特集「SHIN-GEKI hybrid」 Unks『蟻』斉藤祐一×細貝光司×上田桃子×亀田佳明 インタビュー - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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SHIN - GEKI hybrid シンゲキハイブリッド 新劇、この動きを見逃すな!

新劇? あんまり観たことないなぁ〜という皆さま。「なんか難しそう」「古い」というイメージを持っていませんか? でも実は、尖った海外戯曲や若手作家の作品など、常に斬新な表現を捉まえようとしてきたのが新劇。そんな貪欲な“新劇魂”に、ちょっと面白い切り口を加えたこちらの2本を入り口にしてはいかがでしょ? 一本目は演劇集団 円に前田司郎(五反田団)が新作を書き下ろす『未だ定まらず』。二本目は文学座の若手俳優たちによる演劇ユニット「unks」による『蟻』。新劇を土台に新たな表現に挑む公演を、2週続けてご紹介する。

取材・文=川添史子(本誌)

=>「SHIN-GEKI hybrid」演劇集団円『未だ定まらず』 前田司郎インタビュー はこちら

Unks『蟻』斉藤祐一×細貝光司×上田桃子×亀田佳明 インタビュー

一回目は、小劇場から新劇に留学してきた前田司郎に聞いたが、今回は逆バージョン。文学座に所属しながら、そこから一歩踏み出たフィールドでも自分たちを試している演劇集団unksを紹介。老舗劇団で吸収することに自負もある、でも自分たち世代のリアリティーを探したい、演技の幅も広げたい、演技とは?演劇とは?を、自らに負荷をかけながら模索している姿は清々しい! 「俳優だからそんなの当たり前」、と言う向きもおられよう。が、つい応援しちゃうチャーミングな俳優がそろった集団だ。将来有望! 難しいこと考えずに、足を運んでみればいいじゃない!


前田司郎

上田桃子さん、乘峯雅寛さん(美術家・この日は仕事で欠席)、亀田佳明さん、斉藤祐一さん、細貝光司さんの文学座同期5名で結成される「unks」の第三回公演が始まります。まずは、unks結成の経緯から伺えますか?

亀田:劇団公演などで個々の活動はしているけれど、それぞれ、満ち足りない「何か」が強烈にあって。劇団公演とは離れて、違う形の演劇をしたいって話はずっとそれぞれはしてたんですよね。で、2009年に、具体的に一本やってみようと……。

上田:ある日、カメちゃん(亀田)とお茶呑みながら「やっぱりやりたいね」「そういえば祐一くん、本書いてるらしいよ」なんて話をして。で、すぐに祐一君を……。

斉藤:雷門のマックに呼び出されて。劇団の自主企画でやるのかなって思っていたら、カメちゃんが、外で劇場を借りて、自分たちでお金を回して、リスクを払わないとダメだって。それ、大変じゃん!って思ったんだけど、同世代の小劇場の人たちはそうやって演劇をやっているワケで、その苦労は体験しないといけないなって思ってはいたんです。それに、文学座の芝居ではなく、自分たちの芝居をやることによって見えてくるものがあるだろうと。それで一回目の公演(『キンジテ』作・演出=斉藤)をやってみて……今まで経験した舞台と時間の進み方が全然違った。ウワーーーって感じで。

継続することを最初から考えていらしたんですか?

亀田:unksって名前をつけて、一回だけっていうのはあまりにも恥ずかしい。成果をみながらではなく、とりあえず続けないとっていうのは最初からありましたね。

斉藤:1回目の折り込みした時から言ってたよね。一回で終わったらカッコわるい、カッコわるいってずっと(笑)。

亀田:カッコワルいよ! 「しょせんそんな覚悟か」って思われるのも嫌だし。

細貝さんは二回目(10年『1960年のメロス』作=斉藤祐一、演出=高橋正徳)からの参加。1回目、外から見ると、頑張る仲間はどう映りましたか。

細貝:1回目の時は旅公演が入っててまったく参加できませんでした。制作とか、客演の方の対応をキビキビやってる姿とかを見てすごいなあと。みんな、目が血走ってたよね……。

上田:ここだといろんな俳優さんと共演できるのも魅力なんです。

細貝:お客さんも初めての人が来てくれて、出会いがあるし。あと、久しぶりにみんなでやると、この一年でのそれぞれの経験が分かる。「こういう演技やるようになったんだ」って。でも、こんなに一緒にやるのって、研修科以来だよね。

今回は、unks史上もっとも、メンバーが演技でガッツリ絡みそうですね。

亀田:初めての立ち稽古が笑えて仕方なくて(笑)。

斉藤:そんな顔して演技するんだって、あらためて思った〜。

亀田:(斉藤に向かって)眉毛が尋常じゃないぐらい動いて、もう耐えられなくて。

斉藤:(亀田に)この人は遠い目をしてるし! 同期なんだけれども、劇団ではこんなに演技で絡むことなかったんですよね。

上田:5年ぶり?

斉藤:すごい妙なんだよね。

細貝:見透かされているようで恥ずかしくなっちゃう。

上田:本読みは、そのおかしさとの戦いだったよね(笑)。

前田司郎

お互いの演技の話とかは、なかなか同期だと照れがあってできないものですか?

斉藤:それがね、今回はしちゃってるんですよ。この間なんて、上田桃子の家に行って、ご飯を食べながら。

亀田:お互いの演技論、みたいなね。先輩から後輩っていうのはあるんですけど、同期相手には踏み込めないんですよね。踏み込まれるのもいやだし。

細貝:しゃべりながら、こういうことって今までになかったなぁって気づきました。

それを、お互いに素直に受け入れてらっしゃる?

上田:受け入れられませんよ!

(全員爆笑)

全員:そりゃそう、そりゃそう。

亀田:でも、その時は受け入れられなくても、頭のどこかには残るから。


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