彩の国シェイクスピア・シリーズ『間違いの喜劇』記者発表蜷川幸雄、(財)埼玉県芸術文化振興財団 芸術監督就任記者発表 [記者会見] - 2005年11月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
サイト内検索
すべて|
公演名|
人名・劇団名|
劇場|
演劇ニュース
様々な条件で検索
こだわり検索
注目キーワード

演劇ニュース

このエントリーをはてなブックマークに追加
ニュースを購読する
写真/上段左から吉田鋼太郎、鶴見辰吾、月川悠貴、瑳川哲朗、下段左から内田滋、小栗旬、蜷川幸雄、高橋洋
▲上段左から吉田鋼太郎、鶴見辰吾、月川悠貴、瑳川哲朗、下段左から内田滋、小栗旬、蜷川幸雄、高橋洋
 蜷川幸雄演出による『間違いの喜劇』の記者発表が、本日都内にて行われた。会場には、蜷川と出演者から小栗旬、高橋洋、内田滋、月川悠貴、鶴見辰吾、吉田鋼太郎、瑳川哲朗が姿を見せた。

 同作品は、彩の国シェイクスピア・シリーズと銘打ったシェイクスピア全作品上演計画の第15弾作品。シェイクスピア作品の中で最も短い戯曲で、2組の双児が取り違えられることから巻き起こる混乱を描いた喜劇作品だ。
 今回は、昨年の同シリーズ第14弾『お気に召すまま』と同じく、男性キャストのみで演じられる。「シェイクスピア作品の様式性を表現する、けれんみのある仕掛け。この男性(だけで演じる)シリーズを持続させていきたい」と演出の蜷川幸雄は説明。「どのような観念が含まれた作品なのか、誰も手をつけてないところを発見できたら。日本人だから、東アジア人だからこそできる解釈や身体表現を」と大まかな演出プランは語りつつも、詳細となると「本番で(笑)」と手の内を明かすことはなかった。

 アンティフォラス兄・弟の2役を演じるのは小栗旬だ。「双児でも(彼らの中では)別の時間が流れているというバランスを出せたら」と生き別れになってしまった兄弟を演じる上での役作りを披露。アンティフォラス兄・弟それぞれの召使いで、同じく双児のドローミオ兄・弟役には蜷川作品ではお馴染の高橋洋。高橋は、同シリーズ第1弾『ロミオとジュリエット』で蜷川作品に初出演を果たしている。「1人の俳優で兄弟の違いを出すところが、難しいが面白い。双児のすれ違いが、やりどころでもあり、見せどころでもあり、苦労するところだと思う」と淡々と抱負を語る。アンティフォラス兄の妻・エイドリアーナ役には内田滋が扮する。「舞台でもなかなか女役はいただけないので、精一杯頑張るだけです」と初の女性役を前に意気込んだ様子。同じく女性役のルシアーナに挑戦する月川悠貴は「娘役として一生懸命努力して、今までになかったルシアーナを作り上げたい」と気合十分だ。

  鶴見辰吾が演じるエミリアはイジーオン(吉田鋼太郎)の妻という役どころ。「長年の夢がかなっての女優デビューです。『間違いの悲劇』だけにはならないように(笑)」と会場を沸かせる。「蜷川さんが上演する機会が少ない喜劇に出演できるのは嬉しい。観客の涙を絞り出すようないい芝居を」と、昨年の『お気に召すまま』のエピソードを交えながら語ったのは吉田だ。最後に蜷川作品には欠かすことのできない、バルサザー役の瑳川哲朗が「1作ごとにどのような演出やアイデアが出て、どのような稽古が行われるか楽しみ。稽古を見て欲しいくらい面白い」と蜷川作品のバックステージについて話した。

 同公演は来年2月3日に彩の国さいたま芸術劇場 大ホールで幕を開けたのち、3月12日まで梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、メルパルクホールFUKUOKA、愛知県勤労会館での上演を予定している。
写真/芸術監督就任への意気込みを語る蜷川

▲芸術監督就任への意気込みを語る蜷川

 なお併せて、同会場にて、今回新たに財団法人埼玉県芸術文化振興財団 芸術監督に就任する蜷川幸雄の会見も行われた。

 現在もロンドン・グローブ座とBunkamuraシアターコクーンの芸術監督を務める多忙な蜷川だが、埼玉県川口市の出身であり、40年住んでいたこともあって今回引き受けることになったという。まず第一に「老害にならないか(笑)」と考えたという蜷川だが、「遺産を引き継ぎながら、新しい芸術を作るための“開かれた劇場”を」とコンセプトを熱く語った。最終的に就任を決めたのは先月だったということで、具体的なプランは発表されなかったが、蜷川の口からは次々とアイデアが出される。「公共劇場だからこそ、未来に対する投資をしたい」と若い世代にスポットを当ててゆく姿勢も見せた。そして、最後に「皆に、埼玉の人に、もっと愛される劇場に」と締め括った。

 同氏の任期は来年1月1日から2009年3月末日までの3年3カ月となる。
公演データ
東京公演:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(2/3〜19)

【大阪公演】
2006.2/24(金)〜26(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
・11/26(土)前売開始
・全席指定11,000円
・お問い合わせ=梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ TEL.06-6377-3888

【福岡公演】
2006.3/3(金)〜5(日) メルパルクホールFUKUOKA
・12/11(日)前売開始
・全席指定S席11,550円/A席8,400円、学生券5,000円
・お問い合わせ=RKB毎日放送 TEL.092-852-6606/ピクニック TEL.092-715-0374

【名古屋公演】
2006.3/10(金)〜12(日) 愛知県勤労会館
・11/27(日)前売開始
・全席指定S席10,000円/A席8,000円/B席6,000円
・お問い合わせ=メ〜テレ(名古屋テレビ放送)事業部 TEL.052-322-7177