劇団四季『ミュージカル異国の丘』稽古見学会 - 2006年9月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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写真/左から 木村花代、下村尊則、 佐渡寧子
▲左から 木村花代、下村尊則、 佐渡寧子
写真/作品に込めた思いを語る劇団代表・浅利慶太(左から2人目) 写真/稽古の一幕

▲作品に込めた思いを語る劇団代表・浅利慶太(左から2人目)

▲稽古の一幕
  劇団四季は4日、オリジナル作品として01年に初演し、このたび46都市を廻る全国公演を行うことになった「昭和の歴史三部作」第2弾『ミュージカル 異国の丘』の稽古見学会を開いた。

 『異国の丘』は、『李香蘭』『南十字星』とともに「昭和」と「戦争の悲劇」に向き合った劇団四季オリジナルの骨太なミュージカル。直木賞作家・西木正明の「夢顔さんによろしく」をもとに、「シベリア抑留」の現実を、名家の長子として生まれながら、シベリアの地で非業の死を遂げた青年を姿を通して描いている。稽古見学会と併せて開かれた会見では、劇団代表の浅利慶太と主演の下村尊則、そしてヒロイン役をWキャストで務める佐渡寧子と木村花代が作品についての真摯な想いを語った。コメントは以下のとおり。
浅利慶太(企画・演出・美術・台本)
敗戦から61年が経過し、戦争体験世代の語り部が失われつつありますが、「戦争の記憶」が風化することはあってはなりません。しかも、あの戦争ははたして何だったのか、どこに責任があったのか、そういった追及はいまだ行われていないように思えます。戦争を直に知る最後の世代である我々なりに、これらの疑問を提起しようというのが(「昭和の歴史三部作」の)製作動機でした。

作品には、先の戦争の実態を客観的にお見せしようという思いが貫かれています。戦後最大の悲劇といわれるシベリア抑留ですが、その想像を絶する過酷さからか、体験者の方々は重く口を閉ざしたままです。ミュージカルという親しみやすい形式で、戦争がいかに悲惨か、いかに巨大な惨禍をもたらしたか、その実相に迫りたいと考えました。

戦争の犠牲となった方々がどういう立場で、どういう思いでいたのか。戦争の悲劇を知らない若い人々に、この歴史を語り継いでいけたらと思っています。

下村尊則 主人公・九重秀隆
この作中テーマ曲となっている「明日への祈り」を歌いだす前には、シベリアで亡くなった方々、そして、その方々の祈りに思いをめぐらせるように心がけています。昨年、(シベリア抑留者の引揚げについての資料を展示した)舞鶴引揚記念館(京都)を訪れましたが、自分は語り部のひとりなのだという責務を改めて感じました。今回も使命感をもって歴史の重みを伝えてきたいと思います。

佐渡寧子 ヒロイン・宋愛玲
シベリア抑留などの近代史部分は、学校の授業であっという間に通り過ぎてしまいます。この作品をご覧いただければ、教科書の中で書かれてある言葉を立体的に、身体全部の感性で感じていただけると思います。家族や身近な方々と戦争について語る機会になればうれしいです。

木村花代 ヒロイン・宋愛玲
シベリア抑留が歴史の事実であるということを、きっちり伝えていく。それが、私たちの役目であると重く感じています。和平を望む心という気持ちは中国人であろうと日本人であろうときっと変わらないと思います。その心だけは大切にして演じていきたいです。
公演データ
【スタッフ】企画・演出・美術・台本・作詞=浅利慶太 台本=湯川裕光/羽鳥三実広 作曲=三木たかし/吉田正/近衛文隆 作詞=岩谷時子/荒木とよひさ/松田宏一/増田幸治/越智登喜男 振付=加藤敬二 音楽監督=鎮守めぐみ
【キャスト】下村尊則/(Wキャスト)佐渡寧子・木村花代 ほか

【神奈川公演】
2006.9/30(土) グリーンホール相模大野

・チケット発売中 
・全席指定S席9,450円/A席7,350円/B席5,250円/C席3,150円
・お問い合わせ=劇団四季 TEL.03-5776-6730

ほか全国各地で公演あり。詳細は劇団公式サイトを参照。