

下段左からコシノジュンコ、宮本亜門、松井るみ、上段左からマイケル・ウォーク、吉井久美子、トッド・ヘイムズ、特別協力という形で公演に参加する国際交流基金の紿田英哉理事
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ブロードウェイ公演の劇場・スタジオ54用につくられた、松井るみによる美術装置の模型。
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宮本亜門演出・振付による、ミュージカル『太平洋序曲(PACIFIC OVERTURES)』(オリジナル英語版)のブロードウェイ公演を秋に控え、7月21日に東京の国際交流基金 国際会議場で制作発表が行われた。壇上には宮本のほか、同公演を主催するラウンドアバウト・シアター・カンパニーの芸術監督で、ニューヨーク演劇界の大物としては5本の指に入るトッド・ヘイムズ、共同製作を務めるゴージャスエンターテイメントの吉井久美子とマイケル・ウォーク、美術の松井るみ、衣裳のコシノジュンコら、そうそうたるメンバーが顔をそろえた。
スティーブン・ソンドハイム(作詞作曲)とジョン・ワイドマン(台本)による『太平洋序曲』は、1976年にブロードウェイで初演された異色作で、江戸末期の黒船来航を機にさま変わりしていく日本の人びとの姿が描かれる。宮本演出による同作の日本語版は、新国立劇場で2000年に初演。同時期に来日していたソンドハイム、ワイドマン両氏が観劇し、その内容を高く評価したことは、いまや演劇ファンの間では広く知られている話だ。二人の推薦もあって、2002年にはニューヨ−クとワシントンでの公演を実施しており、このたびついに、キャストを一新した英語版でのブロードウェイ公演が実現する。

“ブロードウェイ史上初の東洋人演出家”となる宮本は、「人生でもっとも大きな扉を開ける瞬間」と、自らの長年の夢であるブロードウェイ・デビューを間近にした心境を語った。アメリカで活躍するアジア系俳優を対象に行われたオーディションについては、「『アジア人のスタッフで、アジア人の視点で(のブロードウェイ・ミュージカルを)やりたい、と多くの俳優が話してくれた」とコメント。『M・バタフライ』でトニー賞助演男優賞ほか各賞を総なめにした実力派、B.D.ウォン(映画「セブン・イヤーズ・イン・チベット」ほか)が狂言廻しのリサイター役(日本語版では浪曲師の国本武春が演じた役)で主演する。
以前より宮本と親交があり、「文化の対極にあるアメリカと日本をうまくつなぐようなものを」と抱負を語ったのは、新国立劇場版での衣装を手掛けたワダエミに替わって、今回の衣裳デザインを手掛けるコシノ。また、能舞台を思わせるシンプルなデザインが大きな評判を呼んだ美術デザインの松井は、「インターネット上で偶然見つけた、『秀喜、稼頭央に続く、三人目の松井になれ!』という、知らない方からのメッセージを励みに(笑)」と話して、会場を沸かせた。
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