特集ページ【ITOプロジェクト「平太郎化物日記」】 - 特集ページ - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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ITOプロジェクト「平太郎物語」

2007.2/3(土)・4(日) ザ・スズナリ
・前売4,000円/当日4,500円

公演の詳細はこちら>>少年王者舘ITOプロジェクト

『平太郎化物日記』は、糸あやつり人形劇をやる者からは絶対に提案しないことが詰め込まれた作品です

山田さんは天野天街さんののおっかけをされているそうですが(笑)、天野さんに今度の依頼をしようと思った理由を教えてください。

天野さんを知ったのは少年王者舘の芝居を見たのがきっかけです。「トワイライツ」も見て面白かったし、もちろんKUDANプロジェクトの芝居も好きです。

チラシデザインもいいし。天野さんの作り出す世界が本当に好きなんです。

少年王者舘の芝居の面白さは、脚本の面白さだけでなく、音楽、照明、映像、音、装置、役者がからみあって、見る人の感覚を圧倒する所に、魅力を感じます。

天野さん自身がどういう人なのかは、はかりしれないです。

『平太郎化物日記』こそコラージュの化物

天野さんから人形へのオーダーがいろいろあったと思いますが、実際作業をしていて大変だったのはどんな部分ですか? 

まず、台本に書かれた人形の数に驚き、練習開始までに作ることが大変でした。実際、台本に書かれた人形すべてを作ったわけではありません。確かにどの人形も作ってみたいと思うアイデアでした。こんなことできるだろうかと思う人形もたくさんありましたが、それは、製作の欲望を刺激するものでもありました。

また、天野さんを驚かせ喜ばせたいと、自分なりのアイデアをつけ加えたりもしました。作業は天野さんのスケッチをもとにデザインを書き、何度もやり取りして確認しながら進めました。それは、大変というより楽しい作業でもありましたね。作っていくうちに、『平太郎化物日記』こそコラージュの化物なんだなと気がつき、天野さんが見せたい、人形の魅力が少しずつですが、わかってきたように思います。

人形劇の人形を作るとき、素材、デザイン、機構が、重要な要素だと思いますが?

そうですね。特に、今回、求められている動きをどういう機構で実現するか。そのためにどういう素材を使うかが難しかったです。また動きを重視することでデザインが犠牲にならないようにするのも苦労しました。

いちばん苦労した人形はどれでしょう?

地面を這う芋虫が蝶になる人形は、芋虫のときに柔らかく動いて、蝶になったときは、羽根がピンとしなければならず困りました。また、リボンの少女→おかっぱの女の子→芋虫→蝶と、4つの形態に変化する人形。これらは、出来たとき喜びの大きい人形でもありました。

この作品を通して、人形劇の可能性として感じたことはありますか?

糸あやつりで不得意なのは、たくさんの人形の暗転での出し入れ、しかもそれを早くすること。その不得意なところが、天野さんの要求したことでもありました。糸あやつり人形劇だけしている者からは提案しないことでしょう。最初は、無理だと思いましたが、不可能ではないと実感しました。

また、この人形づくりで、いろいろな素材や、いろいろなからくりも試みることができ、マリオネットの可能性を実感しました。

物でしかない人形の魅力、人形にしか表現できない魅力がこの作品にはあふれています。人形劇の可能性をそこに感じました。

山田俊彦さんが代表を務める人形劇団ココンのホームページはコチラ
http://www.coconworld.jp/

まだまだ続く本特集。続きは後日掲載します。

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