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日本劇作家協会が小学校の演劇体験授業を支援
2004.04.22
写真/左から、永井愛、斎藤憐、横内謙介、鴻上尚史

左から、永井愛、斎藤憐、横内謙介、鴻上尚史
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 学校の教科書に載るものと言えば、小説家の名作。まれに載っていたとしても伝統芸能の古典作品。劇場へ足を運んでみて、ようやく生の演劇の魅力に気づく……。そんな教育と演劇との壁に風穴を開けるべく、ついに年間を通して演劇を取り入れるカリキュラムが、杉並区の小学校で行われることになった。日本劇作家協会の会長を務める永井愛ら、全面的に協力する協会のメンバーと、区や学校の関係者が集まり、記者会見で詳細を語った。

 2000年度から教育現場に段階的に導入されてきた「総合的な学習の時間」は、授業で学んだ知識や技能の応用力や総合力を培うことを目標に定めている。が、実際には未だ試行錯誤の段階で、その目標には充分到達していないのが現状という。そこで、杉並区立富士見丘小学校が白羽の矢を立てたのが演劇。協力を打診した日本劇作家協会のプランを受けて、今回のカリキュラムが実現した。
 対象となるのは6年生。週1回2時間(45分×2コマ)の授業を一年間通して行い、さまざまな形で演劇に触れながら、最終的には生徒たちがオリジナルの音楽劇を作り上げ発表する。講師を務めるのは、永井愛、斎藤憐、吉田日出子、渡辺えり子、鴻上尚史、青井陽治、横内謙介と、第一線で活躍する演劇人たち。さらに、詩人の谷川俊太郎や、絵本作家の田島征三、作詞・作曲家の小椋佳など錚々たる顔ぶれが、音楽劇づくりの手助けをする。
 「演劇は“考える・助け合う・鍛える”という学校の掲げる目標にも合い、作品を発表するという最終的な目標も明確で生徒たちの達成感も大きいだろう」と宮絢子校長。永井も「子供たちの間に新たな人間観が芽生えるのでは」と語り、さらに「今回の試みがモデルとして全国の学校に広がって、やがて教育を受けた人の中から、大学で演劇を教える人材が育つのが理想」と夢を膨らませた。
 第1回目の授業は既に終了。今後3年かけて、さまざまな方法を試しながら、実績と記録を積み上げていく予定だという。どこまで演劇が教育現場を変えていけるか。杉並に起きた小さな風は、今後、子供を持つ親、教育関係者、演劇関係者らの注目を集めそうだ。

お問い合わせ=杉並区立富士見丘小学校 TEL.03-3333-7028




公式サイト
杉並区立富士見丘小学校=http://www.fujimigaoka-e.suginami-tky.ed.jp/




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