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劇団四季『南十字星』『CATS』制作発表会見
2004.07.29
写真/左から加藤敬二、阿久津陽一郎、樋口麻美、浅利慶太、芝清道、三木たかし、小澤泉 四季株式会社社長 左から加藤敬二、阿久津陽一郎、樋口麻美、浅利慶太、芝清道、三木たかし、小澤泉 四季株式会社社長
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 劇団四季が先ごろ、2作品の制作発表会見を立て続けに行った。まずは、『李香蘭』『異国の丘』に続く“昭和三部作”のトリとなる『南十字星』だ。これは、風化させてはならない戦争の悲劇を史実の中から吟味してミュージカル化することで、「昭和という時代の輪郭、日本人が世代を越えて語り継がねばならない想いを感じていただきたい」(浅利慶太)というシリーズ。『李香蘭』では日本人でありながら中国の歌姫として一世を風靡し李香蘭の流転の人生を、『異国の丘』では日本を代表する名家に生まれながら、戦後シベリアに抑留され、日本人の心に殉じて死を遂げた近衛文隆を描いてきた。そして『南十字星』では、インドネシアを舞台に、岡倉天心の「アジアはひとつ」の思想に共鳴して志願の出兵をし、日本敗戦後は捕虜を虐待したという罪で、公正な裁判も受けられずに戦犯として絞首刑の判決を受けた京大生・保科勲にスポットを当てる。実は、通訳として働いた彼は捕虜や現地住民に顔と名前を覚えられてしまったため、捕虜の告発は命令を下した上官ではなく、保科に向かってしまったのだ。本作では実在の人物を伝記的に描くのではなく、史実に残されたさまざまな人びとの記録を、フィクションとして再構成するスタイルをとる。脚本・演出を手がける浅利は「中国、ロシアときたら、南方を扱った作品をつくらないと。京大生を中心にいろんな人が味わった悲劇を描こうと思う。事実がどうだったのかを知らせることで、若いお客さんには、同じような世代で、情熱を持ち、国を愛してなくなっていくという人生もあったことを問いかけたい」と語った。作曲の三木たかしは「アジアにはアメリカ志向の国が多いが、インドネシアなどは自分の国の音を守っている。そういうアジアのメロディーを追求して、アジアのこだわりを表現できれば」、振付の加藤敬二は「バリ、ジャワの影絵なんかもダンサーでやれれば」と語るなど、同劇団のオリジナル・ミュージカルの中でもひと味違った作品になりそうだ。



写真/『CATS』

写真/『CATS』

 一方、東京では8年ぶりに登場するのがおなじみ、ミュージカル『CATS』だ。同作品は、それまでストレート・プレイを上演していた劇団四季が、「これでダメなら仕方がない」(浅利)と仕掛けた初めてのミュージカル。1983年11月11日に新宿に専用劇場“キャッツ・シアター”をオープンさせ、日本初の無期限ロングランを実現させた。これを機に、同劇団のミュージカル路線がスタートした、いわば記念碑的作品である。
 満月の夜、年に一度、猫たちが“ジェリクル(星の数ほどあるさまざまな個性の中でもひときわキラリと光る本質)キャッツ”を選ぶ舞踊会に集まってきて――。今公演は五反田と大崎に「キャッツ・シアター東京」(品川区東五反田2-18)を建て、浅利慶太による新演出、加藤敬二による新振付、さらには衣裳もそれぞれの猫の個性をよりクリアにしたものにするなど、すべてがバージョンアップしたステージを繰り広げる。浅利は「この作品は、50年、100年に一つというような傑作だという思い入れを持っている。21年前に迎えた初日と同じ11月11日に開幕させる。新バージョンになって初めての東京公演、楽しんでほしい。ロングランの予測はしないが、できれば記録を破りたい」と語った。また会見では、「ミストフェリーズ」「メモリー」などを中国や韓国出身の俳優たちが見事な日本語で披露した。





公演データ
『南十字星』
2004.9/12[日]開幕予定
四季劇場[秋]
STAFF 企画・台本・演出=浅利慶太 作曲=三木たかし 振付=加藤敬二 
CAST 芝清道、阿久津陽一郎(保科勲役、ダブルキャスト)/樋口麻美 ほか


チケット発売中

全指S席10,500円/A席8,400円/B席5,250円/C席3,150円

お問い合わせ=劇団四季東京公演本部 TEL.03-5776-6730

『CATS』
2004.11/11[木]〜ロングラン公演
キャッツ・シアター東京
STAFF 曲=アンドリュー・ロイド=ウェバー 詩=T.S.エリオット 製作・演出=浅利慶太
CAST 劇団四季


9/18(土)前売開始

全指S席11,500円/A席9,450円/B席6,300円/C席3,150円

お問い合わせ=劇団四季東京公演本部 TEL.03-5776-6730

公式サイト
劇団四季=http://www.shiki.gr.jp/




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