

前列左からブルースカイ、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、いとうせいこう、筒井康隆、別役実。中列左から、上田大樹、三宅弘城、住田隆、くりぃむしちゅー(上田晋也・有田哲平)、池谷のぶえ。後列左から、村杉蝉之介、FLIP-FLAP(YUKO・AIKO)、憩居かなみ、原金太郎
>>拡大


|
|
コンセプトは、三木のり平やエノケンらの喜劇人に代表され、大正、昭和時代に浅草を中心に発展した軽演劇“アチャラカ喜劇”の復活。02年8月に脚本、演出、出演、美術ともに豪華な面々をそろえて旗揚げした、空飛ぶ雲の上団五郎一座の第2回公演が決定した。今回は、忙しい一座の役者たちが、舞台公演に加えて映画撮影を同時進行することにったために起こる騒動を、映像とアドリブを駆使した笑いで描くという。

前回に引き続き脚本と出演を務めるいとうせいこうは「(二回目ということで)少し慣れた今回は、モンティ・パイソン的な毒と映像をどう組み合わせるかという実験的な公演にしたい。文芸部が好き勝手書いて、俳優部の人にはいろいろな要求をすることになると思います」。役者としては、アドリブシーンの時に、そうじゃないだろっ!と目で合図する司令塔の役割だそうだ。好き勝手書く、という文芸部(井上ひさし氏は欠席)。大御所の二人は、「笑い過ぎて担ぎ出される人が出るくらいの大笑いを書きたい」(筒井)、「喜劇はあくまでも演技者が大事。今回は演技者を中心に企画を組み立てるつもりです」(別役)と語った。そんな中、初の参加となる若手、演劇弁当猫ニャー主宰のブルースカイは「プレッシャーに弱いので、途中で逃げ出さずにできればそれが一番です……」と脱力系のコメントを一言。
三谷幸喜氏の「演出が二人もいて困ったよ……」という言葉を受けて(いとう氏談)、今回はひとりで演出を担当するケラリーノ・サンドロヴィッチは「気配(笑)としては、これはおもしろくなりますよ。自分自身、普段はがっちり台本通りの笑いをやっていますが、アチャラカと言えばアドリブなので、毎回違ったものができれば。映像を使った笑い、映像と実演のリンク、楽しみにしていてください」と頭の中にすでに構想が渦巻いているよう。
出演者の半数近くが入れ替わる今回、前回に引き続き参加するお笑いコンビ、くりぃむしちゅーの二人は、「ワタクシ有田でございますが、え〜“旬な存在、勢いのある男”ということでしょうが、いとうさんが、ぜひその力を借りたいということで。やるのはいいけど、え〜、いとうさん、おもしろい本をそろえてくれよ、と」(有田)。「お前が言うなよっ」(上田)。「え〜前回は僕は主役だったのかな?」(有田)「違うやろっ」(上田)。「お客さんもだいたいは僕を観に来る人が多いのかな? と、まぁ、僕だけじゃなく、全体を見渡してもらえればね」(有田)とのこと。
本格的な稽古がこれから。アドリブが核となる公演だけに、いったいどんな舞台に仕上がるのか? こうご期待!
|