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地球は舞台!世界一周中のイシコがつづる見物記
セカイ・ゲキジョウ―The World is a theater―
2008.11.14
[タイ]バンコク
ワイヤーの速度にギネスブック申請はできないのだろうか?

バンコクには縁があって何度も来ているのだが、「サイアムニラミット」なるエンターテイメントショーがあることを知らなかった。このショーが行われている劇場は2000名を収容する世界最大の劇場とギネスブックに登録されているのだそうだ。あれ?アルゼンチンのコロン劇場は3000名近く収容できたような気がするんだけどなぁと思ったのだが、だからと言って、どちらがギネスに登録されようが僕には、あまり関係がない(*)。
*サイアムニラミットのギネス記録は客席数ではなく、世界最高となる舞台アーチの高さ11.95メートルです!
地下鉄のタイ・カルチャーセンター駅を降り、外に出ると「サイアムニラミット」と書かれた無料のシャトルバスが止まっている。そのワゴンバスに乗り込み10分程度で劇場に到着する。劇場というよりどこかテーマパークといった雰囲気が漂っている。チケット売り場の料金表を見ると1500バーツ(約4500円)と書かれている。ホテルのフロントで1000バーツ(約3000円)になる割引チケットを手に入れていた僕は得意気だった。残念ながら、後日、ある友人にその話をしていたら、「あれ? 私は旅行代理店で850バーツ(約2550円)で買った気がするんだけど」と言われたが。
それはともかくチケットを受け取り、観光客たちが記念撮影している象の銅像を、僕も撮ってから敷地内へ入る。広いオープンテラスを抜けた場所にある劇場入り口で荷物チェックを念入りに受け、カメラを預けて、ようやく劇場に入る。確かにかなり大きい劇場である。そして、ここもデパートなどと同じようにクーラーが効きすぎて寒い。

さて、舞台の方だが、タイの歴史や文化を表現しているらしく、150名以上もの出演者、本物の象の登場、小川が流れる舞台美術、上手から下手へ移動するワイヤー装置など、観ている者をこれでもかというくらい楽しませてくれるサービス満点のショーである。ただ、一つだけ気になることがある。ワイヤーに釣り下げられた妖精を演じる俳優たちの移動が妙に速い気がするのだ。人が天井や壁を駆け回るアルゼンチンの『ビーシャビーシャ』というショーだったらともかく、ここでのワイヤー演出はおそらく幻想的に見せるべきものだと思う。

終演後、劇場を出ると外のオープンテラスでは出演者との記念撮影や本物の象と触れ合えるサービスが行われていた。サービス満点の演出を見ながら、ふと、クーラーは寒いくらいがいいサービスだと思っているのと同じで、ワイヤー移動も速ければ速い方がいいと思うタイの考え方なのかもしれないと思い始めた。そこで僕は提案したいと思います。せっかくですからワイヤー移動の速度もギネスブックに申請した方がいいのではないでしょうかぁ。いかがでしょう? サイアムニラミットさん。
プロフィール
イシコ
(本名:石原英一)
1968年岐阜県生まれ。静岡大学理学部数学科を卒業後、女性ファッション誌編集長、ウェブマガジン編集長を経て、ホワイトマンプロジェクトを始動。代表を務める本人はもちろん、さまざまな分野で活動する友達たちとともに、白塗りをして、国内外を問わず、子ども向けのショーから地球温暖化防止活動の冊子や映像制作、ワークショップまで、幅広くさまざまなコンテンツづくりに取り組んでいる。本業のライターやブロガーとしては「散歩の達人」(交通新聞社)、「verita」(カフェグルーヴ)などの連載、1カ月ブログシリーズ「スーパーサイズミー(寿司編)」、「カンヌ映画祭ブログ」などがある。「古本カタログ」(晶文社)の中に収録されたコラムは2004年の広島県立大学の入試問題に出題されている。
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