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第29回菊田一夫演劇賞授賞式
2004.04.26
写真/山口祐一郎

山口祐一郎
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 先ごろ発表された第29回菊田一夫演劇賞の授賞式が、19日、東京會舘でにぎにぎしく開催された。会場は、受賞者7名のお祝いに駆けつけた関係者であふれ、祝福ムードにつつまれた。

 大賞を授賞したのは、『エリザベート』のトート役や、『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャン役の演技が評価されたミュージカル界の雄・山口祐一郎。「本日は、伝統と名誉ある賞を頂戴し、誠にありがとうございました」と、いつになくまじめな表情でスピーチを始めた山口は、「授賞理由は『エリザベート』と『レ・ミゼラブル』の演技に対してということですが、ミュージカルは、役者のみならず、スタッフ、オーケストラなど全員で作り上げる総合的な舞台です。ですから私一人この賞をお受けするのに、大きな戸惑いを感じております。そこで、この2つの作品にかかわったすべての方々と一緒にこの賞をお受けできればと思います。これを励みに、明日からまた1つひとつ、丁寧に舞台を務めることができればと思っております。何卒、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします」。そして最後は「この2つのミュージカルにかかわったすべての方々に改めて感謝し、それから、丈夫で、ちょっと長めの肉体をいただいた両親に感謝し(一同笑)、そして、演劇の世界に私を導き、ご指導いただきました(劇団四季代表)浅利慶太先生に、この場をお借りして心から御礼申し上げます」と感慨深げなコメントで閉めた。特別賞の森光子を壇上にエスコートするなど、スマートな振るまいも印象的だった。
 上演回数1700回以上を誇る『放浪記』における輝かしい舞台成果が評価され、特別賞を授賞した森は、初演からを振り返り、「栄えある菊田一夫先生の賞に選んでいただきまして、どうもありがとうございます。『放浪記』を初演いたしましたのは、今から43年前の昭和36年。その10年後の再演が終わった時に、先生が“君、10年間むだ飯食ってなかったな”っておっしゃいました。ああこれが菊田先生の私に対する一番のお褒めのお言葉だったんだっていうことが、しみじみ胸に突き刺さりまして、それから喜びがどんどん大きくなったのを感じております。去年から今年にかけての四大都市縦断公演では、43年も経ってますのに、温かなお客様からの愛や、いろいろなものを頂戴したことが胸に深くしみ込みました。菊田一夫先生のお名前の入っているこんな素晴らしい賞をいただいたことを励みに、またこれから先もやりますことをお約束いたしましょう」と喜びを噛みしめつつ、今後への意欲を見せた。記者からは、2000回を目指して欲しいという声も上がっていた。
 そのほかの受賞者も、それぞれ喜びと感謝の言葉を述べ、会場から大きな拍手が送られていた。




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