トシ・カプチーノのブロードウェイ言いたい放題!LIVE[イベントレポート]トシ・カプチーノ×戸田恵子スペシャル・トーク - 特集ページ - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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[イベントレポートその1]トシ・カプチーノ×戸田恵子スペシャル・トークシアターガイド&ミュージカルカフェPRESENTS トシ・カプチーノのブロードウェイ言いたい放題!LIVE supported by アサヒビール株式会社

2007年12月12日にシアターガイド、ミュージカル カフェが開催した「トシ・カプチーノのブロードウェイ言いたい放題!LIVE」。ニューヨークを拠点に演劇評論家、プロデューサーとして活躍中のトシ・カプチーノさんが、フェミニン&軽快なトークでとっておきのブロードウェイ情報をたっぷりと紹介した後、ゲストに戸田恵子さんを迎えてブロードウェイ談義に花を咲かせました。会場となったアサヒ・アートスクエアをブロードウェイ色に染め上げた、二人の濃いトークの模様をここに公開いたします!

写真撮影=宮川舞子

「年齢が気にならない、ニューヨークという街が大好きなんです」

写真/トークショー後、CDシングルで発売された「強がり」を生で披露して下さった戸田さん
▲トークショー後、CDシングルで発売された「強がり」(作詞・作曲=中村中)を生で披露して下さった戸田さん

• トシ 僕ね、ブロードウェイのこととは別に、戸田さんに聞きたいことがあって。日本の女性って自分の年齢を言いたがらないし、お化けみたいに怖がっているところがあるじゃないですか。でも、戸田さんはすごくストレートに「50歳になりました」って言ってらっしゃる。それがすごく素敵だなと思ったんです。年齢について、どう考えていらっしゃいます?

• 戸田 いや、今年(07年)はたまたま区切りの歳なので言わざるを得ないという感じで(笑)。隠しているわけじゃないけど、プロフィールにはあまり書かないんですよ。というのは、舞台では観客の皆さんが想像する「役」を観ていただきたいし、年齢で差し引きしてほしくないから。もちろん、身体の衰えは感じています。でも、マイナス要素を受け入れた上で、自分のできる範囲でがんばれていることに自信を持って、これからも自分なりの何かを披露していければいいかなと思うんです。そういう意味では、年齢は気にしてないですね。それに、50代、60代のお友達もいれば、20代の友人もいますし、自分の子供の役をやってくれた10代の子とメル友だったりするので(笑)。

• トシ なぜ戸田さんに年齢のことを聞いたかって言うと、僕は33歳の時にニューヨークに行ったんですけど、やっぱり歳のことをいっさい感じないんですよ。そういうプレッシャーがない。とても暮らしやすくて、ニューヨークという街が大好きなんです。

• 戸田 分かります。私が初めてニューヨークに行った時に、いろいろな女性の方を紹介してもらって、みんな「カッコいいな」と思いました。でもそれは、自由に生きているだけじゃなくて、すごくシビアな世界で力を発揮しているからなんですよね。ブロードウェイという場所がその最たる場所だと思います。

• トシ シビアです。ブロードウェイで生き残るために必要なのは「できるか、できないか」、それだけです。年齢は関係ないんですよ。

• 戸田 国籍も関係ないですね。才能だけで板の上に乗っているという感じ。日本と比べると、若い人が少ないですよね。30代、40代の俳優が一番多いんじゃないですか?

• トシ そうですね。それだけ実力を磨いた人たちが舞台に立っている。

• 戸田 それにブロードウェイは、ほんのちょっとした役でも「絶対にこの人じゃなきゃいけない!」っていうような人がキャスティングされていて、それがすごいですよね。例えばその役が太ってて、目は一重で、とかいろんな特徴があるキャラクターだったとしても、その条件に合う人がごまんとオーディションに来るわけですよ。その中から選ばれているわけだから、「絶対この人」っていう人がハマってきますよね。

• トシ 僕、東京に来る前に、『レセプショニスト』という新作プレイを観てきたんです。オフ・ブロードウェイの新作のプレイ、ミュージカルだけを上演する非営利団体「マンハッタンシアタークラブ」の作品で、アメリカの地方都市のオフィスで働く受付嬢を描いているんですけど、受付嬢役の60歳近い太ったおばちゃんがものすごくうまいんですよ。実在の人物を見ているような感覚を覚えたんです。もう見てくれとか関係なく、その演技でニューヨークタイムズは絶賛する。演技の次元で俳優が評価される世界というのは素晴らしいなと思います。

• 戸田 素晴らしいですね。

• トシ では最後の質問。戸田さんは、ブロードウェイの作品で演じてみたいもの、やってみたい役はありますか?

