友達の友達 連載「まずはともだちのともだちから」- 特集ページ - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
サイト内検索
すべて|
公演名|
人名・劇団名|
劇場|
演劇ニュース
様々な条件で検索
こだわり検索
注目キーワード

特集ページ

シアターガイド×アーティスト シリーズ Vol.8

サモアリナンズの佐藤貴史、大政知己、脚本家のふじきみつ彦が結成する男3人組ユニット「友達の友達」。2010年正月の旗揚げ公演ではショートコント的な作風が好評を博し、早くから第2弾が待ち望まれていた。が、彼らの内気かつ無精な性格ゆえ、次なるゲストを探せぬまま今日に至る。この連載は、そんな佐藤とふじきが次回のゲスト出演者を探しつつ、でもまずは気になる人たちとお近づきになろうという企画である。

(取材・文=熊井玲/タイトルデザイン・イラスト=大塚いちお)

【友達の友達 第2回公演が決定!】

『旅立ちの旅立ち』2012.11/8(木)〜11.12(月) 会場=シアター711
【スタッフ】作・演出=ふじきみつ彦 【キャスト】佐藤貴史 大政知己 椎名琴音 マンボウやしろ

 »『旅立ちの旅立ち』公演詳細

写真/1枚目

▲左からふじきみつ彦、カリカやしろ、佐藤貴史

━━連載2回目のゲストは、佐藤さんつながりで、カリカやしろ(元・カリカの家城啓之)さんです。お二人の出会いは、カリカ主催の舞台『MEETS』に、以前佐藤さんが出演したことがきっかけだとか。ちなみにふじきさんはやしろさんと初対面です。

全員 よろしくお願いしまーす。

やしろ お二人はユニットをやってるんですか?

ふじき そうそう。佐藤も僕も、実は昔ちょっと芸人目指してたことがあって……。

やしろ え? コンビで?

ふじき いや、全然バラバラで。

佐藤 ふじきはNSC(吉本興業の養成所)1期生なの。

やしろ ええっ、東京NSC1期生? うわ、先輩じゃないですか(笑)!

ふじき でもコンビ解散して、途中で辞めてて。

やしろ ああ。でも年上だし、やっぱり先輩ですよ。

ふじき いやいや、そういう意識はナシで。

━━佐藤さんとやしろさんは09年の『MEETS』が初対面だったんですか?

佐藤 初めて会ったのはもっと前だよね。あ……『ドナインシタイン博士のひみつ学会「初恋の秘密」』(06年)だ! やしろさんがゲスト出演して、顔にゴム巻くネタをやったよね? よく分からなかったけどめっちゃ面白かった(笑)!

やしろ そこからサモ・アリナンズさんとか平田敦子さんとかとどんどん仲良くなって。で、『MEETS』っていう、当時僕らが役者さんと30分のコントを4本やるっていう舞台をやってたんですけど、それに出ていただいたんです。……でも、どっちかっていうと僕より相方の方が、佐藤さんと仲良かったですよね。

写真/2枚目

佐藤 林(克治)君ね。

ふじき 言ってた言ってた。「どっちかっていうと俺は林派なんだよね」って。

佐藤 おい!

やしろ ちょっとふじきさん! そんなことわざわざ言う必要ないし(笑)! でも相方も辞めたし、佐藤さんと会うことももうないなって実は思ってたんですけど……。

ふじき え、ちょっと佐藤! 全然“友達”じゃないじゃん!

やしろ だってほんとに、佐藤さんが“友達の友達”くらいの距離感ですよ。

佐藤 えー、やしろさんー! でも実は俺、ずっと気になってることがあって。俺が出演させてもらった『MEETS』って、前半はがっちり芝居して、後半はアドリブコントみたいにゆるい台本だったんだけど、稽古が3日間しかなかったから、前半で俺、せりふがいっさい出てこなくなって。

ふじき え、そのまじめ部分で?

