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シアターガイド×アーティスト シリーズ Vol.5

地球は舞台!世界一周中のイシコがつづる見物記

セカイ・ゲキジョウ―The World is a theater―

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写真/「シカゴ」上演された劇場があるタイのデパートの外観

バンコクの若者が集まる街「サイアムシティ」を歩いているとミュージカル『シカゴ』の看板を見つけた。女性の殺人犯が監獄の中にいながらスターになっていくという辛口のミュージカルコメディーである。70年代に創られ、90年代の再演時にはトニー賞を獲得し、その後、リチャードギア主演で映画化もされアカデミー賞も獲得した。

バンコク公演の値段を見ると一番安い席は1,000バーツ(約3000円)、高い席は4000バーツ(約12000円)とバンコクの物価から考えると高めの設定である。こういった作品をタイ人がどう観るのか、そもそもバンコクでブロードウェイ作品に客が入るのかという興味がわき、行ってみることにした。

写真/「シカゴ」のチケット

地下鉄「タイカルチャーセンター」駅を降りて、地上にあがってすぐの場所にデパートが建っており、その最上階に劇場は入っている。チケット売り場に行き、その日のチケットを買おうとしたのだが、予想とは裏腹にその日の公演は、ほぼソールド・アウト。受付のお姉さんは「4000バーツの席なら位置は悪いが数枚、残っている」と言う。東南アジアの物価に慣れ親しんだ僕は、さすがに4000バーツのチケットは、すぐに手を出す気になれない。しかも席が悪い。戸惑っていると2階席の下手側2000バーツ(約6000円)の席も1席だけ空いていると言うので、そちらを購入することにした。チケットというと紙のイメージだが、渡されたのはクレジットカードサイズのプラスチックのチケット。表にシカゴのイメージポスターの写真が印刷され、裏に日付と座席番号が印字されている。

写真/「シカゴ」上演された劇場の様子

開演時間が近づくにつれ、タイの業界人と思われる派手なジャケットを着た男性や露出度の高いドレスを着たニューハーフなどが続々と劇場に入っていく。2000名近く収容できる客席は欧米人とタイ人が半々くらいの割合で埋まっていた。

オーケストラピットがそのままひな壇状に舞台セットに組み込まれ、各パートの場所へミュージシャンが上がっていく。ピアノとドラム以外はタイ人のミュージシャンが演奏するようだ。映画館で上映前に流れるタイの国王を敬う国王賛歌は、この劇場でも開演前に流れるのだが、本日は彼らによる生演奏である。曲の間、客席は国歌斉唱のように全員、起立して聞く。それから物語が始まる。もちろんキャストはニューヨークから来ているので台詞は英語で上手と下手の電光掲示板にタイ語の字幕が出る。途中、主人公ロキシーがオーケストラをいじるシーンで、タイ人ミュージシャンをいじると客席は異様な盛り上がりを見せた。ブロードウェイミュージカルで、まさかタイ人の郷土愛を見ることができるとは思わなかった。

イシコのあしあと

• 今回訪れたのは、[タイ]バンゴクです。


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プロフィール

イシコ
(本名:石原英一)

1968年岐阜県生まれ。静岡大学理学部数学科を卒業後、女性ファッション誌編集長、ウェブマガジン編集長を経て、ホワイトマンプロジェクトを始動。代表を務める本人はもちろん、さまざまな分野で活動する友達たちとともに、白塗りをして、国内外を問わず、子ども向けのショーから地球温暖化防止活動の冊子や映像制作、ワークショップまで、幅広くさまざまなコンテンツづくりに取り組んでいる。本業のライターやブロガーとしては「散歩の達人」(交通新聞社)、「verita」(カフェグルーヴ)などの連載、1カ月ブログシリーズ「スーパーサイズミー(寿司編)」、「カンヌ映画祭ブログ」などがある。「古本カタログ」(晶文社)の中に収録されたコラムは2004年の広島県立大学の入試問題に出題されている。

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