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シアターガイド×アーティスト シリーズ Vol.5

地球は舞台!世界一周中のイシコがつづる見物記

セカイ・ゲキジョウ―The World is a theater―

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写真/デリーで観た舞台の写真

「んにゃろ!お前、この間、金曜日やるって言ったじゃん!」
思わず係員に日本語でつぶやいてしまった。
デリーゲート近くのパリス・アンジュマンという小さな劇場は、地下鉄ニューデリー駅を下車し、そこからサイクルリキシャー(自転車タクシー)と値段交渉して、約10分かけて来るので結構、大変なのである。
にも関わらず、
「今日やってないよ。明日はやるんじゃない?メイビィ」
だと言うではないか。
しかも最後に「メイビィ」だと?
「多分」だと?
しかし、フライヤーもなければポスターもない。
劇場は真っ暗だし、彼の言葉を信じるしかなく、翌日も通ってきたのである。

とにかく今日、観ることができたのだから、よしとしようではないか。
250ルピー(約750円)を支払い、劇場に入る。
受付で僕のカメラを指して何か言うので、写真はダメだよということなのかと思いきや、いいカメラだね?写真は撮ってもいいからねと言う。
どこまでもアバウトなインドである。

写真/デリーにある劇場の外観

中は体育館の講堂のような劇場に、ソファ席と椅子席が並べてある。
ボーっと舞台を眺めていると、2つの太鼓がセットになったインドの楽器「タブラ」の演奏とともに宗教儀礼と深く結び付いているインド舞踊が始まった。
通常の宗教儀礼の舞踊とは少し違った演出が加わっているようである。
「ガングール」という足首につけられた鈴と素足のタップ、タブラとのセッションが素晴らしい。
それにしても素足であれだけの音を出せるというのは、どんな足をしているのだろう。
以前、STOMP唯一の日本人キャスト宮本氏と飲んでいた時、素足でタップを踏む危険性を話してくれたのだが(実際、彼女は素足でやって足にひびが入ったことがあるらしい)、1週間、インドに滞在してみるとインド人だったらやってしまうかもと思ってしまうから不思議である。

ショーは大きい太鼓をステージ中央に置き、回転しながら叩いたり、頭に何重も重ねたかごを乗せ、刀の上で回転したりと、どんどん大道芸的になっていく。
こうして約1時間半のショーに大満足し、外に出るといつも対応していたインド人が
「good?」
と声をかけてきた。
「Yes! Are you theater staff?」
と僕が聞くと
「No!」と答えるではないか。
えっ?じゃ、あんたは何者なんだ?
結局、彼は、いつも劇場の外でたむろしているだけの輩だったというインドでありがちな話である。

イシコのあしあと

• 今回訪れたのは、[インド]デリーです。


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プロフィール

イシコ
(本名:石原英一)

1968年岐阜県生まれ。静岡大学理学部数学科を卒業後、女性ファッション誌編集長、ウェブマガジン編集長を経て、ホワイトマンプロジェクトを始動。代表を務める本人はもちろん、さまざまな分野で活動する友達たちとともに、白塗りをして、国内外を問わず、子ども向けのショーから地球温暖化防止活動の冊子や映像制作、ワークショップまで、幅広くさまざまなコンテンツづくりに取り組んでいる。本業のライターやブロガーとしては「散歩の達人」(交通新聞社)、「verita」(カフェグルーヴ)などの連載、1カ月ブログシリーズ「スーパーサイズミー(寿司編)」、「カンヌ映画祭ブログ」などがある。「古本カタログ」(晶文社)の中に収録されたコラムは2004年の広島県立大学の入試問題に出題されている。

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