特集:JUNRAY DANCE CHANG『アオイロ劇場』  - 特集ページ - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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vol.01 ASA-CHANG×井手茂太(イデビアン・クルー)×ANI(スチャダラパー)座談会『アオイロ劇場』ってなんですか?

今回の『アオイロ劇場』は、06年にSuperDeluxeで上演されたJUNRAY DANCE CHANGがバージョンアップした内容になるという。前回も出演した井手茂太をはじめとするイデビアン・クルーのメンバー、国内外で活躍するタップダンサー・熊谷和徳、半年ぶりの舞台出演となる康本雅子らとともに、出演者に名を連ねるのは……あれ? スチャダラパーのANIじゃあないの! JUNRAY DANCE CHANGって、一体ナニ?

取材・文=熊井玲(シアターガイド)

自然な流れでダンスに出会った

写真/対談の様子 左からASA-CHANG、井手茂太、ANI(スチャダラパー)

―まず、JUNRAY DANCE CHANGはどんな企画なんですか?

ASA-CHANG(以下ASA) 話すと長いんですけど……。01年に<ASA-CHANG&巡礼>で「花」という曲をリリースしたんですが、発売後数カ月して、主にコンテンポラリーダンスの方々から「この曲使っていいですか」っていう許諾の申し入れがたくさん来たんです。そんなの予測してなかったし、当時はコンテンポラリーダンスって何?っていう感じだったので、「自分の音楽にこんな踊りがつくんだ!」ってびっくりして。ちょうどそのころ井手さんに出会ったり、康本(雅子)さんが「『花』でこういうの踊ってます」ってわざわざビデオを持ってきてくれたりして、すごく自然な流れでダンサーの知り合いが増えていったんですね。「だったらPV(プロモーションビデオ)に出てもらおう」ということで、斉藤美音子さんや菅尾なぎささん(ともにイデビアン・クルーのメンバー)や、いろんなダンサーの方に出てもらったんですけど、そのうち本数も増えてきたので、じゃあ次はライブをやってみようと。06年に初公演をやりました。それを観てくださってた世田谷パブリックシアターのプロデューサーの方が、今回、声をかけてくれたんです。

井手 僕は<巡礼>のPVには出たことないんですけど(笑)、朝倉(ASA-CHANG)さんにうちの『理不尽ベル』(03年)の音楽を作っていただいて。その時に、“ライブハウスみたいなところでパフォーマンスやりたいね”って話をしてたんです。観客とプレイヤーが近い所にある関係というか、<巡礼>の生演奏がダンスと一体化するっていうのをちょっとやってみたいなと思っていたので、前回に続き、参加することになりました。今回、僕としてはうちのメンバーから振り付けられるっていうのが面白いかなと。あんまりないんですよ、人の振付で踊ることって。今回は僕自身、振付とか演出のことを考えず、純粋に<ASA-CHANG&巡礼>の音楽で踊りたいと思ってます。

写真/ASA-CHANG

―ANIさんは?

ANI ASA-CHANGにどうでしょう?って誘ってもらって、まあ面白そうだし、いいかなって。全く何やるか分からずに稽古場に来たんですけど。

―こういうメンバーだってことは……。

ANI 全然知らないです。とにかく「コンテンポラリーダンスの公演に出てくれないか」って言われて、「まあ、そんなに踊れないですけど、それでもいいですか?」って言ったら、「いいです」って言うので(笑)。

―え? ダンサーとしてご出演されるんですか?

ANI ダンサーです(笑)、踊りますよ。

ASA ANIのかっこいいし面白いなって思うところは、事前にいろいろ説明がいらないところ(笑)。「うん、やる」って即答してくれて。そういう直感が鋭いんだろうと思います。

ANI いや、たいしたことないです。そんな何も考えてないです(笑)。

―稽古には慣れましたか?

井手 最初、ANIさんは本当に戸惑ってたよね。「あ、失敗した!」ってよく言ってた(笑)。

ASA 本当に全部未知だもんね。ANIが普通に身体が動きだしちゃうような、いわゆるブレイクビーツ(ヒップホップ的なリズムパターン)がほとんどないし。まあ、そこが面白いのかもしれないけど(笑)。

ANI でもだいぶ分かってきました。最初は曲も知らないし勝手が分からないから「まだやるんだ!」って思ったり、すごく疲れて筋肉痛になったり(笑)。踊りも分からないからほかの人の動きを見て動いてたんですけど、本番はそういうわけにいかないし……。あと最近、うまくなり過ぎてダメだって言われていて。

ASA おぉ〜(笑)。

井手 振付家としては、慣れすぎると動きが型にはまって機械的になるから、本人らしさがなくなっていやだってことだと思うんです。その全体の空気感の問題だと思うんですよね。僕も、全員で踊るシーンでも少しずれたほうがセクシーだと思うんです。そういう時に個性とかキャラクターが見えてくると思うから。

―井手さんから見て、ANIさんはダンサーとしていかがですか。

井手 すごく演技派だと思う。マジメなんですよね。振付の菅尾が、「ANIさん、ここでちょっと待っててください」って、ほかのバリエーションの振付をしてる間に、僕はじっと待ってるのって苦手なんだけど、ANIさんはちょっと見上げるシーンを隠れて練習したりして、そういうのかわいいなって(笑)。とっても勉強になりますね。僕も見習わなきゃって。あ、でも時々こっそり、ANIさんにここはこうしましょうよって言ったりしてる(笑)。

ASA 耳打ちしてくるの?

ANI そう(笑)。