『夏ノ夜ノ夢』製作発表 - 2006年2月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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写真/上段左から保田圭、海東健、佐藤江梨子、河相我聞、マイケル富岡、下段左から小池竹見、床嶋佳子、尾上松緑、村井国夫、加納幸和
▲上段左から保田圭、海東健、佐藤江梨子、河相我聞、マイケル富岡、下段左から小池竹見、床嶋佳子、尾上松緑、村井国夫、加納幸和
 これまでにもさまざまな形で上演が繰り返されているシェイクスピアの傑作喜劇『夏の夜の夢』に、また一つ新たな歴史が刻まれる。タイトルは『夏ノ夜ノ夢』。福田恆存の訳本をもとした新しい感覚の舞台になるという。

 舞台をアジアのとある国「アテナイ」に設定。森の中で繰り広げられる祭りの晩から物語は始まる。山や森といえば日本でも「神が宿る」とされ、地方にもさまざまな言い伝えがあるが、そうした要素を盛り込むことで、日本人にも親しみやすい作品にしていくのだそうだ。

 主人公の妖精パックを演じるのは、歌舞伎界の若手スター尾上松緑。歌舞伎ではスケールの大きい男性的な役の多い彼が、妖精をどう演じるのかに期待が集まる。始まったばかりの稽古の合間を縫って、松緑をはじめとする多彩なキャスト陣と、小池竹見(脚色)、加納幸和(脚色・演出)が、今回の意気込みを語った。
小池竹見(脚色)
尾上松緑さん、村井国夫さんはじめ、このような多彩な顔ぶれの座組みで脚色を担当させていただいて光栄です。今回の作品は、シェイクスピア特有の言葉遊びとかレトリックな部分というのはなるべく削り、もともとの筋の面白さをしっかり立てた作品になっていくと思います。もう一つのポイントは、妖精のパックが主役ということで、パックと妖精の王オーベロンとの親子的な関係、恋愛とはいかないまでもヘレナとの間に恋心が芽生えて、それがどうなっていくかということも深く描いたということです。もとの話の筋にそれらをプラスすることで、一層舞台を盛り上げていければと思っています。

加納幸和(脚色・演出)
これまでは松竹の舞台ですと、演出させていただく時でも出しゃばって出演していましたが、今回は脚色・演出オンリーでして、ちょっと悔しい思いをしています(笑)。もう何年も前ですけど、今回床嶋さんがおやりになるタイターニアをやったこともあるので、その時の思いなんかもぶつけたいと(笑)。『夏の夜の夢』は妖精が出てくるファンタジーというイメージがありますが、今回はそれを払拭して、人間くさい『夏ノ夜ノ夢』をお見せしたいと思います。
僕が演出しますが、演出は歌舞伎の“か”の字もありません。夏至というのはヨーロッパでは、人間が森の中で解放されるというような、民族信仰に近い考えがあるそうですね。日本でもお祭りでは性を含めたいろんなことが“無礼講”になります。この物語も森の中で人間と妖精が出会い、解放されるということで、さっきから「エロ」という言葉が出てくきてるんだと思うんですけど、実は今回、パックはオーベロンが人間の女に生ませた子という設定なんです。昔からそういう説もあるそうなんですけど。パックが人間と接していくうちに、どういう成長を遂げていくか、という部分も出していこうと思っています。

尾上松緑 パック
シェイクスピア作品には祖父も父も非常に縁がありまして、私も役者としていつかは手掛けてみたいと思っていました。ただ、こんなに早く出会えるとは思っていなかったもので、正直びっくりしています。しかも祖父と父にとても縁深い日生劇場でシェイクスピア作品ができる。これ以上うれしいことはありません。これまで、歌舞伎の世界での仕事がほとんどだったので、こういうバラエティーに富んだ出演者の皆さまと一緒に仕事をさせていただくということは、どうなるのだろうかととても楽しみです。
シェイクスピア作品でも、まさか自分が『夏の夜の夢』のパックをやるとは思っていませんでした。新しいパック像をこれから作っていかなければなりません。先日「悪っぽくやってほしい」と加納さんから言われましたので、今はそう作っている最中です。試作段階ですね。

