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シアターガイド×アーティスト シリーズ Vol.5

地球は舞台!世界一周中のイシコがつづる見物記

セカイ・ゲキジョウ―The World is a theater―

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写真/サンティアゴにある劇場の外観

今さらだが僕は日本語しか話せない。よって言葉のいらないダンスか、ストーリーがわかりやすいミュージカルを選んできた。しかし、先日、ペルーで初めてストレートプレイを観てから考え方が変わった。言葉がわからなくても十分、楽しめることを実感したのである。もちろん正確なストーリーはわからない。しかし、登場人物の表情や動きと役者から飛び出すスペイン語のリズムから何となくストーリーが想像できるのだ。たとえ想像したストーリーが間違っていても誰に迷惑をかけるわけでもない。美術館で絵を見ながら、描かれたストーリーを想像するようなものである。

チリはサンティアゴでもストレートプレイを観るために劇場へと向かった。昼間、新市街の散歩の途中に見つけたのである。二つの劇場が入った建物には、それぞれの作品の看板がかかっていた。コメディーの香りがする方を選び、窓口でその晩のチケットを購入する。たまたま今回は散歩の途中に劇場に出合えたが、もし、出合えなくても、この国では新聞や雑誌に劇評や演劇情報が掲載されているので探すことはそんなに難しくなさそうである。

少し早目に到着したので、日本では吸わない煙草をふかしながら、劇場に入っていくお客さんの様子を眺めていた。あまり立地条件のよくないこの劇場へは、かなりのお客さんが自家用車でやってくる。しかし、劇場には駐車場がないため、劇場に面した道路に駐車場係がいて路上の縦列駐車をコントロールしている。車を停めると映画を観るような感覚なのか窓口で当日券を購入して中へと入っていく。ということは前売り券を買うというよりは気が向いたら芝居でも観に行こうかという感覚の人が多いのだろうか。マクドナルドのビッグマックセットが2400ペソ(約480円)から考えると、入場料6000ペソ(約1200円)というのは行きやすい価格なのかもしれない。老夫婦のグループ、家族連れ、若いカップルなど様々な客層で400名程度の劇場は7割程度が埋まっていた。

写真/サンティアゴで観劇したお芝居の看板

▲イシコさんが観た芝居の正体は、フランスの劇作家、マルク・カモレッティによる1960年初演の笑劇『ボーイング・ボーイング』。ロンドンからB'wayへ渡ったマシュー・ウォーカス演出のリバイバル版は、2008年度トニー賞で見事「最優秀リバイバル賞」をゲット!

今回、拝見した芝居は、パイロットのチリ人男性がイタリア人、フランス人、チリ人3名のスチュワーデス(それぞれ胸に国旗のバッジをつけていた)と三股でつきあい、彼女達が男性の自宅で鉢合わせするというシチュエーションコメディーである。そこにパイロット仲間のモテナイ男性とお手伝いさんの年増の女性が絡んでいく。言葉がわからなくても楽しめる設定である。ましてやラテン系の舞台俳優なので動作が派手で大きい……、いや、それはちょっと違うかもしれない。きっとラテン系の男を演じているのだろう。チリ人に関しては南米のラテン系のイメージとは少々、違う。チリは陸の孤島と言われ、他の南米の国の人と比べると閉鎖的で大人しい国民なのだそうだ。それを聞いたせいかもしれないが、どこか客席から漂う雰囲気が日本の客席の雰囲気と似ている気がした。

現地から届いたハガキ

• 現地のイシコさんから本誌編集部に届いたハガキを紹介!

画像/サンティアゴから届いたハガキ

▲ 1.チリのビール「クリスタル」を飲みすぎて途中でトイレに行きたくなった/2.二つの劇場が隣接!! 受付窓口は中央で観たい方の芝居チケットを買う/3.こちらの芝居を観る。三股かけるパイロットとスチュワーデスの話!!

イシコのあしあと

• 今回訪れたのは、[チリ]サンティアゴです。


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プロフィール

イシコ
(本名:石原英一)

1968年岐阜県生まれ。静岡大学理学部数学科を卒業後、女性ファッション誌編集長、ウェブマガジン編集長を経て、ホワイトマンプロジェクトを始動。代表を務める本人はもちろん、さまざまな分野で活動する友達たちとともに、白塗りをして、国内外を問わず、子ども向けのショーから地球温暖化防止活動の冊子や映像制作、ワークショップまで、幅広くさまざまなコンテンツづくりに取り組んでいる。本業のライターやブロガーとしては「散歩の達人」(交通新聞社)、「verita」(カフェグルーヴ)などの連載、1カ月ブログシリーズ「スーパーサイズミー(寿司編)」、「カンヌ映画祭ブログ」などがある。「古本カタログ」(晶文社)の中に収録されたコラムは2004年の広島県立大学の入試問題に出題されている。

これまでの日記

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