『THEWINDSOFGOD』公開舞台稽古 - 2005年7月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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写真/左から田中伸一(寺川中尉)、田中正範(松島少尉)、岡安泰樹(山本少尉)、AKIRA(山田分隊長)、今井雅之(アニキ)、松本匠(キンタ)

▲左から田中伸一(寺川中尉)、田中正範(松島少尉)、岡安泰樹(山本少尉)、AKIRA(山田分隊長)、今井雅之(アニキ)、松本匠(キンタ)
写真/零戦に乗るアニキとキンタ 写真/今井雅之

▲零戦に乗るアニキとキンタ

▲今井雅之
 今井雅之作・演出・主演による『THE WINDS OF GOD〜零のかなたへ〜』の公開舞台稽古が、初日を迎えた2日午後に、紀伊國屋サザンシアターにて行われた。同作品は、1988年に『リーインカーネーション』のタイトルで初演。91年の芸術祭賞で原作・脚本・演技の3賞、93年の国際連合作家協会主催芸術賞を受賞している。また、ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドンでも上演された。今回は4年ぶりの再演となるが、劇中の漫才のネタ以外はほとんど変更点はないという。その舞台稽古終演後、今井が報道陣のインタビューに応えた。
 2001年9月11日、同作品の最終公演となるはずだった沖縄公演後の宿泊先で、ニューヨークのテロを見たという今井。「ショックだったのは“Kamikaze Attack”と有名紙が書いていたこと。テロ(を表現する言葉)に日本語が使われたことが、すごく悔しかった。もう1回やろう、というよりも、その怒りが強かった」と今回再び上演することになった経緯を語る。また、現在の日本の動向に触れ「日本は戦争をする準備に入っていて、憲法さえ変われば、いつでも堂々と行ける世の中。ただ、(そうなったときに出兵することになるだろう)若者たちが一番無関心」と元自衛官で、現在も知人がイラクにいるという今井の言葉は重い。

 初演から17年経ったが「(前回公演からの)この4年の間に、時代があまりにも変わってしまった。17年前に書いたこの作品は、年毎に色褪せるべき作品なんですけれど、時代がどんどんこの作品に近づいてきている」と感慨深げな表情を見せる。日本の演劇において、観客の大多数を占めるのは女性という現状の中、『WINDS〜』の客席には男性も多いという。「(観客には)若い方も多い。でも、観てもらいたいのは、本当に良い日本を作っていって欲しいと思う30〜40歳代の方々」と真剣な眼差しで語った。

 今井がメガホンを取り、ニューヨークの「グラウンドゼロ」でもロケを行ったという映画版や、9月にテレビ朝日系列で放送予定のテレビドラマ版にも注目が集まる同作品。舞台版は今年、全国31都市47公演という過去最大規模のツアーを行う。

 アニキ(今井雅之)とキンタ(松本匠)は、「お笑い名人大賞」を目指す若手漫才コンビ。2005年8月1日、交通事故に遭った2人が目覚めると、そこは太平洋戦争終戦直前の1945年8月1日の日本だった。神風特攻隊員だった前世の自分として生きることを余儀なくされる2人。周囲の若者たちが命を散らしてゆく中、2人は零戦に乗ることを決意するのだが……。