを思いっきり演じて、楽しみたい。ベトナム戦争という厳しい戦況の中で、究極の愛が描かれているのが魅力」と、おのおの大作に挑む気合いは十分の様子。
 組み合わせが変わると、作品や役柄の見え方まで変化するのが複数キャストの魅力。『レ・ミゼラブル』同様、キャスト表とじっくりにらめっこしてマイ・ベスト・キャストを厳選すべし。それでもほかの組み合わせ観たさに、何度も劇場に足を運んでしまうファンが増えることも予測されるので、お財布の紐の緩み過ぎにはご注意を!





公演データ
2004.8月〜11月
帝国劇場
STAFF 製作=キャメロン・マッキントッシュ・プロダクション 作=アラン・ブーブリル 音楽=クロード=ミッシェル・シェーンベルク
CAST エンジニア=市村正親/筧利夫/橋本さとし/別所哲也 キム=笹本玲奈/知念里奈/新妻聖子/松たか子 クリス=石井一孝/井上芳雄/坂元健児/貴水博之 ジョン=石井一孝/今井清隆/岡幸二郎/坂元健児 エレン=ANZA/石川ちひろ/高橋由美子 トゥイ=泉見洋平/tekkan ジジ=杵鞭麻衣/高島みほ/平澤由美 ほか


2004.4/10(土)前売開始(8・9月分)

お問い合わせ=帝国劇場 TEL.03-3213-7221

東宝ホームページ=http://www.toho.co.jp




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