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舞台美術に贈られる第31回伊藤熹朔賞が決定
2004.04.06
 装置や衣裳など舞台美術で顕著な功績のあった人物に贈られる第31回伊藤熹朔賞が発表され、シアターコクーン公演『エレクトラ』の衣裳を担当した前田文子が受賞した。また、新人賞には、劇団太陽族公演『飛ぶように過ぎゆく』、『それを夢と知らない』の装置を評価された今井弘が選ばれた。
 同賞は、日本舞台美術家協会初代会長の伊藤熹朔氏没後に、同氏の友人らが結成した「熹朔の会」によって1967年に設立された。74年からは同協会が主催。会員約250名と演劇関係者約300名で構成される推薦委員の投票で選ばれたノミネート作品と、会員本人によるエントリー作品の中から受賞者を決定する。授賞式は、今月30日に東京・六本木の俳優座劇場にて行われる。今回の受賞者は、下記のとおり。




各賞の授賞者と受賞理由

■伊藤熹朔賞 年間最優秀舞台美術作品(装置、衣裳、メーキャップ等のデザイン)に対して授賞


前田文子=『エレクトラ』(演出:蜷川幸雄、上演団体:東急文化村シアターコクーン)の衣裳に対して。
デザイン画の力強い筆致とシンボリックな造形感覚が、古典劇の人物たちを現代的な生身の人間として蘇らせた。素材への新しい工夫も戯曲の主題を明確に表現している。

■新人賞 年間の活動で最も将来有望と思われる新人に授賞


今井弘=『飛ぶように過ぎゆく』『それを夢と知らない』(演出:岩崎正裕、上演団体:劇団太陽族)の装置に対して。
独特の個性的な色彩感覚に新しい可能性を感じる。大胆な空間の構成や演出意図を強烈に表現しようとする姿勢にも好感が持てる。今後の活躍に期待したい。


■奨励賞 制約の多い条件下での、地道な活動から生み出される優秀な作品に授賞


土井信策=「名古屋をどり」の装置に対して。
長年手がけた日本舞踊の装置は、美しさの中に安定感のある作品に仕上がっている。古典舞踊の制約の中で、それを感じさせない充実した表現を高く評価したい。


■特別賞 舞台美術に対して、長年功績のあった技術者等に授賞


紀伊國屋画廊=これまで多くの舞台美術家に作品発表の場を提供し、舞台美術の発展と普及に寄与してきた。その長年にわたる舞台美術への功績に対して。

公式サイト
日本舞台美術家協会=http://www.jatdt.com/






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