

前方左から国生さゆり、沢口靖子、山本陽子、後方左から飯島早苗、松山政路、大高洋夫、葛山信吾、金子昇、水谷幹夫
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来年3月には建替えによる休館が決定している芸術座の、2005年新春を飾るのは、船山馨の時代劇ロマン『お登勢』。幕末から明治維新に向かう激動の時代、淡路島に生まれた貧農の娘・お登勢が、歴史の波に翻弄されながらも、北海道・静内の開拓と命がけの愛に生きる姿を描いた感動巨篇だ。原作は、昭和43年から1年以上にわたり毎日新聞の日曜版に連載された長編小説で、71年にはTBS、また01年にはNHK金曜時代劇で、本舞台にも主演する沢口靖子と葛山信吾のコンビでドラマ化され、好評を博した。

「幕末から明治にかけての、激動する時代を生き抜いた人びとを描いた青春群像劇」(演出・水谷幹夫)の舞台化にあたり、脚本を手がける自転車キンクリートの飯島早苗は「長編大河小説の中から、私が見たいと思うシーンを舞台に上げたい。幕末の男性社会で、女性がどう考え行動していたのかを、女性陣には演じていただきたい」。お登勢を演じる主演の沢口は、「この作品の面白さは、庶民、また女性の視点から幕末が描かれているところ」と評し、お登勢の運命の人・津田貢を演じる葛山は、「夢と現実の狭間で苦しむ役だが、楽しんで演じたい」と意気込みを語った。また謎の女・お玉にふんする山本陽子は、「原作にはない役ですが、実はお登勢の生みの母という設定。お登勢を陰日向から見守る女性の大きさが出せたら」。お玉同様、原作にはない役どころとして土方歳三(金子昇)が登場するなど、これまでとは一味違った『お登勢』がお目見えするようだ。葛山、大高洋夫、国生さゆり、金子など、芸術座初出演のフレッシュな顔ぶれの奮闘にも期待したい。
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