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シアターガイド×アーティスト シリーズ Vol.5

地球は舞台!世界一周中のイシコがつづる見物記

セカイ・ゲキジョウ―The World is a theater―

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写真/ヘルシンキの中央駅の前にある美術館

ヘルシンキに向う機内で、フィンランド語の新聞をパラパラめくっていた。もちろん全く読めない。到着前に少しでもフィンランド語を浴びておこうと思っただけである。ふとコンテンポラリーダンスであろう写真と紹介記事が眼に留った。劇場の場所と日時が書かれていることくらいはわかる。その部分だけ破って、ポケットにしまい込んだ。到着後、インフォメーションセンターで切りぬいた新聞を見せ、場所を尋ねるとヘルシンキ中央駅の前にある美術館の中にある劇場だった。

街を散歩するとオペラハウスやミュージカルの公演中の劇場などが点在し、ヘルシンキはかなり演劇が盛んなようである。本屋にはフィンランド専門の演劇雑誌も売られている。9ユーロ(約1,350円)と少々、高く感じるが、全体的に物価が高いヘルシンキでは驚く程、高い値段でもない。映画「かもめ食堂」でお馴染みの「カフェスオミ」で、カツレツとビール1本を頼んで、およそ15ユーロ(約2,200円)。それでもヘルシンキで食事をするには安い方である。そう考えると今回、選んだコンテンポラリーダンスの入場料12ユーロ(約1,800円)は安く感じる。ちなみに映画の平日料金は6ユーロ(約900円)である。

写真/コンテンポラリーダンスであろう写真と紹介記事の切り抜き

チケットボックスで受け取ったチケットには6時と書かれているだけだった。5時30分に劇場の前まで行ってみる。美術館の中は劇場のロビーまで自由に出入りできるようになっている。しかし、受付には誰もいない。仕方なく近くのソファに座って待つ。5時45分になっても人影が見えず、場所が間違っているのでは?と不安になった頃、人が集まり始めた。そして番号が書かれた壁際のフックに自分が脱いだ洋服をかけていく。荷物番もいないセルフサービスのクローク。ここにヘルシンキの治安のよさが現れている。

6時過ぎ、ようやく扉が開く。150名程度の扇形の劇場である。と劇場を味わう間もなく、全員が席に着いた途端、照明は消され、すぐにダンスが始まった。ぽっちゃりした中年女性二人組のコンテンポラリーダンスである。現代音楽に合わせ、踊りながら、服を脱いで裸になっていく。1曲終わると上手の床に放置された服から次の衣装を選んで着る。そして、客席に向って話し始める。表情を見る限り、ストーリー性になっていて、役に成りきって話しているのだろう。時折、観客が笑う。そして、次のダンスに移り、また脱ぐ。観ているうちに何故か鹿児島で観たストリップのおばちゃんのことを思い出した。アートなのかコメディなのかわからないまま1時間半の公演が過ぎ去っていった。

イシコのあしあと

• 今回訪れたのは、[フィンランド]ヘルシンキです。


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プロフィール

イシコ
(本名:石原英一)

1968年岐阜県生まれ。静岡大学理学部数学科を卒業後、女性ファッション誌編集長、ウェブマガジン編集長を経て、ホワイトマンプロジェクトを始動。代表を務める本人はもちろん、さまざまな分野で活動する友達たちとともに、白塗りをして、国内外を問わず、子ども向けのショーから地球温暖化防止活動の冊子や映像制作、ワークショップまで、幅広くさまざまなコンテンツづくりに取り組んでいる。本業のライターやブロガーとしては「散歩の達人」(交通新聞社)、「verita」(カフェグルーヴ)などの連載、1カ月ブログシリーズ「スーパーサイズミー(寿司編)」、「カンヌ映画祭ブログ」などがある。「古本カタログ」(晶文社)の中に収録されたコラムは2004年の広島県立大学の入試問題に出題されている。

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