キャラメルボックス『広くてすてきな宇宙じゃないか』『僕のポケットは星でいっぱい』合同取材 - 2005年4月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
サイト内検索
すべて|
公演名|
人名・劇団名|
劇場|
演劇ニュース
様々な条件で検索
こだわり検索
注目キーワード

演劇ニュース

このエントリーをはてなブックマークに追加
ニュースを購読する
写真/左から成井豊、大森美紀子、西川浩幸
▲左から成井豊、大森美紀子、西川浩幸
写真/大森美紀子、西川浩幸(撮影=タカノリュウダイ) 写真/大内厚雄、小川江利子(撮影=タカノリュウダイ)

▲大森美紀子、西川浩幸(撮影=タカノリュウダイ)

▲大内厚雄、小川江利子(撮影=タカノリュウダイ)
 「“人が人を想う気持ち”を、誰が観ても分かりやすく楽しく伝える」をモットーに走り続けてきた演劇集団キャラメルボックスも今年で創立20周年。4回にわたって行われる記念公演の第2弾は、ハーフタイムシアターを2本立てで送る。公演を前に、作・演出を手掛ける成井豊と、『広くて〜』に出演する大森美紀子、西川浩幸の3名が出席して合同取材が開かれた。
 ハーフタイムシアターとは、1作品1時間で上演する短編小説のような同劇団独自のスタイル。その中でも今回の『広くて〜』は、ファン投票で再演希望ダントツ1位だった人気作で、6年ぶり4回目の上演となる。成井自身も「僕が初めて“家族”をテーマに書いた作品でもあり、今回上演できることが本当にうれしい」と思い入れもひとしおのよう。

 物語の舞台は柿本家。妻を亡くした柿本(西川)は、残された3人の子供たちのために母親そっくりなアンドロイドのおばあちゃん(大森)を雇う。だが末娘クリコだけは、どうしてもそれを受け入れることができず――。この作品に初演時から出演している2人は、「実際に柿本の年齢になってみて、妻を亡くした彼の気持や子供に対する思いなどが、15年前とは比べものにならないほどリアルに感じられるようになりました。稽古はこれからですが、『さぁ、僕はどう演じるんだ』と自分自身楽しみです」(西川)、「そうそう、私も確実に役の年齢に近づいているので(笑)。おばあちゃんは何でもできるスーパーウーマンで心も広い、私にとって理想の女性。それにこの作品には、家族というテーマ以外にも、人間を大きく包み込む自然や宇宙の存在がキュッと入っていて大好きです」(大森)。

 円熟味を増した役者陣に加え、音楽をすべて録音し直すなど、20年で培ったスタッフワークを総動員した公演となりそうだ。

 一方の『僕の〜』は『広くて〜』の続編で、成井が単独で書く2年ぶりの新作。物語の舞台は『広くて〜』から15年後の近未来だ。29歳になった長男カシオの元に、母親が亡くなる1カ月前の12歳のカシオがタイムトラベルしてやってくる。

 「『広くて〜』を書いた90年代は、80年代から続く“否定”の時代だったと思うんです。演劇でも分かりやすさやストーリー性を否定していて。だからこそ僕は、クリコを無条件に受け入れるおばあちゃんという形で全面的な“肯定”を描きたかった。でも現代は、どちらかと言うと世の中全部“肯定”のような気がして。へそ曲がりかもしれないけど、『僕の〜』では“まず最初に弱い自分を自己肯定”じゃなくて、そんな自分を否定して鍛えて一段階段を上ろう!って言いたい。いい意味で“否定”を描きたいんです」(成井)。とはいえそこはキャラメルボックス。そんなメッセージを含みつつ、にぎやかなSF冒険活劇というスタイルで送る。

「『広くて〜』が新しい家族を作っていく物語だとしたら、『僕の〜』はそのメンバーたちがそれぞれ自立していく物語。2つが合わせ鏡のようになればいいと思います」(成井)。劇団の歩んできたこれまでと、これからの姿も同時に見られる公演となりそうだ。
公演データ
【スタッフ】 作・演出=成井豊
【キャスト】 『広くて〜』大森美紀子/西川浩幸/岡内美喜子/畑中智行 ほか 『僕の〜』大内厚雄/小川江利子/岡田達也/坂口理恵 ほか

【東京公演】
2005.5/19(木)〜6/12(日) シアターアプル
・チケット発売中
・全席指定各4,000円
・お問い合わせ=演劇集団キャラメルボックス TEL.03-5342-0220

【神戸公演】
2005.6/18(土)〜26(日) 新神戸オリエンタル劇場
・5/1(日)前売開始
・全席指定各S席4,000円/A席3,500円
・お問い合わせ=演劇集団キャラメルボックス TEL.03-5342-0220