Theater Guide Online/WATCH FOR!


宝塚歌劇月組 三井住友VISAミュージカル『エリザベート』制作発表
2004.10.25
写真/瀬奈じゅん(左)、彩輝直

瀬奈じゅん(左)、彩輝直
>>拡大


写真/懇親会より 瀬奈じゅん(左)、彩輝直

懇親会より 瀬奈じゅん(左)、彩輝直
>>拡大

 大ヒット・ミュージカル、再び――。美貌の皇后の波乱の生涯を、死をつかさどる黄泉の帝王との愛をからめて描いたウィーン産ミュージカル『エリザベート』。96年の宝塚歌劇団雪組での初演以来、星組、宙組、花組と再演を重ね、今や『ベルサイユのばら』『風とともに去りぬ』に続く同劇団の代表作の一つになった同作品が、来年2月より月組で上演されることになり、都内で制作発表が行われた。黄泉の帝王トートにふんする月組主演男役・彩輝直のサヨナラ公演となるほか、タイトルロールのエリザベートに花組から特別出演となる人気男役の瀬奈じゅんが挑む話題作だ。

 まばゆい白の衣裳に身を包んだ瀬奈が、顔からゆっくりと扇を下ろすのと同時に、黒を基調にしたダークな雰囲気の彩輝が登場。本番さながらの衣裳で劇中歌「私が踊る時」を披露した2人は、名作に挑む緊張感も漂わせながら、既に大役と渡り合っていると感じさせるような、気概に満ちた存在感を放った。
 97年の星組版の新人公演でトートを演じた経験を持ち「大変思い入れの深い作品」と語る彩輝は、「(退団を前に)最後に出合えた役を大切にして、月組のみなさんや瀬奈さんと力を合わせて、ありったけの想いを込めて、大切に演じていきたいと思います」と意気込みを語った。黒をベースに銀髪を混じえたような独特のかつらは、歴代のトートとまた違った、自分に似合うものをと試行錯誤した結果、「色で言うと“シルバートート”。ちょっとごま塩(笑)」と演出の小池修一郎が表現するような今のかたちになったとか。
 また、02年の花組版で演じた“男らしい”暗殺者ルキーニから一転、初の男役による“美貌の皇后”エリザベートに挑む瀬奈は「全身全霊、魂を込めて演じたいと思っています。現時点では、小池先生に、彩輝さんに必死でついていくという想いだけです」と静かに熱くコメント。彩輝の退団公演を盛り上げていく意気込みも十分だ。「人間を演じるのに男役も女役も関係ない」という気持ちで挑むそうだが、ドレスを着た自分の姿への感想を求められると「何とも言えない……恥ずかしい気持ちでいっぱいです」とはにかんだ。
 これまでの宝塚4組のバージョンを始め、東宝ミュージカル版まで、それぞれカラーの異なる『エリザベート』があるが、その全てを演出している小池によると、今回の基本線は、新曲「私が踊る時」が登場した花組版を踏襲することになるとか。それぞれの出演者に対して、彩輝には「男役にしてはコケティッシュなイメージがあったが、実は大変包容力があって、見かけとギャップがある直情型の男役なのではと思います。“暗い情熱”をストレートに出してくるかなと」、瀬奈には「あだ名が“オレ様”というそうですが(笑)、中身はガラス細工のように繊細な人。エリザベートは複雑な性格の女性なので、うまく表現されるのでは」と期待を表現した。
 「プレッシャーを感じている部分もありますが、一つ一つクリアして演じていけたら」と語る彩輝。妖しく美しいトートと強さを秘めたエリザベートの、新たな“愛と死の輪舞”に会えるまで、期待を込めて待つばかりだ。





公演データ
STAFF 脚本・歌詞=ミヒャエル・クンツェ 音楽=シルヴェスター・リーヴァイ オリジナル・プロダクション=ウィーン劇場協会 潤色・演出=小池修一郎
CAST 彩輝直 ほか 特別出演=初風緑/瀬奈じゅん

【宝塚公演】
2005.2/4[金]− 3/21[月・祝] 宝塚大劇場


12/4(土)前売開始

全指SS席10,000円/S席7,500円/A席5,500円/B席3,500円
*新人公演は料金が異なる


お問い合わせ=インフォメーションセンター TEL.0570-00-5100

【東京公演】
2005.4/8[金]− 5/22[日] 東京宝塚劇場


3/6(日)前売開始

全指SS席10,000円/S席8,000円/A席5,500円/B席3,500円
*新人公演は料金が異なる


お問い合わせ=東京宝塚劇場 TEL.03-5251-2001

公式サイト
宝塚歌劇団=http://kageki.hankyu.co.jp/


過去の記事
WATCH FOR![宝塚歌劇団月組の彩輝直が退団]
WATCH FOR![宝塚月組『エリザベート』タイトルロールに瀬奈じゅん]





< 戻る  < 記事一覧





Copyright (C) 2000 Theater Guide. All Rights Reserved. ご意見・ご感想はinfo@theaterguide.co.jpまで
UP

Theater Guide Online