特集|【インタビュー】ももいろクローバーZが初挑戦のミュージカルを語る!演劇ポータルサイト/シアターガイド
サイト内検索
すべて|
公演名|
人名・劇団名|
劇場|
演劇ニュース
様々な条件で検索
こだわり検索
注目キーワード

特集

ももクロ1_top.jpg

2015年に舞台『幕が上がる』で演劇の世界へ飛び込んだももいろクローバーZ。あれから3年の時を経て、再び本広克行とタッグを組んで送るのは“ジュークボックス・ミュージカル”だ。ももクロの楽曲がどんな場面で飛び出すのか? ももクロファンも、ミュージカルファンも楽しめるエンターテインメントが、間もなく開幕する。新たな挑戦と向き合っているももクロメンバーに、インタビューしてきました!


−−まず初めに、脚本を読んだ感想を教えてください。

高城:第一印象は、すごくファンタジーだと思いました。ファンタジーなんだけど、でもリアルに近いという不思議な感覚があって。現実では絶対にあり得ない内容なんですけど、“死”そのものは私たちが必ず体験することなので、それに対してどう演じれば良いのか、今はそれが大変そうだなと思ってます。

玉井:私はミュージカル自体、どう構成されていくのか全く想像がつかなかったんです。それよりもまず、物語の最初に高校生役で登場するので、“私たち、まだ高校生役できるのかなぁ〜”っていうのが(笑)。でも高校生じゃない私たちも登場するし、現実世界の自分たちの関係性とすごく重なる部分があるので、それも面白いなと思いました。

カナコ_.jpg

百田:ミュージカルは初めてなので、どんな感じになるのかワクワクしました。台本の読み合わせの時に、シルビア(・グラブ)さんが劇中歌に自由にメロディーをつけて歌われているのを間近で拝見して、ミュージカルというものがどんなものなのか一気にイメージが湧いて、楽しいなと思いました。

佐々木:それぞれ自分の名前が役名になっていて、役の4人の関係性と私たちの現実での関係性も似ているので、ファンの皆さんにも楽しんでいただけるんじゃないかと思います。私の役は本広さんと以前ご一緒した舞台の『幕が上がる』の役となんとなく似た設定があって、続編に出演しているような気持ちになったりもするので、そういう細かなところも楽しみの一つになるんじゃないかなと思います。

−−劇中に登場する4人の役柄が、当て書きのようにも読めたのですが、ももクロの皆さんはどう感じましたか?

百田:これまでお芝居を何度かやらせていただいたんですが、ここまで明るい役はあんまりやったことがなくて、たぶん今までで一番明るい役なんですよ。今回はよく“カナコ役は、実際の夏菜子に近いね”と言われるんですけど、私自身は演じるのが意外と新鮮なんです。

高城:中学校3年生くらいの時に、実際に介護福祉士になりたいと思っていた時期があって、勉強もしてたんです。だから、生まれ変わってからの役が看護師で、患者さんの面倒を見たりシーツ変えたりとか、自分の中では舞台の上で夢がかなったような気持ちを勝手に抱いています。

玉井:結婚を目前に控えた花嫁役なんですけど、まさかウェディングドレスを着るとは思ってなかったです。しかも20回(公演回数)も着るから、婚期が遅れちゃうな〜(笑)。私の役はみんなほど似ている部分は意外とないなと思っていて、しかも本広さんから、“これまで見せてきたしおりんにないくらいの、とびっきりの大人っぽさを出して”と言われて。“大人っぽく”の引き出しが私にないので、今は探りながらやってます。

佐々木:私は『幕が〜』の時は明美ちゃんという演劇部員の役で、今回の役は彼女をちょっと彷彿させるような部分がありますね。でもやっぱり明美ちゃんとは別というか、パラレルワールドみたいな設定なので、ちゃんと区別できるように演じられたらなって思いました。

−−ミュージカルは初挑戦となりますが、実際に稽古をやってみていかがでしょう。

玉井:シルビアさんと妃海風さんは、ミュージカル界の歌姫とも言えるお二方で、そんな方たちと一緒にお稽古させていただいて、まずもう声の出し方から違うんだなぁというのと、演技の引き出しがとっても豊富で、毎回演じるたびに違う動きをされるのが本当にかっこいいな、すごいなって思っています。

百田:お二人が舞台に出てくるだけで、一瞬で空気がガラッと変わるし、全ての人の視線や心を、瞬時に掴んでしまうくらいの魅力があって、そばでお芝居させていただいているのがすごく楽しいです。それと同時に自分も頑張らないとと思ってやらせていただいてます。私たちの曲をお二人が歌ってくださるシーンもあったりして、その完成度が歌い続けてきた私たちよりも、“これはやられたな〜”とか、“やばぁ〜い!”と思うことが多々あって(笑)、でも本当に感動するし、自分たちの歌を違う形で素敵に表現してもらえるのはすごくうれしくて、感動してます!

