『黄昏』公開舞台稽古 - 2006年11月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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写真/また一つ歳を取り、48年目の別荘暮らしが始まる。長塚京三(左)と八千草薫

▲また一つ歳を取り、48年目の別荘暮らしが始まる。長塚京三(左)と八千草薫
写真/娘の想いを父はただ静かに受け止める。長塚京三(左)と賀来千香子 写真/左から三浦浩一、賀来千香子、八千草薫、長塚京三、中村友也

▲娘の想いを父はただ静かに受け止める。長塚京三(左)と賀来千香子

▲左から三浦浩一、賀来千香子、八千草薫、長塚京三、中村友也
 静かな湖畔の別荘で人生の黄昏を迎えた老夫婦が見つめ直す老いと温かな家族の絆――。78年の初演以来、世界各地で上演を重ねている、アメリカ人劇作家アーネスト・トンプソンの名作『黄昏』(原題『On Golden Pond』)が、03年からの続投となる八千草薫と、初出演の長塚京三の共演で幕を開けた。今回は11月から12月にかけて、都内の3劇場のほか7都市でも上演される。4日に新宿文化センターでのプレビュー公演を控えた3日、公開舞台稽古が行われた。
 美しい水面をたたえる湖「ゴールデン・ポンド」を臨む、静かな森に囲まれた別荘に毎年訪れる、79歳のノーマン(長塚)と10歳年下の妻エセル(八千草)。夫婦の間で交わされる何気ない会話や軽口には、時おり「老い」が滲むが、ゆったり流れる別荘での時間が二人を優しく包み込む。そこへ、父ノーマンとそりが合わず久しく家を出たきりになっていた娘・チェルシー(賀来千香子)が、彼女の新たなパートナーのビル(三浦浩一)と彼の息子・ビリー(中村友也)を連れて帰ってくる。エセルを親しみを込めて「ママ」と呼び、“あまのじゃく”なノーマンを名前で呼ぶ娘のぎこちない態度は相変わらずだが、ノーマンは新たな「息子」ビリーを可愛がるうち、そしてチェルシーは新たな家族を育むうちに、お互いの心の溝をゆっくりと埋め始め……。

 夫への愛情を上品でありながら愛らしい仕草で見せる八千草薫と、ひょうひょうとした演技の中にも素直に吐き出せない家族への愛をにじませる長塚京三。まさに、稽古前の会見で長塚が「夫婦も同然です」と語る通りのコンビネーションを見せていた。また、朝・昼・夜と水面の表情を変える、「ゴールデン・ポンド」を描いた背景画も美しく、静かに揺れる水面も照明で表現する工夫が施され、ゆっくりと変化していく家族の姿に、いっそうの趣を添えていた。

 父として、母として、子として、夫として、妻として。さまざまな立場から人生を見つめ直すことのできる名作の名にふさわしい舞台。幅広い年代に観てほしい作品だ。
公演データ
2006.12/13(水)〜24(日) ル テアトル銀座

【スタッフ】 作=アーネスト・トンプソン 共同演出=高瀬久男/板垣恭一 翻訳=吉岡裕一 音楽=溝口肇
【キャスト】 八千草薫/賀来千香子/中村友也/飯田邦博/三浦浩一/長塚京三

・チケット発売中
・全席指定9,000円/ボックス席(ペア)14,000円
・お問い合わせ=CATチケットBOX TEL.03-5485-5999

*ほか神奈川・茨城・宮城・新潟・大阪・福岡・亀有・愛知公演あり