特集:大日本プロレス『リア王』  - 特集ページ - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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vol.02対談/登坂栄児(舞台監督)×MEN'Sテイオー(フランス帝王役)

写真/インタビューの様子:MEN'Sテイオー
▲MEN'Sテイオー

ー実際、選手と触れ合ってみていかがですか?

• 八代 そうですねぇ、割りと予想通りだったかな。テイオーさんはお会いしてみてすごく面白かった人の一人です(笑)。

• テイオー それどういうふうに見られてたんだ(笑)。

• 八代 なんでしょう、私の場合、愛するあまりちょっと偏屈になってしまう自分があるんですけど、テイオーさんもプロレスを愛するあまり偏屈や原理主義になってしまうところがあるというか。理想があるからこそものの見方に厳しくなってしまいがちなところがあるんじゃないかと思います。それは、お会いしてみてなおのこと思ったので、じゃあソコをもっと生かした形でやっていただければなって思います。普段の興行では感じられないけれども、今回のような場を使って、ちょっと出してくれたりしたら面白いなって。

―今の八代さんの観察眼についてはいかがです?

• テイオー えー、せ、正解!

• 登坂 正解!(笑)

―テイオーさんはフランス帝王の役ですが、考えられてることって何かあります?

• テイオー 考えてること。うーん……まあ、KinKi Kidsのようなイメージで(笑)、王子様に。

• 登坂 王子、うん。

• 八代 華やかに。

• テイオー 華やかになりたいですねぇ。

ーちなみに、小鹿社長はどうですか。やる気まんまん?

• 登坂 主役だってことで、すごく本人は乗り気ですね。

ー今回の場合、どのくらい主役なんですか?

• 八代 リア王ですから(笑)、ものすごく主役だと思いますけど。ちょっと負担が大きいかなって、ちょっと不安になるくらい。

ーとりあえず『リア王』のストーリーは、結構ちゃんと踏まえて進んでいくんですか?

• 八代 原作を知ってる方は楽しめると思いますよ。「こういうふうに料理したのか」って。あと大日を観てる方も「なるほど大日をこう料理したか」って楽しめると思います。

• 登坂 そうですね。大日本を古くから観て、『リア王』を少しでも読んだことがあれば一番楽しめると思うんです。でもこの企画でもっとも楽しめるのは僕だと思ってる。『リア王』も読んでるし、大日本を端から端まで知ってるので、やっぱりさっきの本読みというか、顔合わせでもううるっときましたもん。

• 八代 私もそうなんです。

画像/試合の様子:MEN'Sテイオー(左)

• テイオー ところで『リア王』のストーリーっていうのは一般の方はどのくらい知っているものなんですかね? 三人娘がいたくらいまでは分かるんだけど、最後どうなったのかなぁとか。それがちょっと怖いんですけどね。

• 登坂 『ロミオとジュリエット』ですら結末はどうなったんだろうって思っちゃう人は多いと思うんですよね。

• 八代 最初はもっと難しいことをやろうとしてたんですけど、プロレスに置き換えていくときに、たぶん桃太郎くらいの話にしないと消化しきれない、お客さんがついてこれないってことで、すごくシンプルにはしているんです。やっぱりプロレスの中で膨らませてほしい余地を作っておいた方がいい部分もありますから。家があります、3人います、追放された人がいます、帰ってくる人がいます、そして悲劇です、このくらいの中であとはレスラーが膨らませていただければいいなと。

• 登坂 むしろ本当のリア王だと、娘たちの旦那さんとかも重要だったりしますもんね。そういう部分は最小限に抑えて切り取った台本だという印象です。

• 八代 そうなんです。グロスターの息子、エドガー、エドマンドの話とか『リア王』の中ではすごく面白いポイントだと言われたりもしますけど、そこまでいくと、すごく複雑になる。キャラクターとしては存在はしてるんですけど(笑)。

―ところで登坂さん、この興行は、団体の中ではどういう位置づけになるんですか? 日常、シャドーWXさんがチャンピオンでそこに皆が噛み付いて行くという流れがあるじゃないですか。そのこととのリンクはある?

• 登坂 もちろん年間何百試合やるうちの一つではあります。例えば先日、横浜文化体育館という大場所があったんですけど、そこでの変化、選手の立ち位置を盛り込んでせりふが考えられているなっていうのは端々に感じますね。だから、現在進行形の試合だと思ってもらっていいですし、もしかしたらこれが終ったときに何か新しいものが始まるかもしれない。だからリングの上で試合が何試合か組まれる中で、この試合はこういう意図があって組まれていたけれども、自然発生的に誰かがスターになったりとか、誰かが注目浴びたりとか、誰かに流れがいくっていうことがプロレスの場合はすごく多い。WX自身もその本編の方の大日本の試合の中で、お客さんがなぜかWXを応援するっていう流れができてタイトルにチャレンジし、チャンピオンになった。

• 八代 もっと言ったら、直前の試合の流れをせりふに盛り込んでいくつもりです。もうお願いだから、また変えなきゃいけないような大きなことが起こらないと良いなって(苦笑)。いつもはそれを楽しみにはしてるんですけど。

• テイオー でも、それはスキットの部分のせりふの言い回しが変わるだけであって、もしWXがこの前の横浜文体で王座から落ちていたとしても配役が変わるわけじゃないですもんね。息子はこの3人しかいないでしょうから(笑)。

• 登坂 よくも悪くも。