しおり_.jpg

玉井:正直なところ、やっぱり私たちだけでミュージカルやることになっていたら、本当に心配でしかなかったし、ちょっとインチキっぽくなっちゃうんじゃないかって思ってたんですけど、お二人が引っ張ってくださってるおかげで、“本物のミュージカルになってる!”って(笑)。

百田:そう、本物のね!

佐々木:本当に、たくさん支えてもらってます。

高城:今回は“ジュークボックス・ミュージカル”ということで、私たちの楽曲がお芝居の中にたくさん織り込まれるんですが、私たちはライブでしかやったことがないから、物語としてどんな感じになるのか全然想像がつかなかったんですけど、実際にお稽古をしてみて、“このシーンとこのシーンがこんなふうにつながるんだ”とか、今まで私たちがライブで歌っていた時の歌詞の印象が変わったものとかもありました。

佐々木:シルビアさんと妃海さん以外に、一緒に出演してくださる皆さんがいるんですけど、ただ歩いてるだけのシーンがダンスに見えたり、ダンスが日常の仕草に見えたり、不思議な気持ちになります。私たちはいつも歌とダンスしかしていないのが、今回は演技をしながら歌うところがあって。これまでライブでやってたことと、本広さんと『幕が〜』でやってきたことを融合させて頑張ろう、と思いながら稽古してます。

−−ももクロの普段のライブでも小芝居があるので、今回のミュージカルもある種“ライブ”と捉えて楽しめそうですよね。皆さんの感じるライブと、ミュージカルの楽しみ方に違いはありますか?

高城:ミュージカルで歌う部分は、あくまでも役の中の私たちがやっていることであって、ももクロの私たちではないんですよね。もちろん4人で歌ったり踊ったりするシーンもあるんですけど、ほかの方たちもたくさん出てくださるので、皆さんにはライブというよりは、本当に物語の一つとして観て、楽しんでいただけたらいいな。

玉井:今回のミュージカルは、私たちのファンがどんな反応をするのか、まだあんまり想像がついてないんです。お芝居の中にちゃんと私たちが引き込めたらいいですよね。それとミュージカルファンの方に、逆にももクロのライブに行ってみたいと思ってもらいたいという野望があるので、いろんな方面に向けて頑張らなきゃです。

百田:私たちのライブでやってるのはだいたい茶番なんですけど(笑)、このミュージカルは茶番じゃないんです! ガチです! でもこれまでの茶番が、“この場面で生きてくるとは!”という部分もあったりして、やってきたことは無駄じゃなかったなと思ってます。ライブシーンでは、ほかの人のパートを歌ったり、ダンスもいつもと全く違う雰囲気になってるので、私たちが違う曲に思っちゃうくらいなんですよ。音楽の可能性はまだまだたくさんあるんだなって稽古しながら日々感じてます。

アヤカ_.jpg

佐々木:2幕は“ライブブロック”ってみんな呼んでるんですけど、ももクロのライブでも王道な曲がたくさん入ってたりとか、逆にお芝居の中に登場する曲は、“あっ!この曲!”みたいな、私たちが普段のライブでなかなかやらないような曲とかが入っていて、本広さんのモノノフ(ももクロファンのこと)さが伝わるんじゃないかな(笑)。本広さんもきっと楽しみにしているシーンだと思うので、今回限りの楽曲のラインアップを楽しんでいただきたいです。

−−3年ぶりに本広さんの演出を受けて、どんな感触を受けましたか?

