『NINAGAWA十二夜』再演 制作発表会 - 2007年4月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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写真/左から尾上菊五郎、尾上菊之助、蜷川幸雄

▲左から尾上菊五郎、尾上菊之助、蜷川幸雄
 演出家・蜷川幸雄初の歌舞伎作品として大きな話題を呼んだ『NINAGAWA 十二夜』が、2年ぶりに再演されることになった。今回は、6月に福岡・博多座、7月に東京・歌舞伎座で上演。制作発表会には蜷川、尾上菊之助、尾上菊五郎が顔をそろえた。

 シェイクスピアのロマンティック・コメディー『十二夜』を、中世の日本を舞台に翻案し、幕開けから歌舞伎座の舞台一面を鏡張りで見せるなど大胆な趣向を随所に盛込んで描いた本作。「まさか再演することはないだろう」と思っていたという多忙な演出家を説得したのは、今回も尾上菊之助の並々ならぬ熱意だった。2000年に『グリークス』で蜷川の演出を体験し、「シェイクスピアの歌舞伎化」という自身の企画を歌舞伎初演出となる蜷川に持ちかけて実現させた菊之助。「彼が稽古場に来て、『再演したい』と言うんです。思いつめた顔で。何でか分からないけど、負けてしまったんですよ」と笑う蜷川だが、『NINAGAWA 十二夜』を手がけたことで得られたものも少なくなかったようだ。「現場で演じながら変えて作り上げていく楽しさを感じた」「(演出家として)日本人のアイデンティティを持とうと改めて考え直した」と、歌舞伎座へ単身“乗り込んだ”経験は、自身が手がける古典劇や現代劇にも生かされていると言う。

 “異文化交流”による刺激は歌舞伎役者側にも強かったようで、出演者の尾上菊五郎が「普通、歌舞伎は冒頭を見逃しても物語が分からなくなることはない。のんびり入ってくるお客さんもいらっしゃるほど。だけど蜷川さんの芝居は幕が開いてからの1分に勝負を賭ける。そういう作り方もあるんだと感心しました」と語れば、双子の兄妹を一人二役で演じる息子・菊之助も「鏡一枚の発想が歌舞伎にはない。蜷川さんの空間術は新鮮」と初演の手応えは十分といった様子。それでも「新たな気持ちで取り組む」と、見どころである踊りのシーンを刷新するなどさらに練り上げた再演への意気込みを見せた。蜷川も「(初演時は)上演時間をもう少し短くできると感じたので、より圧縮度を高くした舞台にしたい。歌舞伎への恩返しのつもりで再演に臨みます」と語った。
 嵐で遭難し、離ればなれになった双子の兄妹・斯波主膳之助と琵琶姫(ともに菊之助)。琵琶姫は男装して大篠左大臣に小姓・獅子丸として仕える身となり、ひそかに思いを寄せていた。だが左大臣は織笛姫にぞっこん。しかもその織笛姫は、獅子丸に恋をしてしまい……。滑稽な丸尾坊太夫や道化の捨介(ともに菊五郎)らの大騒ぎに彩られながら、混乱した恋がたどり着く先は?
公演データ
【スタッフ】 作=W. シェイクスピア 演出=蜷川幸雄 訳=小田島雄志 脚本=今井豊茂
【キャスト】 尾上菊之助/尾上菊五郎 ほか

【福岡公演】
2007.6/5(火)〜28(木) 博多座
・4/14(土)前売開始 *15名以上のグループ観劇チケット発売中
・全席指定A席18,000円/特B席15,000円/B席12,000円/C席5,000円
・お問い合わせ=博多座 TEL.092-263-5555

【東京公演】
2007.7/7(土)〜29(日) 歌舞伎座
・6/15(金)前売開始
・全席指定1階桟敷席18,000円/1等席16,000円/2等席12,000円/3階A席5,000円/3階B席3,000円
・お問い合わせ=歌舞伎座 TEL.03-3541-3131