• 戸田 いくつか頭の中にあるんですけど、言うと誰かに取られそうなので、秘密です(笑)。一つ挙げるなら、『スペリング・ビー』(*)というミュージカルの子供の役。舞台を観た時に、大人が子供の役を演じてて、すごくイケてたんですよ。

• トシ 同感です。まったく不自然じゃないんですよね。

• 戸田 若作りをするっていうことではなく、50の大人が子供の役でお芝居をするということの面白さを日本でも感じてもらえるといいですよね。ああいう子供の役をやれたら、すごくうれしいです。

(*) 『スペリング・ビー』…全米の若者たちに競争原理と頭痛の種を植え付ける単語つづりコンテスト「スペリング・ビー」。その一大イベントに挑む、個性的な少年少女6人+αの姿をユーモラスに描くミュージカル。

イベントレポートその2トシ・カプチーノのブロードウェイ言いたい放題!LIVE

ブロードウェイの舞台を厳しくも深い愛を持って見つめつづけるトシ・カプチーノさんがトークショーの中で紹介した、NY最新興行収入ランキングのBEST3とオススメ作品を、見どころと併せて以下に再録。途中、観客を交えてワンシーンを熱演して見せた『春のめざめ』は、トシ絶賛の一作だ。

写真/トークショー模様:トシ・カプチーノ

NY最新興行収入ランキングベスト3

画像:ウィキッド

第1位『ウィキッド』(ガーシュウィン劇場)

「ブロードウェイの開幕から、もう5年が経っていて、すでにオリジナルキャストは降りていますが、最近観た舞台もオリジナルと変わらずとっても質がいいの。だから、今だにチケットが取れない! これから観たいという人は、3カ月前くらいからチケットを手配しないといい席で観ることはできません。1枚25ドルの当日券にも連日、200人から300人が並ぶのヨ!」

画像:ジャージー・ボーイズ

第2位『ジャージー・ボーイズ』(オーガスト・ウィルソン劇場)

「『マンマ・ミーア!』の大ヒット以来、ブロードウェイでは二匹目のどじょうを狙おうと、人気アーティストのさまざまなヒット曲を繋げて、物語を描く“ジュークボックス系”のミュージカルが続々と開幕しては……失敗! そんな中で05年秋に登場したのがこの作品。「君の瞳に恋してる」「シェリー」などで知られる1960年代の人気グループ「フランキー・ヴァリとザ・フォー・シーズンズ」の波瀾に満ちた活動の軌跡をドラマティックに描き、驚異的なチケットセールスを記録して大ヒット中です。団塊の世代のノスタルジーをわしづかみにする、“懐メロ・ミュージカル”の決定版!」

画像:ライオンキング

第3位『ライオンキング』(ミンスコフ劇場)

「96年の開幕以来、常に100パーセントの観客動員を保っているドル箱ミュージカル。でも、最近ちょっと人気にかげりが見え始めていて、たまに半額チケットがtkts(チケッツ)に出回ってるの。ちょっぴり寂しいわね」

トシ・カプチーノ おすすめステージ

画像:春のめざめ

『春のめざめ』(ユージーン・オニール劇場)

「ご存知のとおり、07年のトニー賞の最優秀作品賞受賞作。19世紀ドイツの不条理演劇を代表するフランク・ウェデキントの同名戯曲を下敷きに、少年少女の性の葛藤を大人と子供の視点で捉えたミュージカルです。キャストの半数以上は無名の新人ですが、彼ら彼女らの体当たりの演技が最高。グラミー賞候補にもなった作曲家ダンカン・シークのソフト・ロック系の楽曲も素晴らしいの。さらに、モダン・ダンス界の大御所振付家、ビルティー・ジョーンズが、10代の若者の怒りやとまどいを、舞台をダンダンと踏みつけたり、ピョンピョン飛び跳ねる動きで表現したり、歌う時に服のポケットからマイクを取り出して歌ったりという印象的な振付をしていて、彼は07年のトニー賞の振付賞を取っています。この作品を日本の方にももっともっと知ってもらいたい。10代の少年少女の性教育にももってこいヨ。どなたか日本に呼んで!」

画像:ザナドゥ

『ザナドゥ』(ヘレン・ヘイズ劇場)