村井国夫 オーベロン
新しい芝居に出合う時は、新しい方・才能に出会うのが何より楽しみなんです。今回は小池さん、加納さん、そして松緑さんはじめ出演者の皆さんとは全員初めてで、皆さんの才能には目を見張るものがあるのを感じています。自分もドキドキしながら舞台に立とうと思っています。
私の役はオーベロンですが、今回のテーマは「エロ」でございます(笑)。どうセクシャルに演れるかということ……まぁ、妖精の方が人間よりセクシャルというのは困るんですけども、いかにこの年でそれができるか頑張りたいと思います(笑)。でも、先日の稽古で松緑氏が「うらやましい。俺が替わりたい」と言ってましたんで、ある意味では成功したのではないかと(笑)。

床嶋佳子 タイターニア
この役をいただけたことは、本当にうれしいです。すばらしいキャストの皆さん、そして小池さん、加納さんをはじめとするスタッフの方々と御一緒できるということで、今はもうどんなふうになるんだろうとワクワクする気持ちでいっぱいです。村井さんもおっしゃってましたけど、加納さんがエロティックに演出して下さるということで、現在それと闘っております(笑)。楽しみにしていて下さい。

マイケル富岡 ボトム
出しゃばりで、非常に鼻につく職人役です(笑)。かなり無国籍な雰囲気になるかと思います。思いっきり暴れたいと思います。

佐藤江梨子 ヘレナ
私はもともとシェイクスピアの作品が大好きで、よく舞台も観に行ってたんです。今回へレナ役をやらせていただいて、豪華な共演者の方に囲まれてすごく楽しんでいます。ヘレナ役は……失恋して少しヤケをおこしている女の人の役。そういう方にもぜひ観に来てほしいなと(笑)。

保田圭 ハーミア
お話をいただいた時は本当に本当にうれしかったです。ましてやこんな大先輩方と同じステージに上がらせてもらえるなんて。稽古はまだ始まったばかりですが、村井さんと床嶋さんのセクシーな掛け合いを楽しく拝見して、これから私自身もどうなっていくのかとても楽しみです。今回はすごくモテモテの役ですし、すごく張り切っています。

海東健 ライサンダー
今回が初舞台です。稽古を1日、2日と見させていただいて、すごく刺激的な現場だなぁと思いました。そういうビリビリを身体でも感じているので、それをそのまま本番でもどんどん出していければなと思います。そしていろいろと吸収していけたらなと思っています。

河相我聞 デメトリアス
最近はラーメンのイメージが付いてきてしまって(笑)。でも今回は、素敵なキャストとスタッフの方々、そして初シェイクスピアということなので、ラーメンのことはひとまず置いておいて、シェイクスピアに没頭したいと思っています。よろしくお願いします。
公演データ
【スタッフ】 原作=W.シェイクスピア 訳=福田恆存 脚色=小池竹見 脚色・演出=加納幸和 振付=井手茂太
【キャスト】 尾上松緑/佐藤江梨子/保田圭/海東健/河相我聞/マイケル富岡/住田隆/菅野菜保之/床嶋佳子/村井国夫 ほか

【東京公演】
2006.3/5(日)〜14(火) 日生劇場
・チケット発売中
・全席指定A席10,500円/B席6,300円/C席3,150円
・お問い合わせ=チケットホン松竹 TEL.03-5565-6000

【大阪公演】
2006.3/18(土)〜26(日) 大阪松竹座
・チケット発売中
・全席指定一等席10,500円/二等席6,300円/三等席4,200円
・お問い合わせ=チケットホン松竹 TEL.0570-000-489(ナビダイヤル)