じゅんじゅんSCIENCE「じゅんじゅん インタビュー」  - 特集ページ - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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じゅんじゅん SCIENCE

じゅんじゅん インタビュー

マイムをベースに、ダンスやショートストーリーを交えた無声映画のようなスタイルで、日本の舞台芸術界を走り抜けたパフォーマンスユニット・水と油。メンバーの一人で、昨年3月の活動休止後、他ジャンルとの共演やコンペへの参加など、活動の幅を広げているじゅんじゅんが、“じゅんじゅんSCIENCE”の名のもと、本格的ソロ作品『サイエンス・フィクション』(5/17〜20、こまばアゴラ劇場)に挑む。吊るされたコーヒーカップ、いくつもの小さな鏡、黒板に書かれた言葉、言葉、言葉……。実験室のような不思議な空間の中央で、黙々と稽古に取り組むその姿には、一人の作り手としての強い決意と覚悟がにじんでいた。
(取材・文=熊井玲)

間口の広い作品を目指して

写真/じゅんじゅん

写真/じゅんじゅん

写真/じゅんじゅん

写真/じゅんじゅん

写真/じゅんじゅん

―舞台には「時間」という絶対的な制約がありますが、創作段階では「想像力」をのせることで、その制約を超えて作品をさらに膨らませていくことになると思います。時間をいかに忘れるか、あるいは時間からいかに離れるかということが作り手にとっても、観客にとっても醍醐味になってくると思うのですが……。

まさにその通りです。「気づいたら時間が経ってた」っていうのは、お客さんが作品に引き込まれているすごくいい状態だと思うので、そこを目指したいといつも思うんですね。そのために、これまでなかった別のやり方はないのかな、現実から飛ぶにはどうしたらいいかなって、常に考えています。そしてそれがまた、すごくわがままだけど、例えばある種の観客層に向けて研ぎすまされたピンポイントの作品ではなく、間口の広いものであってほしいなと常に思っています。

―ソロ活動といっても、自分の世界をいかに研ぎすますか、ということではないんですね。

自分自身を突き詰めたいっていう考えは、今はあんまりないですね。それよりは、どれだけお客さんを巻き込めるかが気になります。それ次第で自分も次へいけるし、この先、作品を作る意義が出てくると思うんです。お客さんに見せる意味があるものを作るということが、結果的に自分の世界を研ぎすますことなんだと思います。

―ソロ作品に取り組む中で、改めて気付いたことはありますか?

昔は何をやるんでも絶対失敗したくなくて、常によく見られたいと思っていました。もちろん今もそれはあるけど、それよりむしろ、自分がだめかどうかを知りたいっていう感じです。僕が作り、僕が踊る作品に、お客さんがどう反応するか。それを知るのはすごくシビアではあるんですけど(笑)、でもこの先続けていくことのほうが、実はもっとシビアですから。お客さんの反応をみて、この先続けようと思うかどうかを毎回考えます。“まな板の上の鯉”? まあ、毎回そんな感じです(笑)。

【公演情報】

じゅんじゅんSCIENCE『サイエンス・フィクション』

2007.5/17(木)〜20(日) こまばアゴラ劇場

・全席自由3,000円/当日3,200円
・お問い合わせ=RACURACU TEL.070-6529-7267 MAIL.junjun_solodance@yahoo.co.jp
・開演時間=平日19:30、土・日曜14:00

じゅんじゅん プロフィール

ダンサー・振付家・演出家。本名は高橋淳。神奈川県出身。学生時代から日本マイム研究所にてマイムを始める。その後、コンテンポラリー・ダンスの活動も開始し、伊藤キムや岩淵多喜子らの作品に出演する。95年にパフォーマンスシアター・水と油を結成。06年、水と油の活動休止を機にソロ活動を開始。ダンサーとしてのみならず、舞台上の時空間を巧みに操る奇想天外なアイデアにあふれた演出、キレのある動きを用いた振付でも注目を集めている。今年1月の「横浜ダンスコレクションR」ソロ・デュオコンペティションにて発表したソロ作品『瞬きの音』で「審査員賞」を受賞した。