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『新・近松心中物語〜それは恋〜』製作発表
2003.12.29
写真/左から田辺誠一、須藤理彩、寺島しのぶ、阿部寛

左から田辺誠一、須藤理彩、寺島しのぶ、阿部寛
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 79年の初演から1000回を超える上演を重ね、“現代の古典”と称されている『近松心中物語〜それは恋〜』が、「やるからには初心に戻ってやりたい」という蜷川幸雄の提案から、演出はもちろん、キャスト、音楽、セット、衣裳などを大幅に改め、新たな作品として生まれ変わることになった。これまで平幹二朗や坂東三津五郎らベテラン勢が演じてきた主人公・忠兵衛役には阿部寛が挑戦。そのほか、相手役の遊女梅川にはこれまで亀役として500回以上の出演を果たした寺島しのぶ、与兵衛役には蜷川作品3作目となる田辺誠一、お亀役にはテレビや映画でも活躍中の須藤理彩といったフレッシュで年齢的にもリアリティーのある顔ぶれがそろった。また、森進一が紅白歌合戦でも熱唱した劇中歌「それは恋」(猪俣公章作曲)も一新。蜷川の指名で宇崎竜童が新たに曲を作り、森山良子が歌を担当する。

 「『何で僕?』というのが最初の印象でした」と阿部は笑った。それでも「一途な中にもリアリズムを追求して、役(の印象)をガラっと変えてみたい」と意欲満々だ。ほかのメンバーも「今までの507回は傑作としてとっておきます。今日は“気分も新たに”ということで白を着てきました」(寺島)、「いい意味でクラシックな作品ですが、今回はいろいろな空気が新しくなるといいですね」(田辺)、「作品の重みは感じています。でも蜷川さんの指示を仰ぎ、共演者のみなさんに身をゆだねながら、がむしゃらにやりたい」(須藤)とそれぞれが、生まれ変わる傑作に熱い思いを抱いているようだ。
 また宇崎は「それは恋」に新しいメロディーを吹き込むことに大きな苦しみを味わったという。「詞を一言一句変えずにメロディーを変えてくれと蜷川さんから言われたとき、これは大変だと。なかなか書けなかったけど、誰に歌ってもらおうかと考えてたら森山さんが浮かんで、それからはスラスラと。猪俣さんの曲が“和”だとすると、僕のは“洋”ということになるのかな」。宇崎のラブコールを受けた森山は「劇中歌は密かに憧れていました。近松は今までに歌ったことがないような情念の深いドラマですし、舞台を壊さずにうまくフォローアップできれば」と謙虚にあいさつを済ませたあと会場で歌声を披露。その透明で切ない歌声に「ぞわーっとして、いろいろなせりふが浮かびました」(寺島)、「劇場という空間を共有できるのが今から楽しみ」(田辺)と出演者のめんめんも感動した様子だった。
 最後に「稽古中に灰皿が飛んできた役者さんもいらっしゃるようですが」と記者から恒例の質問が。蜷川とは初仕事となる阿部は「覚悟してます。(もし飛んできたら)頭で受けます」と答え、会場の笑いを誘っていた。




公演データ
2004.3/4[木]−4/29 [木・祝] 日生劇場
2004.2/2[月]−26[木] 御園座
STAFF 作=秋元松代 演出=蜷川幸雄 作曲・歌=宇崎竜童
CAST 阿部寛/寺島しのぶ/田辺誠一/須藤理彩 ほか


チケット発売中

[東京公演]全指S席12,600円/A席8,400円/B席4,200円[愛知公演]全指一等席15,800円/二等席9,400円/三等席4,800円、特別席17,800円

お問い合わせ=[東京公演]明治座 TEL.03-3660-3900[愛知公演]御園座 TEL.052-222-8222

明治座=http://www.meijiza.co.jp/




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