ロック★オペラTHEWHO'S『TOMMY』公開舞台稽古 - 2007年3月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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写真/左から右近健一、中川晃教、ROLLY
▲左から右近健一、中川晃教、ROLLY
写真/左から母親役の高岡早紀、少年トミー役の塩野魁斗、父親役のパク・トンハ 写真/THE WHOの音楽に合わせて、巨大スクリーンの映像が目まぐるしく変化する

▲左から母親役の高岡早紀、少年トミー役の塩野魁斗、父親役のパク・トンハ

▲THE WHOの音楽に合わせて、巨大スクリーンの映像が目まぐるしく変化する
 イギリスで一時代を築いたロック・バンド「THE WHO」の同名大ヒット・アルバムをミュージカル化した『TOMMY』。その初めての日本版が、劇団☆新感線のいのうえひでのりの演出で12日に開幕。前日に行われた公開舞台稽古では、タイトルロールの中川晃教が、パワフルさと繊細さを併せ持った歌声で、ほぼ全編歌のみで描かれる物語をリードした。

 幼少期に目の当たりした殺人をきっかけに、「見えない・聞こえない・話せない」という三重苦に陥ったトミーが青年となり、その呪縛を乗り越え自由をつかむまでを描いた『TOMMY』。全編を歌とロック音楽でつづるという斬新な趣向で映画化もされ、92年にミュージカル化された本作はトニー賞5部門を受賞している。

 高校生時代に映画版に影響を受け、「物語をすべて歌で繋ぐものがミュージカル」と語るいのうえの演出は、劇団作品でも得意とするロックの疾走感を大音量で体感させながら、巨大スクリーンに映し出される映像を駆使して物語を分かりやすく描いていく。ポップなアニーメーションや目眩を覚えるようなサイケデリックな映像、そして主人公トミーの内面を描くファンタジックなイメージと音楽が、目と耳を同時に刺激し、また各シーンの歌に込められた物語を強烈に印象づけ、観客の想像力を休ませない。

 主演の中川も、ピンボールの才能に目覚めたことをきっかけに三重苦の呪縛から解放されていくトミーを表現力豊かな歌声で熱演。苦悩の絶望から自由へと劇的に変化する人生の"トーン(音調) "を、荒々しいシャウトや透明感のある高音を歌に自在に織り交ぜて表現していた。東京公演は今月31日まで。