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シアターガイド×アーティスト シリーズ Vol.5

地球は舞台!世界一周中のイシコがつづる見物記

セカイ・ゲキジョウ―The World is a theater―

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写真/スペイン・マドリッド市にある「TEATRO DEL ARENAL」

▲スペイン・マドリッド市にある「TEATRO DEL ARENAL」

シアターガイド読者の方を前にお恥ずかしいのだが、僕はフラメンコとタンゴの違いを知らないまま40年間、生きてきた。それが原因でイジメられたこともなければ、怒られたこともない。特に生きていく上では困らなかったのである(当り前ですね)。ただ、7,8年程前、ニューヨークでフラメンコを拝見したのに僕は周囲に「ニューヨークでタンゴを観た」と言い続けてきたことが発覚した時は、少々、恥ずかしかった。格闘技で言えば、空手を見たのにテコンドーを見たと言い続けていたようなものである。そこで今回、セカイサンポでスペインとアルゼンチンに滞在中、それぞれの国でフラメンコとタンゴを観ようと思った。

写真/マドリッドで観たフラメンコの看板

まずはマドリッドの劇場でフラメンコを拝見した。正確にはフラメンコバレエというフラメンコとバレエの融合のショーだった。英語が飛び交う観光客ばかりの客席の中で「あれ?タンゴとどこが違うんだろう?」と違いばかりを考えながら観ていた。

それから約1カ月後、ブエノスアイレスの街にやってきた。スペインからの移民(イタリアからの移住者もいたのですが……)できた街なのだから、フラメンコは僕と同じようにヨーロッパから南米に渡り、そこで進化したものがタンゴなのではないだろうかと思っていた。しかし、それは全く違うようで、せいぜいヨーロッパからはワルツの影響くらいしか受けていないのだそうだ。タンゴが生まれたと言われる港街「ラ・ポカ地区」にある老舗の専門劇場では、お酒を飲み、食事をしながらタンゴを楽しむことができる。

「既にタンゴは、この国の若者の間では一般的ではないんです。日本で言うところの演歌や社交ダンスといった感じでしょうかね?」

写真/ブエノスアイレスの劇場にて。バンドネオン(右奥)などの楽器に合わせてタンゴを踊るダンサーたち。

▲ブエノスアイレスの劇場にて。バンドネオン(右奥)などの楽器に合わせてタンゴを踊るダンサーたち。

ブエノスアイレス在住の日系人の方はそう言っていた。よって客席はマドリッドと同じく観光客ばかりである。何故、観光客とわかるのか。彼らはガンガン撮影するからである。二階席でシャンパンを飲みながら、その様子を見ていた僕もさすがに曲間に「写真オッケー?」と飲み物を配るスタッフに聞いてしまった。彼は、フィルムはダメだが、デジカメはいいと言う。恐らくビデオ撮影がダメだと言っているのだろう。

放浪の民「ジプシー」が創り上げたと言われるフラメンコに対し、港の男達が娼婦を相手に踊りながら、育ててきたタンゴ。フラメンコギターの音色に合わせてかかとでリズムを刻むフラメンコに対し、バンドネオンが奏でる音に合わせ足さばきを披露するタンゴ……。フラメンコとタンゴの違いは何となく肌でわかった気がするのだが、僕には二つがやはり似ている気がしてならない。「ジプシー」と「船乗り」。流れ行く者達が創り上げた、どこか陰のある物悲しい空気は、どちらからも漂っている気がしてならないのである。

現地から届いたハガキ

• 現地のイシコさんから本誌編集部に届いたハガキを紹介!

画像/ブエノスアイレスから届いたハガキ

▲ 1.ブエノスアイレスにてタンゴ拝見!! 女性のハイヒールでの足さばきに感動!!/2.バンドネオンの音色に涙!!/3.男性の帽子がカッコイイ!!

イシコのあしあと

• 今回訪れたのは、[アルゼンチン]ブエノスアイレスです。


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プロフィール

イシコ
(本名:石原英一)

1968年岐阜県生まれ。静岡大学理学部数学科を卒業後、女性ファッション誌編集長、ウェブマガジン編集長を経て、ホワイトマンプロジェクトを始動。代表を務める本人はもちろん、さまざまな分野で活動する友達たちとともに、白塗りをして、国内外を問わず、子ども向けのショーから地球温暖化防止活動の冊子や映像制作、ワークショップまで、幅広くさまざまなコンテンツづくりに取り組んでいる。本業のライターやブロガーとしては「散歩の達人」(交通新聞社)、「verita」(カフェグルーヴ)などの連載、1カ月ブログシリーズ「スーパーサイズミー(寿司編)」、「カンヌ映画祭ブログ」などがある。「古本カタログ」(晶文社)の中に収録されたコラムは2004年の広島県立大学の入試問題に出題されている。

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