【ポツドール・安藤玉恵がつづる「The Bridge Project 日記」】 - 特集ページ - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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シアターガイド×アーティスト シリーズ vol1

アングラの鬼才、リチャード・フォアマンが京都でワーックショップを開催! ポツドール安藤玉恵がつづる「The Bridge Project 日記」

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“too much”が気持ちいい

写真/最終シーンの一コマ

最終シーンの一コマ

日曜日はフォアマンのテキストを使った巻上公一さんとイクエ・モリさんによる音楽パフォーマンスを観に行った。口琴というものを初めて聞いたので、これには本当にびっくり。巻上さんが「超歌唱家」というのもうなずける。どこから声を出しているのかわからない声で歌う。表情が苦しそうなのでじっと見ていられなかったけど、聞いている間は頭がぼーっとし続けていた。

今日は、フォアマンさんの撮影最終日。「すみません、体調が悪いのでゆっくりやります」とまず、皆に謝ってから開始。50畳のタタミルームで4シーンを作った。初日に比べて役者も慣れてきたせいか、演出が細かくなっていた。演技の上手い演出家が私は好きで、フォアマンさんも、やってみせる動きが細かくて丁寧で、観察しているのが楽しかった。「ゾンビがたくさんあなたを狙っていて、一体ここはどこなの?」という目の動きをやってください、と言われ、大体においてゾンビがどれほど怖いのかわからなくて、目の前にナイフを突きつけられたような顔をしていたら、“too much”と言われた。普段からダメを出されるのが好きで、しかも「やり過ぎ」と言われるのがとても気持ちいいので、この“too much”はいい思い出になりそう。

写真/帰り際のフォアマン。少し元気なさげ?

帰り際のフォアマン。少し元気なさげ?

4つ目のシーンを撮り終わって、「ありがとうございまいした。皆さんと一緒に出来て良かったです」という挨拶を一通り、月並みなはずなのにその一瞬、劇的な時間に思えて感動してしまった。まるで「ウルルン滞在記」のよう。

杖を使っていらしたので、カメラを向けることを一度やめたけどやっぱり撮らせてただきました。

プロフィール

安藤玉恵(あんどう・たまえ)

若者たちの赤裸々な人間模様を描き、注目を集めるポツドールの看板女優。劇団作品では、女性らしい細やかな表情から大胆な濡れ場まで体当たりの演技を見せる。また、テレビ「劇団演技者。」(CX)で放送された劇団作品「激情」「男の夢」や、映画「紀子の食卓」(05年、園子温監督)、「松ヶ根乱射事件」(06年、山下敦弘監督)、DVD「THE 3名様」シリーズなど、映像作品にも幅広く出演している。

リチャード・フォアマン

劇作家、演出家、デザイナー。1937年ニューヨーク生まれ。68年に「オントロジカル・ヒステリック・シアター」を創設。劇作・演出・舞台デザインをすべて一人で手がけ、思想的・宗教的色彩を帯びた斬新な作品を発表する。そのユニークな作風は演劇のみならず、美術・音楽・映像などさまざまなアートに影響を与えており、また古典作品やオペラの演出でも世界的な評価を受けている。オビー賞をはじめ受賞歴も多数。その活動は「反響マシーン リチャード・フォアマンの世界」(巻上公一・鴻英良編、勁草書房/2000年)に詳しい。

劇作・演出家のソフィー・ハヴィラントと共同で開始した『The Bridge Project』では、これまでにオーストラリア、ポルトガル、イギリス、ドイツのアーティストや大学と協働し、「舞台作品での使用」を意識した映像素材を撮影するワークショップを行っている。

2006.11.27

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