2007年パリ・オペラ座 大歌舞伎公演 製作発表 - 2006年5月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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写真/左から市川海老蔵、市川團十郎、ブリジット・ルフェーブル、市川亀治郎、安孫子正(松竹株式会社 専務取締役)
▲左から市川海老蔵、市川團十郎、ブリジット・ルフェーブル、市川亀治郎、安孫子正(松竹株式会社 専務取締役)
 市川團十郎と市川海老蔵の親子が、来年春、パリ・オペラ座で公演を行うことなり、共演の市川亀治郎と共に都内で会見を行った。演目は江戸歌舞伎の代表的な継承者でもある市川團十郎家の家の芸ともいえる『勧進帳』『紅葉狩』。中でも『勧進帳』では團十郎・海老蔵親子が日替わりで弁慶と富樫を演じ分けるダブルキャストが話題となりそうだ。そもそもバレエ・オペラ以外の演目が上演されることはきわめて珍しいオペラ座での初の歌舞伎公演だけに、出演者のめんめんも意欲みなぎる様子の会見となった。
ブリジット・ルフェーブル(オペラ座 芸術監督)
一昨年のシャイヨ宮での公演を観て、大変な感銘を受け、歌舞伎という伝統を是非、オペラ座の観客に見せたいと思いました。歌舞伎に見られる歌と踊りの融合、踊りで見せるドラマといった要素には、私たちの提供している芸術、ことにバレエとの関連性があると感じます。また、オペラ座は、今日のものも大切にしていますが、伝統を重んじ、古典を演目の中心に置いてもいます。それは、「今」というのはすべて、過去の伝統を踏まえたものだと考えるからです。過去の伝統と現在の一瞬一瞬が融合するという意味で、歌舞伎もまた、私たちの劇場の重要なプログラムとなるでしょう。

市川團十郎
(歌舞伎の歩みにオペラ座公演という)歴史的な出来事を付け加えることができることを大変光栄に思っております。二つの演目は、市川家の狂言の中から、オペラ座ですので、どちらかといえば舞踊劇にあたるものをと考えて選びました。芝居と踊りの『勧進帳』、唄と踊りの『紅葉狩』の2本です。(これらの作品を通して)日本文化の特長でもある、物語に流れる情(なさけ)=仁というものを理解していただきたいと思っています。

現在の歌舞伎の公演は、フラットな照明のなかで行われますが、明治時代、新富座という劇場では、ガス灯の照明が使われたこともあります。この時のことをイメージして、オペラ座のシャンデリアの下での芝居を作っていきたいと思います。オペラ座とは場所は違いますが、伝統という意味で歌舞伎との共通点もあります。今回は新しいことをやろうというより、むしろできるだけ(時代を)戻っていこうと考えています。

市川海老蔵
今回のお話は、夢のようです。父と(市川)亀治郎さんとこのような大役を務めさせていただきますことを光栄に思っております。オペラ座に出るということは夢でしたが、但し、もっと将来のことだと思っていました。それが今叶うということは、そのぶんたくさんの方に感謝しなくてはならないことです。日本の代表というくらいの気持ちで、精進したいと思います。

市川亀治郎
パリは叔父の猿之助がオペラを演出した縁のある場所であり、以前の歌舞伎公演では宙乗りをするために立派な天井に穴をあけて頂いたそうです。その話を聞き、いかに芸術が大切にされているかということを実感いたしました。外国では、日本とは違って(先入観がなく)、本当に歌舞伎がいいものなのか、そうでないのかが、直接的に評価されてしまいます。それだけに生半可な気持ちではダメ。真剣勝負で取り組みたいと思っています。
公演データ
2007.3/23(金)〜30(金) パリ・オペラ座

【キャスト】市川團十郎/市川海老蔵/市川亀治郎 ほか

・演目  『勧進帳』/『口上』/『紅葉狩』