ミュージカル『ブルックリン』制作発表 - 2006年11月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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写真/菅野こうめい、石井一孝、伴都美子、マルシア、シルビア・グラブ

▲左から菅野こうめい、石井一孝、伴都美子、マルシア、シルビア・グラブ
 04年、当時無名のマーク・ショーンフェルド&バリー・マックファーソンの脚本・作詞・作曲、『ビック・リバー』のジェフ・カルフーンの演出によりブロードウェイで初演されたミュージカル『ブルックリン』。ソウル、ゴスペル、ポップスなどを融合した楽曲のほか、「立ち入り禁止」と書かれたテープやドラム缶などNYの街角では身近にあるものをセットに用いた演出も特徴である作品が、来年2月に日本初演を迎えることとなり、その制作発表が行われた。

 あらすじは、行方不明の父を彼が残した子守唄を手がかりに探す少女ブルックリンが、やがて歌手として有名となり、ライバルとの衝突の中で成長していくというもの。だが、実はそのストーリーを、ニューヨークのストリートパフォーマーの一座が演じているという二重構造の設定になっている。主演は、元“Do As Infinity”のボーカル・伴都美子。昨年に朗読劇『美貌の青空〜チェ・ゲバラ、魂の錬金術』で初舞台を踏み、今作が本格的女優デビューとなる。ブロードウェイ初演(イーデン・エスピノーザ)、ツアー版ともにポップシンガー出身の女優が演じてきた役ということで、伴にとっても歌手としての経験が生かせる配役と言えそうだ。

 出演者は5名。脇を固めるマルシア、石井一孝、シルビア・グラブ、今井清隆(制作発表当日は欠席)は共演も多いなじみの仲。彼ら先輩俳優たちがチームワークのよさをアピールしながら、唯一の初顔合せとなった緊張気味の伴にアドバイスをするなど気遣う場面も。セット転換からバックコーラスまで、全員が出ずっぱりで代わる代わる担当するとのことで、「今まで出したことのない声域もある」と話すマルシアほか、キャストは一様に意欲十分といった表情を見せた。

 会見には、舞台のみならずイベント等も手掛ける演出の菅野こうめいと、キャスト4名が出席。コメントは以下の通り(抜粋)。ストリートシンガー役の今井清隆は都合により欠席で、ビデオメッセージを寄せた。

伴都美子 ブルックリン役
昨年の舞台は朗読劇でして、ディーバ役としてストーリーに沿った歌を何曲か歌わせていただきました。その時、普段のマイクを持って歌うスタイルとは違う、両手がフリーになる歌い方を経験させていただきました。今回は、演技もそうですが、歌でも今まで以上に実力を試されると思いますので、しっかり体力も精神力も鍛えて本番に挑みたいと思います。このお話をいただいてからますます演劇やミュージカルに興味を持ち始めました。舞台を観させていただきつつ、体力面でもトレーナーを付けて基礎体力作りに励んでいます。本格的なソウルミュージック、ゴスペルなどは初めて歌わせていただくことになるので、この楽曲の素晴らしさを私を通して伝え、共演者の皆さんと、素晴らしいステージにできたらと思います。

マルシア パラダイス役(ブルックリンのライバル)
またさらに自分をステップアップさせられる作品にめぐり合えたのではと思っています。音楽のクオリティーが非常に高く、ゴスペルとか今までチャレンジしたことのない世界観を味わせていただけると思います。そのためにも体力!ね。精神力は大丈夫……みんな仲良い仲間ですから(笑)。ブルックリンのライバル役ですが、すごく愛国心を持った女性なので、「強く生きる」という部分を探り出して演じたいなと思います。自分を愛している女かな。ちょっと私とは違う(笑)。とにかく、頑張ってやりたいと思います。

石井一孝 テイラー役(ブルックリンの父親)
ロックミュージカルというよりはリズム&ブルースのような、ちょっとブラック系な感じ。ガツンとした縦ノリじゃないですね、ちょっと横のグルーヴがある。そういうロック、ソウル系、やっと巡り合いましたよ。ミュージカル俳優として10数年、(『レ・ミゼラブル』の)マリウス役とかをやっているせいか「クラシック出身ですか?」と聞かれたりするんですけど、僕はポップス出身ですから! もともとシンガーソングライター志望で、まさにテイラー(と同じ)。なぜ今まで僕をこういったミュージカルに起用しないのか分からなかったんですが(笑)、世の中がやっと僕に気づいてくれました。こういう音楽は非常に得意分野。楽しみにしてます。

シルビア・グラブ フェイス役(ブルックリンの母親)
最近ではよく母親役をやっているな……しかも、だいたい捨てられて子供を一人で生んで、死んでいく運命っていうのばっかりやってるような気がするんですけども(一同笑)。そういう意味では(今回の役柄も)リンクしてますが、(これまでの作品とは)まったく違うものを作らなければいけないという気持ちでいます。実は向こう(ブロードウェイ)で観てるんですけど、歌に圧倒されて、終わってからずっと立てなかったんです。みんなで音楽的な良さを全部伝えて作っていきたいなと。キャストの仲が良いので、作り上げる作業はすごく楽しくできると思うんですよ。最高にソウルフルなものができると思うので、ぜひ期待していてくださいませ。 

今井清隆 ストリートシンガー役*ビデオメッセージ
私、自分探しの旅に出ていますので、制作発表に出席できません(笑)。こんな形で失礼します。私の役はストリートシンガーといって、ストーリーテラーのような役。主役のブルックリンを愛しながら、いろんな人の愛を伝えていく役どころです。音楽を聴いたときに、すごくソウルフルで非常にやりたいなと思った作品です。出演者が仲良いので、和気あいあいとした雰囲気が出ればいいなと。皆さん歌唱力抜群なので、素晴らしい作品になると確信しています。(主演の伴に向けて)僕は緊張しいなので、初舞台の時はせりふもなく立っているだけの役なのに足が震えていました。初めてというのは何にでも付き物で、誰でも緊張すると思うけど、リラックスしてみんなと一緒に楽しみましょう。

菅野こうめい(演出)
ノージャンルな演出家と人からは言われ、ワールドカップの前夜祭をやったり、コンサートやショーもやってきましたけども、僕の中では全部、音楽の世界を立体化する仕事だと思ってやってきました。石井君も言っていましたけど、やっと自分の世界と合った作品に出合えたんじゃないかと、今から張り切っています。このミュージカル、5人のホームレスのストリートパフォーマーたちが、草野球ならぬ草ミュージカルを作り、その中で父親役や母親役をやっているという二重構造になった舞台。ストリートで力強く生きていく人たちなので、パフォーマンスのスキルが高くないと立ち止まって観てもらえないわけだけど、それに合った(パワフルな)楽曲が用意されている。ストリートコンサートのように盛り上がれればなと思っています。
公演データ
【スタッフ】 脚本・作詞・作曲=マーク・ショーンフェルド&バリー・マックファーソン 演出・翻訳・訳詞=菅野こうめい
【キャスト】 伴都美子/マルシア/石井一孝/シルビア・グラブ/今井清隆

【東京公演】
2007.2/18(日)〜 28(水) 東京芸術劇場 中ホール
・チケット発売中
・全席指定S席10,000円/A席8,500円
・お問い合わせ=テレドーム TEL.0180-993-503(24時間テープ案内)

【大阪公演】
2007.3/2(金)・3(土) 大阪厚生年金会館 芸術ホール
・チケット発売中
・全席指定S席10,000円/A席8,500円
・お問い合わせ=テレドーム TEL.0180-993-503(24時間テープ案内)