ミュージカル『マリー・アントワネット』ワールドプレミア特別カーテンコール - 2006年11月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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写真/貴公子フェルセンと王妃マリーの秘められた愛(劇中より)。井上芳雄(左)と涼風真世。

▲貴公子フェルセンと王妃マリーの秘められた愛(劇中より)。井上芳雄(左)と涼風真世。
写真/カーテンコールにお色直しをして登場した涼風に満場の拍手が送られる。 写真/喝采に応えるカリオストロ役の山口祐一郎。

▲カーテンコールにお色直しをして登場した涼風に満場の拍手が送られる。

▲喝采に応えるカリオストロ役の山口祐一郎。
写真/世界初演に駆けつけたスタッフ陣。左から栗山民也(演出)、ミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)、シルヴェスター・リーヴァイ(音楽)。 写真/会見に臨んだオルレアン公役の高嶋政宏、涼風、マルグリット・アルノー役の新妻聖子。

▲世界初演に駆けつけたスタッフ陣。左から栗山民也(演出)、ミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)、シルヴェスター・リーヴァイ(音楽)。

▲会見に臨んだオルレアン公役の高嶋政宏、涼風、マルグリット・アルノー役の新妻聖子。
 昨年11月に開かれた第一次製作発表までは、『M.A.』というイニシャルしか明かされていなかったことでも話題を集めていた世界初演ミュージカル『マリー・アントワネット』。『エリザベート』や『モーツァルト!』で日本でもおなじみのウィーン・ミュージカルの先駆者ミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)&シルヴェスター・リーヴァイ(音楽)が、故・遠藤周作の名作小説「王妃 マリー・アントワネット」をもとに、日本のファンために書き下ろした。そんな話題作が、2006年11月1日、帝国劇場にて、ついにそのベールを脱いだ。それを記念し、初日の本公演終了後、「ワールドプレミア 特別カーテンコール」が催された。

 鳴り止まぬ拍手の中、ボーマルシェ役の山路和弘が、「本日は『マリー・アントワネット』初日公演にお越しいただき本当にありがとうございます。出演者を代表いたしまして……私ではありません(笑)。一言ごあいさつを。もちろん、我らが王妃、マリー・アントワネット」と涼風真世を紹介すると、「世界初演ミュージカルの『マリー・アントワネット』。この作品に携わってくださったクンツェさん、リーヴァイさん、そして栗山さん。スタッフの皆さん、出演者の皆さん、…(涙でつまる)…本日、無事に産声を上げました。これから、12月25日東京公演千秋楽まで、一人ひとり心を込め、努めていきます。栗山さんがおっしゃいました。『役者は役を演じるのではなくて、(役の)人生を生きてほしい』と。私も、マリー・アントワネットを大切に生きていきます。長い公演ではありますが、皆様、何度も足をお運びいただけたらと願っております。一人では、舞台は何もできません。やはり、この作品に出合い、皆さんに出会ったから、今日のこの日があったと思っています。出演者一同、千秋楽まで本当に気を抜かずに、舞台を務めますので、どうぞよろしくお願いいたします!」

 続いて、「先ほども王妃が申しましたように、本日は世界初演でございます。もちろん、来ていらっしゃいます。クンツェさん、リーヴァイさん、そして我らが演出家、栗山民也さんでございます」と山路に紹介された3人も登壇。スタンディングオベーションの中、出演者は何度もカーテンコールに応えていた。

 また、終演後には涼風真世、新妻聖子、高嶋政宏による囲み会見も開かれた。
世界初演を迎えられたということで、おめでとうございます。いかがですか、今の心境は?
涼風「そうですね、いよいよ始まったなという感じですね。この作品は10年の構想があって、皆さんスタッフの方々が本当にこの作品のために、毎日毎日頑張っていらっしゃった。そして私たちがお稽古を2カ月して、今日の初日を迎えたわけです。一人の力では何もできないですけども、こんなに素晴らしい作品、スタッフ、出演者の皆さんと一緒に舞台に立てることが、すごくとても幸せなので、全然疲れてないんですね。」

カーテンコールでは感極まってらっしゃいましたが。
涼風「はい、すみませんでした。泣くつもりはなかったんですけども。何でしょう、お客様のパワーや、皆さんのこう肌で感じるものがありまして、涙してしまいました。」

新妻さん、今日を迎えられていかがですか?
新妻「はい。正直ほっとしています。本当に世界初演ということで、責任重大だなと感じております。スタッフ・キャスト一同の決意も並々ならぬものがあって、それがワクワク感だったんですね。でもとても楽しみだなというのと同じくらいの大きさでやっぱり私は恐怖があって、無事に初日を勤め上げられなかったらどうしようと、ほんとに昨日の夜も怖くて、でも寝ないと寝ないとと思って、今日も朝から怖かったんですけどほんとに、皆さんに支えられるような感じで今日は務めさせていただいて、ほんとに思い出深い一日になりました。明日からまた頑張ります。」

カーテンコールでのお客様からの声援いかがでした?
新妻「うれしかったですねー、本当に。私たちも世界初演でどなたもご覧になったことのない作品をお見せするということで、どう受け入れていただけるのか正直不安はあったんですけども、でもカーテンコールでのお客様の拍手や笑顔を見て、あ、楽しんでくださったのかなーと思って、本当に、うれしかったです。」