「この作品は、ミュージカル映画の失敗作として名高い、1980年に公開されたオリヴィエ・ニュートンジョンの主演映画を舞台化したものなんです。ブロードウェイで舞台化の話が持ち上がった時には、『ヒットするわけがないジャン!!』と頭から決めつけられて、プロデューサーたちからは総スカンを喰らいました。それがそれが開けてビックリ。映画の基本的なストーリーは押さえているんですが、オリヴィエのオーストラリアなまりの英語を茶化すわ、歌マネは飛び出すわ、美しいはずのミューズ(歌の女神)が意地悪なおばちゃんキャラやゲイキャラだったりするわ、とすごくいいアイデアが詰まっていて、映画失敗作の舞台化とは思えない仕上がりなの。最大の見どころは「ザナドゥ」の歌が流れるシーン。この曲の演奏が始まると、観客は大喜びで総立ちになって踊るわけ。そんなノリのいいシーンがずっと続く素敵な作品ヨ」

トシ・カプチーノプロフィール

画像:トシ・カプチーノ

PHOTO=YOSHI ONO

TKOエンターテイメント代表 プロデューサー、演劇評論家

1995年、オフ・ブロードウェイ作品『STOMP』の初来日公演に通訳として参加後、NYヘ。舞台制作のノウハウを学び、宝塚歌劇団や東宝への制作協力、『RENT』をはじめとするブロードウェイ作品の日本公演に携わる。99年、TKOエンターテイメントを設立。日本からのパフォーミング・アーツをプロデュースするかたわら、演劇評論家としても活躍。執筆業やラジオ出演、ミュージカル講座の開催など、多岐にわたり活動している。NYの演劇評論家&ジャーナリスト130名で構成されるドラマデスク賞の数少ない日本人審査員。

【今後の活動予定】

ミュージカル・キャバレーショー「Enjoy! Toshi Cappuccino」

[ニューヨーク公演日程]
2/16(土) 開場 PM5:30 開演 PM6:00
2/17(日) 開場 PM7:30 開演 PM8:00
2/18(月) 開場 PM8:45 開演 PM9:15
・場所=Don' t Tell Mama 343 West 46th St. New York, NY 10036
・カバーチャージ=15ドル(2ドリンクミニマム、飲み物は別料金/支払いは現金のみ)
・予約=「DON' T TELL MAMA」TEL.212-757-0788(午後4時以降)

[東京公演日程]
2/25(月) 開場 PM10:00 開演 PM10:30
・場所=Shinjuku Live Space MARZ
・料金=3,000円(ワンドリンク付)
・予約=会場 TEL.03-3202-8248(14:00〜22:00) メールの場合はinfo@marz.jp

もっと詳しく知りたい方はブログへ >>something different 168

戸田恵子プロフィール

画像:戸田恵子

戸田恵子(とだ・けいこ)

愛知県生まれ。16歳の時、歌手としてデビュー。1977年に劇団・薔薇座に入団し、看板女優として数多くのミュージカルに出演。89年の退団後は、声優・女優としてテレビ・映画にも活躍の場を広げる。06年、『なにわバタフライ』『歌わせたい男たち』で朝日舞台芸術賞秋元松代賞、『歌わせたい男たち』で読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞。07年9月にはCDアルバム「ACTRESS」を発表して本格的に歌手活動を再開し、12月にCDシングル「強がり」を発売した。今年も2月29日から5月1日まで再演となる『歌わせたい男たち』のツアー公演、5月には伊東四朗一座への参加、またコンサート『戸田恵子 CASUAL LIVE IN SWEETBASIL』(公演情報はコチラ)も予定されている。映画出演作も、「母べえ」(山田洋次監督)が現在公開中のほか、夏には「ザ・マジックアワー」(三谷幸喜監督・脚本)も公開予定。

【今後の活動予定】

二兎社「歌わせたい男たち」

2/29(金)〜3/23(日) 紀伊国屋ホール

【スタッフ】 作・演出=永井愛
【キャスト】 戸田恵子/大谷亮介/小山萌子/中上雅巳/近藤芳正 ほか
・2008.1/26(土)チケット前売開始
・全席指定一般5,000円/学割3,000円
・お問い合わせ=二兎社 TEL.03-5638-4587

*3/25(火)埼玉・富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ、27(木)・28(金) 富山市オーバード・ホール、4/19(土)・20(日)大阪・梅田芸術劇場、22(火)かめありリリオホール、24(木)愛知厚生年金会館、25(金)静岡・長泉ベルフォーレ、26(土)神奈川・杜のホールはしもと、29(火・祝)鹿児島市民文化ホール、30(水)福岡・大野城まどかぴあ、5/1(木)山口市民会館大ホールでも公演あり

戸田恵子 公式サイト