第10回「鶴屋南北戯曲賞」贈呈式 - 2007年3月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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写真/左から本谷有希子、夏樹静子(日本ミステリー文学大賞)、海野碧(日本ミステリー文学大賞新人賞)

▲左から本谷有希子、夏樹静子(日本ミステリー文学大賞)、海野碧(日本ミステリー文学大賞新人賞)
 3月14日、財団法人光文シエラザード文化財団が主催する第10回「鶴屋南北戯曲賞」贈呈式が行われた。各暦年の1月から12月までに上演された日本語で書かれた新作戯曲を対象に創設された同賞は、永井愛、野田秀樹、三谷幸喜、マキノノゾミ、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、井上ひさし、唐十郎、坂手洋二、斎藤憐といった蒼々たるメンバーが受賞してきた。10年目を迎えた今年は、本谷有希子が自身の劇団、「劇団、本谷有希子」に書き下ろした『遭難、』が受賞した。

 審査は各選考委員より推薦された19作品について第一次選考を行い、青木豪『エスペラント〜教師たちの修学旅行の夜〜』、平田オリザ『ソウル市民 昭和望郷編』、小幡欣治『喜劇の殿さん』と本谷の『遭難、』が選ばれ、最終選考の結果『遭難、』に決定した。
本谷有希子
あまり賞には縁がないので、最初は信じられませんでした。私はにぎやかし? すごいメンバーが受賞してきた賞なので賞のイメージを変えようとか何か狙いがあるの?とか。『遭難、』は私にとって12作目の戯曲。一番今までで苦労した作品です。8割ぐらいを書き上げて稽古初日に役者さんによる本読みを行ったら、“これは違う”と思い、飲み屋さんで全部書き直すと宣言したのです。自分で納得できなかったし、面白いと思えなかったんですね。どうしようかは思いつかなかったんですけど、とにかく書き直そうと。そのころ小説が芥川賞の候補になって、“本谷は演劇をやらなくなるのか”という声も聞こえてきたし、劇作に力を入れてバカにされないように、そのために書き直そうと思ったんだと思います。私にとっては演劇が一番の土台ですし、これからも演劇にいます。この賞を励みにして、頑張ります。

 ちなみに日本ミステリー文学大賞は夏樹静子、日本ミステリー文学大賞新人賞は海野碧がそれぞれ受賞した。