▲松任谷由実
「私をスキーに連れてって」などの監督として知られるホイチョイ・プロダクションズの馬場康夫が、再びユーミンこと松任谷由実の曲に挑む。今回はなんと、せりふはいっさい用いずに、ユーミンの楽曲の中からおよそ30数曲をピックアップして作り上げるミュージカルだそう。
「中央フリーウェイ」「グループ」「卒業写真」「青いエアメイル」……あのころ想い描いた情景が一つのストーリーになってよみがえる。今でこそ、アバやクィーン、ビリー・ジョエルなどの楽曲を用いて作ったトリビュート・ミュージカルが花盛りだが、『ガールフレンズ』も馬場康夫の26年越しの思いを実現させたプロジェクト。1フレーズの短い中にもドラマのような情景や心の機微が描かれているユーミンの楽曲をつなぐことで、登場人物の心象を歌うことはできても、ストーリーを展開することはできなかった従来のトリビュート・ミュージカルとは一線を画した作品を目指す。物語は、二人の女性の10数年にわたる恋と友情を描くという。
主要スタッフ&キャストのコメントは以下のとおり。また松任谷正隆、松任谷由実からもビデオでメッセージが寄せられた。
馬場康夫
ユーミンの曲を聴いた時に情景が浮かんで、それを映画にしようと思って7年間かかりました。26年かかって34曲をつなげて一つの物語を作りました。7年前に電通さんに話をもっていって、6年前に雲母社さんに行って、ようやく今日を迎えました。ミュージカルが好きなので一度はやってみたいと思っていました。映画、テレビ、漫画……いろんな仕事をやってきましたが、こんなに楽しく、こんなに前向きで仕事をしていることはありません。
華原朋美
ユーミンさんの曲を聴く中で、自分も歌手として違いを感じるのは、すごく現実味があるところ。現実にあったことを歌っているような雰囲気がある。私は未来や夢を歌うことが多いので、すごく興味がありました。素晴らしい舞台に呼んでいただいて、責任を感じます。ミュージカルは2作やりましたけど、毎日毎日の変化がものすごく楽しい。堀内さん、池田さんに相談しながら、勉強していきたいです。
堀内敬子
何年にもわたるプロジェクトと聞いて責任が重くのしかかってきました。先日初めてユーミンさんのコンサートを拝見しましたが、すごくパワフルで感動しました。ファンであるのに、知らない曲がいっぱいあって、あらためてユーミンさんの凄さを感じています。
池田有希子
私は(留学していたこともあって)ユーミンの曲を聞かずに育ったので、ここにいることが正しいのかなって。お話をいただいてから聞かせていただきましたが、すごく新鮮な体験をしたと思っています。どこか懐かしくて、どの曲もディテールに入り込んでいるのに普遍的。感情移入もできるし、ものすごくやる気がわきました。
武部聡志
最初にお話を聞いたときは素晴らしいアイデアだと思いましたね。せりふはなくて、歌詞だけで物語を構築する。曲がストーリーに合わないからと探すとちゃんとつながるものがあるんですよね。見事に心情にはまるものがある。音楽的にも気持ちよく繋がっていくのかが難しいんですけどね。
松任谷正隆
このミュージカルは、馬場さんにとって渾身の作品……になってもらわなければ困るけど(苦笑)。長い間打合せをする中で三回ぐらい降りようと思ったことがありました。馬場さんには確固とした世界観があって、作者が「それは違うよ」と言っても、逆に「間違っている」って言い出すんですよ。最終的な出来には期待しています、成功して下さい。
松任谷由実
初めてお話を聞いたときは成立するものかと思いましたね。ディテールにこだわることによって、私が想像もしなかった世界が展開すると期待しています。本人を差し置いて、しかられたりすると、歌は作り手のものではなく、受け手のものなんだなって思います。皆さんが独自のユーミンワールドを持っている。だからこのミュージカルはそのことも含めて楽しみですね。 |