佐藤 そう。多分やしろさんの中では、「ここは笑いなしでシュッといって、最後にドーンと笑わせて締める」って構成だったと思うんだけど、全然いらない笑いが前半でドーンって。だからそのこと、まだ怒ってるんじゃないかなって。

やしろ そうだそうだ。僕、畑が違うし年上の方なんでそんなこと言いたくなかったんですけど、言った記憶あります。本番終わって、「マジであそこだけはちゃんとしてください」って(笑)。

ふじき そりゃ当然だ。でも、稽古が3日間って、吉本では結構当たり前なの?

やしろ 30分くらいの台本なら、下手すると稽古は1日とかですね。あんまり稽古しちゃうと、逆にきちっとした笑いになっちゃうし、脱線しづらくなるので。

ふじき そういう稽古のやり方はどうだったの? 慣れないでしょ?

佐藤 いやあ慣れない! 芸人さん独特のシステムですよね。俺はわりと、1週間は稽古時間が欲しいタイプだし。だから“芸人さんはすごい、なんでもできるなあ”って思った。

やしろ いや、逆にきっちりしたことが苦手ですよ。

ふじき 『MEETS』に役者を呼ぼうと思ったきっかけはあるんですか?

やしろ まず芸人がちゃんとやってくれないっていうのと(笑)、あと僕らのコントがもともと、ちょっと芝居に近かったので、それなら芸人より芝居のうまい人とやったほうが、台本が生きるかもしれないと思って。始めたら面白かったですね。芸人もひとくくりにできないですけど、役者さんもいろいろいるんだなって分かりましたから。

ふじき となると、佐藤みたいな人だと困っちゃうでしょ。

やしろ ま、そうなんすよね。

全員 (笑)

佐藤 でもね、俺はすごい楽しかったよ。芸人と役者の橋渡しというか、役者もおいしくてカリカもおいしいって企画だったし、周りは「カリカは佐藤のことよく分かってる、いじり方とか完璧だ」って言ってくれたし。

ふじき へー(笑)。

━━やしろさんは現在、コントだけでなく演劇の台本もお書きになりますが、コントか演劇か、ジャンルの違いを意識して書かれるんですか?

やしろ 芸人で2時間なんか書くとなったら、強い大げさなキャラを入れたりとか、その芸人自身が面白く見えるものをあて書きするかもしれないですね。逆に役者さんとやる時は、まず話が面白くないと、圧倒的に。だから全然違うものかもしれません。2時間の舞台であっても、芸人とやってる限りコントはコントというか。

ふじき 実際に自分が本を提供した舞台を観に行きますか?

やしろ はい。でもやっぱりまだまだ全然うまく書けてないと思って、恥ずかしさのほうが強いかもしれないですね。自分では全然意識してなかったですけど、ボケとツッコミみたいにせりふを書いちゃうことがたまにあって……。

佐藤 この間モッカモッカに書き下ろしてたホンは、すごく演劇寄りだった気がしますよね。

ふじき あれ、面白かった〜。

やしろ 僕が役者の方に書く時は、芸人には書けなかった話とかを提出したくなるので、もしかしたらより、お話ものになるのかもしれません。

ふじき やしろさんの舞台の何が面白いって、やっぱり俺と真逆の発想をする人だから、意外性や違和感の連続なんですよね。

佐藤 確かに全然違うよね、作家のタイプとして。

ふじき ネタって自分の中から意識して出しているの? それとも自然と出てくるの?

やしろ 自然とが多いかもしれないですね。ずっと同じことを考えてて話にするとか。

佐藤 基本、何を考えてるのか分からない人だよね。変人なのかなって思うけど……。

やしろ いや、俺ほんとノーマルですよ。すごいバランスとれてると思います、人として。

佐藤・ふじき バランス(笑)!

やしろ 社交性もあるし、ふざけられるし、まじめにもできるし……。

写真/4枚目

ふじき 親友になりたいタイプだね。

やしろ ありがとうございます。僕、何回か会ったらふじきさんのほうが一緒に遊ぶと思います。だって、だいぶ会ってても佐藤さんとはこの距離感のままだし。

佐藤 えーっ!?

全員 (笑)

佐藤 でもさ、カリカが解散して、これからやしろさんはピンで何やるの?

