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シアターガイド×アーティスト シリーズ Vol.5

地球は舞台!世界一周中のイシコがつづる見物記

セカイ・ゲキジョウ―The World is a theater―

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写真/ラバムと呼ばれるタイ舞踊が行われたステージの様子 その1

ティンおばさんのせいである。せいと言っては申し訳ない。彼女のおかげで、もう一つだけ地方独特のタイ舞踊を観る機会を得ることができたのだから。本来であれば、前回、レネ・ナコーンの舞踊を観た後、ムクダハンで一泊して翌朝にはラオスのサワンナケートという街に向かうことになっていた。前回、登場した観光局のコットさんが手配してくれたホテルにチェックインし、メールチェックした後、一緒にご飯を食べに行った。チキンのヌードルが美味しいと評判の店で、その店のオーナーがティンおばさんだったのだ。小さいころ、アメリカに住んでいたという彼女は流暢な英語でいろいろ話してくれる。コットさんが、僕が今日、この街に泊まって、明日、ラオスに向かう話をした。すると彼女は「えっ?ちょうど明日、トラディショナルダンスがあるのに、この街のダンスを観ないで行っちゃうわけ?」と脅すように言った。脅すようにと言っては、これまた申し訳ない。観ないで行っちゃうのはもったいないよという話し方だった。こうして僕はこの街に二泊することになった。

写真/タイ舞踊の様子 その2

「セパタクロー」という足を使ったバレーボールのようなスポーツ大会が行われている会場があり、その隣にある特設ステージでダンスは行われる。到着したときには演歌歌手の営業のようなショーの最中で、その後でタイ舞踊が始まった。最初にタイのプミポン国王の写真を持った二人の女性が現れ、国王に敬意を払ってから踊り始める。こういった儀式自体はそんなに特別なことではなくタイでは普通のことである。例えば映画館で上映される前にもプミポン国王のプロモーション映像のようなものが流れ、国歌斉唱のように、みんな立ちあがって国王に敬意を表してから本編が始まる。

さて、前回書いた僕が学校で見せていただいたタイ舞踊は、男女のペアがお互いの体に触れることなく接近するラムウォンと呼ばれる日本の盆踊りのようなものであったが、今回のダンスはラバムと呼ばれるタイ舞踊でタイ各地の歴史的背景を物語っている。これ以外にもフォンというタイ北部のどちらかというとゆったりとした踊りもあるのだそうだ。

写真/タイ舞踊の様子 その3

ふと気がつくと踊りを観るように勧めてくれたティンおばさんの姿は消えていた。踊りが終わると彼女は屋台で買ってきたカオニャオ(もち米)の焼きおにぎりや青パパイヤのサラダ「ソムタム」などを手に持って現れ、

「どう?ムクダハンのダンスもいいでしょ? 泊まってよかったでしょ?」

と押しつけがましく言った。押しつけがましくと言っては申し訳ない。楽しいでしょ?という話し方で料理を僕に手渡した。

イシコのあしあと

• 今回訪れたのは、[タイ]ムクダハンです。


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プロフィール

イシコ
(本名:石原英一)

1968年岐阜県生まれ。静岡大学理学部数学科を卒業後、女性ファッション誌編集長、ウェブマガジン編集長を経て、ホワイトマンプロジェクトを始動。代表を務める本人はもちろん、さまざまな分野で活動する友達たちとともに、白塗りをして、国内外を問わず、子ども向けのショーから地球温暖化防止活動の冊子や映像制作、ワークショップまで、幅広くさまざまなコンテンツづくりに取り組んでいる。本業のライターやブロガーとしては「散歩の達人」(交通新聞社)、「verita」(カフェグルーヴ)などの連載、1カ月ブログシリーズ「スーパーサイズミー(寿司編)」、「カンヌ映画祭ブログ」などがある。「古本カタログ」(晶文社)の中に収録されたコラムは2004年の広島県立大学の入試問題に出題されている。

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