筧利夫主演 TeamARAGOTO『エビ大王』制作記者会見 - 2005年11月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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写真/左から橋本じゅん、佐田真由美、筧利夫、サエコ、河原雅彦。身につけているドクロマークの服は衣裳を手がけるマスターマインド・ジャパンによるもの
▲左から橋本じゅん、佐田真由美、筧利夫、サエコ、河原雅彦。身につけているドクロマークの服は衣裳を手がけるマスターマインド・ジャパンによるもの
 ハイテンションな演技で舞台にテレビに映画にと大活躍の俳優・筧利夫が、ダイナミックな芝居を目指すプロジェクト「Team ARAGOTO」を立ち上げた。歌舞伎の「荒事」にイメージを借り、世界中の演劇作品から「勇猛で荒々しい作品」を選んで上演していくという同プロジェクト。その第1回作品として白羽の矢が立ったのは、韓国で高い評価を受けた戯曲『エビ大王』だ。韓国戯曲を日本の大劇場(青山劇場)で上演する初の試み、という意味でも注目される本公演の制作発表会が、韓国文化院で行われた。

 会見には、主演の筧とともに“荒々しい舞台”を作り上げる出演者のうち、アクションからコメディーまで数多くの舞台に精力的に出演している佐藤アツヒロ、過激なパフォーマンスで話題を集めたHIGHLEG JESUSを率い、現在は脚本・演出家としても活躍中の河原雅彦、豪快さとアクの強さでファン惹きつける劇団☆新感線の橋本じゅん、モデル出身で映画・テレビドラマでも注目を集めている佐田真由美が出席。そしてこの日、日韓500人に及ぶオーディションの末にヒロイン役に選ばれた初舞台となるサエコがお披露目された。また、『エビ大王』の作者・洪元基(ホン・ウォンギ)と、筧のラブコールを受けてチームに参加する演出家の岡村俊一も列席した。

 物語の舞台は青銅器時代から鉄器時代に移りゆく古の朝鮮。世継ぎの息子を望むエビ大王は、皮肉にも女子ばかりを授かってしまう。「次こそは」と期待した7番目の子も女と知った大王は、その娘を川に捨ててしまう。ある夜、跡継ぎのいない彼のもとへ、来世からの日直使者と月直使者が現れ、いよいよ寿命がきたことが告げられる。命の猶予を得るために、代わりに一日30人の民を殺し、国を乱し始める大王。一方、川に捨てられた娘・パリデギは、波乱万丈の境遇のなか生き延びていたが……。
筧利夫 エビ大王
タイトルの印象だけで、周囲からは「エビの着ぐるみでも着てコントでもやるのか!?」とか「イカレスラー(映画)の親戚か!?」とか勝手なことを言われてます(会場、笑)。この作品では音響、装置、照明もものすごいものを目指してますよ。それこそブロードウェイの『オペラ座の怪人』や『美女と野獣』レベル。ただ、公演までに間に合うかどうかは分かりませんが(笑)。韓国にもこんなにおもしろい作品があるんだ、ということを観客の皆さんにぜひ見せたいと思います。

サエコ パリデギ
男女が平等でない時代に生きた女性らしさを出せるよう、自分の持てる力を精いっぱい出しきりたいと思います。

佐藤アツヒロ 末将勝
「Team ARAGOTO」の一員となれたことに喜びを感じるし、これまでに共演した人が多いなかでやれることもうれしい。役については、強さと優しさを兼ね備えた役なので、それを自分の内面からしっかりと表現したいと思います。

佐田真由美 末娘
男世継ぎを望む父に、男として育てられた娘の役なので複雑ですが、やりがいがあります。マスターマインド・ジャパンの衣裳など視覚的な部分にもぜひ注目してほしいです。

橋本じゅん 月直使者
私はいわゆる死神の役で、狂言廻しですね。はし休めのような役になればいいなと。人間誰にも訪れる「死」というテーマを、誰が観ても分かるように表現したいと思います。

河原雅彦 日直使者
(橋本)じゅんさんがすべてを語ってくれたので、言うことないです(笑)。テーマは「荒事」ですが、ぶっちゃけて言うと、「動く」の好きじゃないんで、まわりの荒々しさの中で静かにじってしてようと思ってます(会場、笑)。

洪元基(作)
民族の根源を探る小さな旅の中で、私は「エビ」という古代の存在を知りました。でも、「エビ」は現代にも存在するし、世界中に存在する。魅力的かつ恐ろしい存在です。日本にも私は「エビ」を見つけました。それが筧さんです(笑)。

岡村俊一(演出)
確かに(サッカーの)Wカップ以降、日本と韓国はいい関係だが、私が韓国を何度も訪れて思うのは、お互いにかつての歴史について知らなさ過ぎるということ。そういう思いもあり、朝鮮の古代史を題材にしている『エビ大王』に惹かれた。しかも、現代にも通じるテーマを描いている優れた作品。今回の公演を、日韓の演劇コラボレーションのモデルにしたいと思っています。