やしろ とりあえず漫談やろうかなと思ってます。コントは一人じゃ難しいですね。一人でやるより二人でやったほうが絶対面白いじゃないですか。

ふじき ああ、絶対かは分からないけど、俺もコンビやってて一人が辞めちゃって、一人で何ができるかって思ったら、とたんに俺は一人じゃ何もできないって気付いて芸人辞めたの。

佐藤 俺もコンビ解散して、一人じゃ無理だと思って、役者でやっていこうと思ったな。

やしろ 分かります。漫才って会話劇じゃないですか。コントにしても二人で会話して空間をつくる。それを一人で伝えて一人で空間をつくるってあまりに不利だなと思って。ピン芸人のプロの人は一人でしか面白くないものをつくってると思うんですけど、その領域に行くまですごい時間かかるし、当然すぐ勝てるわけないし。それならいまはピン芸やりたくないなって。ただこれから本当に何をしたいのかよく考えて、来年になったらちゃんと動き出そうと思ってます。

━━その今後の予定のひとつとして、例えば「友達の友達」第二回公演に出ていただく可能性は……。

やしろ 興味はあります。

ふじき 僕も、佐藤とやしろさんの距離感を見てると理想的だなって思った(笑)。

やしろ “友達の友達”として、いい距離感ですよね(笑)。

ふじき それ、やしろさんと俺の間で出るかと思ったら……やしろさんと佐藤の間で出ちゃった!

佐藤 俺もまさかだった! 予想外の展開だよ(笑)。

全員 (笑)

やしろ でも、興味はあるんですけど、やっぱり友達の友達の距離感て気を遣うし、すごい疲れるじゃないですか。だから稽古が少なかったら出たいんですけど……。

ふじき ああ、でも稽古短いと、佐藤がまたせりふ覚えられないからなあ〜。

佐藤 くー!

プロフィール

佐藤 貴史
(さとう・たかし)

大学卒業後、お笑いタレントとして活動。2000年より劇団サモアリナンズ(現在活動休止中)に入団。現在は表現・さわやか、劇団ワンダフルズなどで活動。NHK教育「みいつけた!」のサボさん役としても人気。

ふじき みつ彦
(ふじき・みつひこ)

作家・脚本家。シティボーイズミックスや田上パルへの書き下ろし、NHK教育「みいつけた!」「ニャンちゅうワールド放送局」など子供番組の脚本・作詞、「世にも奇妙な物語」脚本、□□□への歌詞提供など幅広く活動中。

【5人目のゲスト】
高橋茂雄
(たかはし・しげお)

76年京都府出身。94年に八木真澄とサバンナを結成。バラエティー番組などで大活躍中。「みいつけた!」ではイスのキャラクター、コッシーの声を務める。

【4人目のゲスト】
川村エミコ
(かわむら・えみこ)

79年神奈川県出身。08年に白鳥久美子と「たんぽぽ」でコンビデビュー。「めちゃ×2イケてるッ!」などバラエティー番組で活躍するほか、川村単独でトークライブも行っている。なお、9/28(金)―30(日) てあとるらぽうにて、劇団3number第2回公演『僕だけのヒーロー』を上演。

【3人目のゲスト】
永野
(ながの)

74年宮崎県出身。ピン芸人として活動を開始。映画や史実から想を得たシュールな芸風が人気。今年9月2日、Zepp Tokyoにて「永野お笑い単独SUPER LIVE 2012『目立ちたがり屋がZeppでライブ』」を開催。

【2人目のゲスト】
カリカやしろ

76年千葉県出身。97年にお笑いコンビ「カリカ」でデビュー。芸人としての活動の一方で、演劇作品にも出演するほか、コントや舞台の脚本提供も多数。03年には自身が作・演出・出演する劇団乙女少年団を旗揚げし、不定期で公演を行っている。

【1人目のゲスト】
大政知己
(おおまさ・ともみ)

2000年に劇団サモアリナンズ(現在活動休止中)に入団。現在、劇団ワンダフルズなど舞台を中心に、映画、TVドラマなどでも活動。08年より劇団忍びこみを主宰し、作・演出も務める。