高嶋さんは?
高嶋「いやなんか今回、ずっと昔からご一緒したかった栗山民也さんの演出だったんで。栗山さんが1ミリごとのダメ出しを出される。だから、なんか世界初演とか今日が初日とかそいういうこと全然気にならないくらい、芝居の世界にこう入っていけたというか。もうそれぐらに緻密な演技指導というか、稽古だったので、逆になんかすごく、すーっと入っていけましたね。今、だんだんと震えが来てる。世界初演の舞台だったんだなーって感じありますよね。」

今回はメイクも独特ですが。
高嶋「みんなから“シザーハンズ”って言われてるんですけど(笑)。最初にこの本読んだ時にパッとこれが思い浮かんだ。周りの人には、ほんとにするのか?って言われたんですけど。」

奥様は何かおっしゃってますか?
高嶋「きもい。怖い(笑)。明日観にくるんですよ。また感想聞きたいなと。」

明日、11月2日といえば、マリー・アントワネットの……
涼風「誕生日。ね。」

何か必然のような……
涼風「そうですね、マリーが私の体を通じて訴えかけているような舞台なので、私自身も演じてるというよりは、何でしょう、いろんな意味で超えちゃっている部分があるので、もちろん栗山さんの演出でもあるんですけどね、それよりももっともっと人間の神髄? 生まれもって持っているパワー、生きたいという気持ちや、喜び、悲しみ、苦しみ、絶望……いろんなものがこう、自分の体を通してマリーが何かを表現したいんじゃないかな。と思う一瞬もあるんですよ。」

マリー・アントワネットという女性を演じる上で一番気を付けたところっていうのは?
涼風「そうですね、何だろうなー、あんまりこうするから王妃だとかそういうことはまったく気を付けてなくて、まず自分の気持ちに正直になること、マリーも一人の人間であるということ、一人の女性であるということは、一番基本的に思っています。」

何人かの男性と、恋に落ちて行きますけど、そのへんの恋愛観というのは?
涼風「そうですねー。人間はいつも何かを欲しているのかもしれないですね。愛情だけではなくて、いろんなものを欲して生きているのかもしれない。そういう部分では理解できます。」

共通する部分もありますか?
涼風「そうですね。ただ私は主人がいますので、フェルセンとのような恋はまったくないと思いますけども(笑)。」

高嶋さんはいかがですか? マリー・アントワネットのような。
高嶋「いいですねー。というか、涼風さんがかわいいですもんねー。」
涼風「えー!? 今のところ、ちゃんと!みたいな(笑)。」
高嶋「こう見えて、アニメキャラなんです。かわいいんですよ、すっごく。」

衣裳もすっごく。
高嶋「いいですね。」

恋愛観も?
高嶋「いや、僕も奥さんいますんで、見たいものは見る(笑)。」
涼風「うら若き乙女が(新妻に促す)。」

新妻さんいかがですか、マリー・アントワネットのような恋愛?
新妻「あー、まだ気分は革命闘士なので(笑)、恋愛にまで及ばないんですけれども。」

マルグリットとしては、どうですか?
新妻「恋愛ね、でもやっぱりまったく愛というものを知らずに生きてきた役なので、初めてマリーとフェルセン、マリーと子供の間に愛を見て、やっぱり彼女の中で何かが崩れてまた構築されていくんだけども、きっと革命中に恋愛をして結婚したと信じたいです(笑)。」
涼風「でもこの作品はほんとに出演者一人ひとりが、重要だというか、大切なんですね。マリーがいて、カリオストロがいて、オルレアンがいて、マルグリットがいて……、本当にカンパニー全体が一丸となってこの世界を作り出していますので、ぜひぜひそのへんも皆さんに観ていただけたらと思っています。」

これから今日から7カ月間全国回るわけですけども、意気込みをお願いします。
涼風「世界初のミュージカル『マリー・アントワネット』、今日初日を迎えまして、これから12月25日東京千秋楽、そして1月博多座、2月梅田芸術劇場……と、まだまだ続きますけども、全員で力をあわせて毎日新鮮な舞台を、18世紀を、皆さんに体現していただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。」

 マリー・アントワネット役に涼風真世、マルグリット役に新妻聖子と笹本玲奈のWキャスト、アクセル・フェルセン役に井上芳雄、オルレアン公役に高嶋政宏、カリオストロ役に山口祐一郎らそうそうたるメンバーが顔をそろえ、絶賛上演中である本公演は12月25日まで。その後、1月に福岡・博多座、2・3月大阪・梅田芸術劇場を縦断した後、2007年4・5月には東京に再び凱旋する(フェルセン役は今拓哉、オルレアン公役は鈴木綜馬が演じる)。
公演データ
2006.11/1(水)〜12/25(月) 帝国劇場

【スタッフ】 原作=遠藤周作 脚本・歌詞=ミヒャエル・クンツェ 音楽=シルヴェスター・リーヴァイ 演出=栗山民也 翻訳=浦山剛 迫光 翻訳・訳詞=竜真知子 音楽監督=甲斐正人 振付=前田清実
【キャスト】 涼風真世/新妻聖子・笹本玲奈(Wキャスト)/土居裕子/井上芳雄/石川禅/山路和弘/高嶋政宏/山口祐一郎 ほか

・チケット発売中
・全席指定S席13,000円/A席8,000円/B席4,000円
・お問い合わせ=劇場 TEL.03-3213-7221