特集:JUNRAY DANCE CHANG『アオイロ劇場』  - 特集ページ - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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vol.02 JUNRAY DANCE CHANG『アオイロ劇場』稽古場より

4月下旬の某日。本番を2週間後に控え、ASA-CHANGとその日参加するダンサーとで、『アオイロ劇場』の初通し稽古が行われた。稽古場の片隅で、その様子を観せてもらった。

写真/稽古場の様子

稽古場に着くと、ダンサーたちが2、3人に分かれて、ストレッチしたり、振りの確認をしたりしながら稽古の開始を待っていた。部屋の片隅には、シンバルやトランペット、そしてたくさんの打楽器。その真ん中で、ASA-CHANGが笛を吹いている。この日の稽古では生演奏ではなく音源を使っているのだが、小さな楽器だけはいくつか用意してあった。

「それでは通し稽古をはじめます」共同演出・振付の菅尾なぎさの合図で、ダンサーたちが位置に着く。一瞬、ぱりっとした空気が部屋に流れた。

やがて音楽が流れ始めると、稽古場が突然、異空間に変わった。<ASA-CHANG&巡礼>を特徴づけるタブラ(北インドの民族楽器で太鼓の一種)の懐かしく深い音、タブラに共鳴するように響く歌声、それとは異質のゆらゆら伸びる電子音などが溶け合い、ある種幽玄な世界が立ち上がる。

それに合わせて、挑みかかるような激しさでダンサーたちが踊り始める。思わず笑ってしまうようなコミカルな動きから、絡み合うようなユニゾン、迫力の群舞までバラエティー豊かなシーンの連続。PV(プロモーションビデオ)を1本ずつ観るのとはまた異なり、楽曲を並べた時に見えてくるストーリーのようなものがあって、ボンっというタブラの深い音が、踏み出した足音や鼓動のように聞こえる瞬間があった。時折楽器を演奏しながら、汗だくになって踊るダンサーを見ていたASA-CHANGは、「なんだか……戦士みたいだなあ」とつぶやいた。

本番まであと数日。JUNRAY DANCE CHANG『アオイロ劇場』は、ダンスと<ASA-CHANG&巡礼>の生演奏が溶け合って初めて、その真の姿を現す。