トシ・カプチーノのブロードウェイ言いたい放題!LIVE[イベントレポート]トシ・カプチーノ×戸田恵子スペシャル・トーク - 特集ページ - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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[イベントレポートその1]トシ・カプチーノ×戸田恵子スペシャル・トークシアターガイド&ミュージカルカフェPRESENTS トシ・カプチーノのブロードウェイ言いたい放題!LIVE supported by アサヒビール株式会社

2007年12月12日にシアターガイド、ミュージカル カフェが開催した「トシ・カプチーノのブロードウェイ言いたい放題!LIVE」。ニューヨークを拠点に演劇評論家、プロデューサーとして活躍中のトシ・カプチーノさんが、フェミニン&軽快なトークでとっておきのブロードウェイ情報をたっぷりと紹介した後、ゲストに戸田恵子さんを迎えてブロードウェイ談義に花を咲かせました。会場となったアサヒ・アートスクエアをブロードウェイ色に染め上げた、二人の濃いトークの模様をここに公開いたします!

写真撮影=宮川舞子

「“ショーストップ”って本当にあるんですよね」

写真/トークショー模様:左から戸田恵子、トシ・カプチーノ

• トシ 今、『RENT』の話がでましたが、戸田さんが観た数多くのブロードウェイミュージカルで、一番心に残った作品は何ですか?

• 戸田 難しいなぁ! ……私、初めてニューヨークに行ったのが1987年で、映画版でも話題になった『ドリームガールズ』(*)を観たんです。その時に観たのはリバイバル版で、それこそまったく予備知識も無しで観に行ったんです。すごく印象に残っているのが、エフィ役の女優さん(リリアス・ホワイト)が出て来て、最後の有名な歌を歌う場面。歌い出す前にもう客席からワッと拍手が起きたんですよ。で、何だかよく分からず聴いているうちに鳥肌が立って、最後にまた拍手が起こった。ブロードウェイのほかの作品を観てかなりの衝撃があったうえに、さらにガーンとやられた感じがしました。

• トシ それは素晴らしい経験をしましたね。

• 戸田 “ショーストップ”って本当にあるんですよね。お芝居が止まるくらいの拍手を彼女はいただいて、もう一回最後に一節歌って去っていったんです。それを初ブロードウェイで体験できたので、『ドリームガールズ』はすごく印象に残っています。

(*) 『ドリームガールズ』…スティーヴィー・ワンダーやマーヴィン・ゲイを代表とするモータウン・サウンド隆盛期の1960〜70年代アメリカの音楽業界を舞台に、女性コーラス・トリオの栄光と挫折をドラマチックに描いた、81年初演のブロードウェイ・ミュージカル。オリジナルで主人公のエフィ役を務めたジェニファー・ホリデーはトニー賞の主演女優賞に輝いた。

• トシ では反対に「え、何これ!?」と感じた作品はありました?

―客席 (笑)

• 戸田 えぇ〜(笑)。だって、かなり選んで観に行ってますからねぇ。(小声で)これ言っていいのかなぁ……

• トシ どうぞ言って下さい(笑)。

• 戸田 時々、自分がかつて(劇団)薔薇座在籍中にやったことがある作品がオフとかオフオフの劇場で上演されていると観に行くんです。それで、何年か前に“DAMES AT SEA”(『踊れ艦隊のレディたち』)っていう映画「42nd STREET」のパロディー作品があったので……

• トシ 観ました観ました〜。

• 戸田 ちょっと興味あって、オンの作品を1個減らして観に行ったんですよ。

• トシ うんうん。

• 戸田 そしたらちょっと……(苦笑)。まぁ、アットホームな感じはしましたけど。

• トシ ちっちゃな劇場でやってたんですよねぇ。ダウンタウンの。ちょっとうさん臭ぁいところに入っていくとある、古くさ〜い劇場でね。

• 戸田 ちょっと臭いのする劇場で(笑)。「こういうのもあるんだな」という感じでしたね。

• トシ うん。当たり外れは、やはりありますよ。

• 戸田 はい、外れました(笑)。

「観劇は趣味。やっぱり観るのが好きなんですよ」

写真/トークショー模様:トシ・カプチーノ

• トシ ブロードウェイに観劇に行かれる際に、何か気をつけていらっしゃることはありますか?

• 戸田 向こうは劇場の冷房がキツすぎるので、羽織る物とか、ブランケットは必ず持っていくようにしてますね。だけど、ニューヨークのみなさんは、なぜだかノースリーブなの(笑)。

• トシ ねえ。

• 戸田 全然平気で観てらっしゃる。でも、夏に観る時は絶対必要です。

• トシ 特に女性の方はね。

• 戸田 はい。もう、寒くってしょうがない! あとは特にないですね。だいたい夜8時から始まるから良い時間にちゃんとご飯も食べられるし、いいころ合いに観に行ける。バタバタしなくてすみます。

• トシ そうですよね。

• 戸田 日本だとだいたい6時半とか7時から開演ですから、仕事終わりで駆けつけられる人はどうしたって開演に遅れてしまいますよね。遅れてくる人がいらっしゃらない回って無いんじゃないかな。そういうのって舞台から本当によく見えるんですよ。

写真/トークショー模様:左から戸田恵子、トシ・カプチーノ

• トシ 僕は観劇する時に、職業柄、プロデューサーの立場で観るようにしているんですが、戸田さんは観客の一人としてご覧になってるんですか、それとも女優として、出演する立場としてご覧になってるんですか?

• 戸田 東京でもすごく本数を観ているんですけど、気持ちは観客ですね。趣味なんです。やっぱり観るのが好きなんですよ。あんまり「自分だったらこうする、ああする」って思って観てると疲れて、そんなに多くは観られないから。ただ最近は、舞台美術や道具の扱いをすごく注意して見るようになりました。そういう視点には、わりと役者意識があるかもしれないですね。

• トシ なるほど。舞台裏も含めて「見え過ぎちゃって困るの!」っていうことはないですか?

• 戸田 (笑)。ブロードウェイだと、舞台のことを知っていても、まだまだ驚くことがまだまだいっぱいありますよ。装置の仕掛けとか、早変わりとか、フライングとか。もう見慣れたフライングなのに「えっ!」って驚かされる飛び方に出合ったり。「やっぱり進んでるなぁ」っていうふうに思うんですよね。