『V.M.―ヴァギナ・モノローグス』公開舞台稽古 - 2006年6月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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写真/金子昇(左)と吉本多香美
▲左から野沢直子、東ちずる、内田春菊
 女性200人へのインタビューをもとにした、女性器についての17のエピソードからなる朗読劇『V.M.』。96年にアメリカで初演され、その題材の奇抜さと深遠な世界観から一大センセーションを巻き起こした話題作が、この度、宮本亜門の演出で翻訳上演されることに。初日の27日、舞台稽古が公開された。

 会場内には、キラキラとしたジュエリーをつけたオブジェが飾られ、舞台上にもラインストーンのカーテンが引かれるなど、華やかな演出が施されている。キャストは3名で、女優の東ちづる、タレントの野沢直子、作家・漫画家で女優の内田春菊。個性豊かな3人が、泣き笑いの思春期の思い出から癒えきらぬ陵辱の傷まで多種多様なエピソードを代わる代わる紡ぐたび、客席も笑いや沈黙、喝采などで豊かに応えていた。今回を皮切りに、キャストを替えて不定期でのシリーズ上演も予定しているという。

 稽古前には出演者と演出家による囲み会見が行われた。内田春菊は髪をピンクに染め手製の衣裳に身を包んで登場し、共演者からも拍手喝采を受けた。会見のコメントは以下の通り。
宮本亜門(演出)
笑える楽しい舞台なんだけど、根底に流れているのはすごく大切なこと。みんながいつのまにか隠してしまったり、否定してしまったりしているけど、オープンにして語り合っていかなきゃいけないこと(が多く出てくる芝居)です。現実的にはそういうことを隠しているから、いろんなことがゆがんできちゃうんだよっていう奥深い面もあるんですよ。自分の中で偏見がないと思っている人でも本当は偏見を持っていると気づいたり、インタビューした実際の事柄だからこその感動もある。この3人に決まったのは、この3人しかいなかった(笑)。でも実を言うとたくさんやりたい人がいるみたい。世界中で有名な女優さんが参加している理由がわかります。まずは日本で最初に、この3人が勇気を持って参加してくれたことが感動ものです。

東ちづる
昨日のリハーサルの時に、FAXがカタカタカタカタ……と来まして、「せりふプラス」と(笑)。(文句じゃなくて内容について話してと亜門から促され)内容のことを言いたいのですが、しゃべっても(放送禁止用語のため)根こそぎカットだと思うので、今日の初日のお客様には笑って共感していただきたいなと。ドン引きだけは……(苦笑)。私は最初台本を読んで、「面白い、感動!」と思って、亜門さんだしやりたい!って。でもただの朗読劇ではないですよね。おかしいだけでなくって「命」「生きる」「平和」などいっぱい要素が入っていて、こんなに難しいものだったんだと気づき、途中からものすごい必死になりました。

野沢直子
今までさまざまな告知番組に出させていただいたのですが、何も話せませんでした(笑)。見どころっていっても言えない。いろんな言葉をお客様に言わせるというところがあるのですが、そこは、東さんもおっしゃってましたがドン引きだけは避けたいなと。お客さんが心を一つにして四文字を言う――そうすると結構感動のあまりみんな泣くんじゃないかなと思います(笑)。私は「ヴァギナがしゃべる」という映画を作っていたし、このお芝居も知っていたので、出演が決まったときはすごくうれしかったんです。台本も読まずに、二つ返事で(引き受けました)。

内田春菊
出版の仕事だと(女性器の呼び名が)禁止用語ではないので、このお芝居で宣伝に行くと(閉鎖的な状況に)そういう世の中なんだと……学んだような気がします。(共演者から衣裳を褒められ)“ヴァギナ服”だと思って、オカダヤで買ってきて作りました。本が、読むだけで面白いし、すごい手応えなんですよね。だから私は最初、舞台版の意味が全然わからなくてついていけなかったんですけど、亜門さんが「お芝居にする意味が別にあるんだ」ってことをどんどん教授して下さったので、今はすごく楽しいです。
公演データ
2005.6/27(火)〜7/2(日) スパイラルホール

【スタッフ】作=イヴ・エンスラー 訳=常田景子 演出=宮本亜門
【キャスト】東ちづる/内田春菊/野沢直子

・チケット発売中
・全指指定6,000円
・お問い合わせ=ホリプロチケットセンター TEL.03-3490-4949