高城:本広さんは相変わらず自分がモノノフだってことをなかなか認めない(笑)。そういうところは3年前から変わらないです。

百田:そういえば私、すっかり忘れてたんですけど、本広さんってめちゃめちゃ笑いに厳しいんです(笑)。『幕が〜』の時に、終演後は毎日反省会をやってたんですが、毎日笑いに対する反省なんですよ。

玉井:ウケたかウケなかったかしか話してないです。“ウケなかったね〜あれ!”って、そればっかり!

佐々木:私たちは芸人か!って思ったもんね(笑)。

玉井:でもさ、本広さん笑いのツボがちょっと変わったよね〜。

高城:分かる(笑)! 最近ちょっとズレてる。

百田:一番近くに笑いに厳しい本広さんがいるので、これを機会に笑いに磨きをかけなきゃいけないのかなって思ってます(笑)。

佐々木:本広さんが楽しそうに稽古してくれて私たちもうれしいし、映画の撮影時も思ったんですけど、本広さんは“俺が監督だ!”という雰囲気が全然なくて、一緒に現場に出てきてリハーサルしてくれたんです。今回も“僕もミュージカルは初めてだから、一緒にいいものにしよう”と言ってくださったので、最初は緊張してたんですけど、今はすごく和やかな空気でお稽古させてもらってます。

れに_.jpg

−−最後に、ファンの皆さんに一言お願いします。

高城:死後の世界とか、知らないからこそ興味深いことだったり、人と人との縁だったりというものが大事に描かれている作品だと思うので、最初から最後まで楽しんでもらえるように頑張ります。舞台観に来ると必ず眠くなっちゃう人がたまにいると思うんですけど……。

百田:えぇ〜そうなの?

佐々木:えぇ〜やだよ〜(笑)。

高城:でも、眠たくなんかならないぐらいの世界観を私たちも上手に見せられるように頑張るので、楽しんでください。

玉井:たくさんの出演者の方たちと一緒にももクロの楽曲をダンスするだけで、全然迫力が違います。そしておなじみの曲もいっぱいあるから、ライブ気分になる方もいると思うんですけど、普段聴いてた曲の雰囲気と違うと思ってもらえたらいいなぁと思います。私の個人的な見どころは、4人のシーンの後にトップでソロで登場するので、しかもウェディングドレスなので、皆さんをびっくりさせられるように、スンッとスマートに出たいと思います。

百田:“スンッ”とね(笑)。

高城:ブライダルエステとか行かなきゃじゃん。

玉井:そうだよブライダルエステ行かなきゃ!

百田:映画「幕が上がる」以来の制服姿なので、まだ衣裳は着てないんですけど。

佐々木:夏菜子ちゃんはもう制服は厳しいもんね。

百田:おーい(笑)。それが楽しみな部分でもあるし、ちょっと怖い部分でもあったりしますが、お客さんにはそこも含めて楽しんでほしいです。ミュージカルのストーリーが本当に面白いので、笑って、セリフの意味を少し考えたりして、真面目なシーンもしっかりお客さんに届けられるように頑張りたいです。

佐々木:大人数で踊る曲もあるんですけど、逆に一人でももクロの曲を歌うメンバーもいるので、それも今回だけの見どころなんじゃないかな。死とかパラレルワールドは答えがないことだと思うんですけど、観劇後にそれについてみんながご飯食べながら盛り上がれるようなライブに、あ、違う、ミュージカルに(笑)。

一同:(笑)

百田:コンサートちゃう。

佐々木:ミュージカルになったらいいなって思います(笑)。

(取材・文・撮影=石井美幸)

ももクロ2_.jpg

プロフィール

■ももいろクローバーZ(ももいろくろーばーぜっと)
08年にももいろクローバーとして結成。10年に「行くぜっ!怪盗少女」でメジャーデビュー。11年よりももいろクローバーZとして活動。5月にデビュー10周年記念公演を東京ドームで行なった。10月28日から全国47都道府県ツアー「青春」ファイナルとなるシーズン4の開催を控えている。

インフォメーション

 ミュージカル『ドゥ・ユ・ワナ・ダンス?』

2018年9月24日(月休) ― 10月8日(月祝)
会場:舞浜アンフィシアター
作=鈴木聡 演出=本広克行
出演=百田夏菜子 玉井詩織 高城れに 佐々木彩夏(ももいろクローバーZ)
妃海風 シルビア・グラブ ほか
 
企画 株式会社パルコ
製作 株式会社パルコ・電通

公式サイト

ドゥ・ユ・ワナ・ダンス?