ASIANBEATFICTION『何日君再来イツノヒカキミカエル』制作発表会 - 2007年4月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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写真/左から岡村俊一、藤原一裕、石川梨華、筧利夫、黒木メイサ、辻希美、彩輝なお

▲左から岡村俊一、藤原一裕、石川梨華、筧利夫、黒木メイサ、辻希美、彩輝なお
 第二次世界大戦中に中国で大流行し、アジアの歌姫テレサ・テンも歌った「何日君再来」。この歌をモチーフにした、中国、台湾、韓国、日本にまたがる一大活劇が上演されることとなり、その制作発表が行われた。

 映画「パッチギ」「フラガール」で2年連続日本アカデミー賞を受賞した羽原大介が脚本を、『あずみ』『エビ大王』などの話題作を手掛けてきた岡村俊一が演出を担当する。主演には、舞台・映像に幅広く活躍する筧利夫と、『あずみ』の熱演で高い評価を得た若手期待株・黒木メイサ。そのほか、元モーニング娘。の石川梨華、辻希美や、お笑い芸人の藤原一裕、元宝塚歌劇団トップスター・彩輝なおといった、個性的な顔合わせのキャスト陣も楽しみな作品だ。

 物語はフィクションで、特別な歌の才能を持った少女テレサをめぐる国家間の攻防を描いたもの。歌やアクション満載のエンターテインメントの中に、アジアの抱える問題が浮き彫りになるような、骨太な舞台になりそうだ。

 テレサ・テンの影響を大きく受けたという中国人歌手en-Ray(会見には出席せず)がテレサ役に挑むのも話題の一つ。出席者の主なコメントは以下の通り。
岡村俊一(演出)
非常に国際色豊かな舞台で、かつてテレサ・テンさんが歌われた「何日君再来」をモチーフにしています。10億人が愛したアジアの歌姫。その13回忌にあたる今年、非常に波乱万丈の人生を舞台化……とはいかず、この人生を“ねつ造”致します(笑)。この人の意志や、それにかかわった人々の歌への熱き思いや夢や希望を、あえてフィクションとして、新たな舞台エンターテインメントにするのが今回の趣旨です。戦後の日本とアジアで誰が何を考えていたのかが、浮き出しにされていくのではないかと思っています。

筧利夫 日向英一郎役(音楽プロデューサー)
今回素晴らしい女性陣に囲まれて、私毎日ウハウハ、男の本能丸出しでやっております(一同笑)。毎日稽古で誰を愛そうか、必死でございます。そんな男の限界に、男性の観客のみなさん、一緒に挑戦してみないかって感じですね。稽古の感想は……各女性陣と密接に関係していく役ですので、広い舞台とはいえ、距離が近い瞬間が多々あるわけですね。その瞬間、そんなシーンでもないのに、ついキスをしてしまいそうになる自分というのがいまして、自制心を持ちながら稽古をしています。何を言っているんでしょう私は(一同爆笑)。見どころとしては、殺陣やダンスや歌と、各女性陣に確実に、ポイントの高いシーンがございますので、矢継ぎ早に続くそのシーンを楽しんでいただければと思っています。

黒木メイサ 玲“リン”役(男装の台湾人スパイ)
本を読んだときに、どうしようかなと思ったのが正直な感想です。台湾人でありながら中国のスパイとして生きていて、祖国のためだと思ってやってきたことがそうでなかったりと、いつ気持ちが揺れ動いている。稽古が始まって一週間ですが、皆さんと一緒にやりながら、探っている状態です。今回アクションも結構あるんですが、今まで私が経験したものとちょっと違っていて、あまり武器を使わずに体当たりで闘う感じなので、身体を壊さないように。あと、筧さんとのダンスというか殺陣のようなシーンが楽しみなところでもあるので、頑張りたいと思います。

藤原一裕 アキラ役(中華料理屋を営む在日華僑三世)
自他共に認める大抜擢!です。僕がやらせていただくアキラという役はラーメン屋を経営しているのですが、僕はプライベートでもラーメン大好きでして、特にとんこつが……。この作品を通して僕はまたラーメンが大好きになりました。稽古初日に、演出の岡村さんから「藤原君、それは新喜劇の間だから、ダメだよ」というお褒めの言葉を頂きまして(一同笑)、今はなんとか置いていかれないように、間をつめながら一生懸命やっております。まだ稽古が始まって一週間なので、なかなか良いスープは取れていませんけど、本番の公演では最高の一杯のラーメンを作り上げたいなと。……えー、こんなに滑っても僕は別に心が折れることはありません。……よろしくお願いします。

石川梨華 美華役(アキラの店で働くウェイトレス)
今回私は、アキラのお店で働くウェイトレスで、いつの間にかテレサの替え玉としてデビューしてしまうという役で、最初に台本を見たときは「どういうことだ!」みたいな感じでして。家族に「今回替え玉をやるんだ」と言ったら大爆笑されました。人の歌を自信を持って歌えるよう頑張りたいと思うんですけど、「そっちの方がいいじゃん」と言われないように、本業の方も頑張りたいと思います。稽古の最初のころは、台本も覚えられないし、言葉の掛け合いも早いし、「私大丈夫かな」と思ってたんですけど、わからないことはわからないと、はっきり聞こうと思ってやっています。あと、稽古前の30分の基礎トレーニングが私にとっては試練なんですが、やっていくうちに、気持ち的には少し引き締まってきたかなと。毎日続けて、お芝居が終わるころにはもう少しすっきりした身体になっていることを願いたいと思います(笑)。

辻希美(石川梨華とWキャスト)
初めて台本をもらったときは、「なんて読むんだろう」という漢字ばっかりで、初めて見る言葉も多くて、どうしようと思いました。必死に振り仮名をふって勉強しながら稽古に臨んでいるんですけど、すごく難しいストーリーなのかなと思っていたら、仲間の大事さや愛や夢がすごくある物語で……。日本語もちゃんとできない私ですけど、すごく良い舞台になるんじゃないかなと思います。なので、皆さんの足を引っ張らないように、まだまだ稽古、本番、頑張りたいです。今日、梨華ちゃんから「やっとせりふが入ってきた」と聞いたんですけど、私はせりふを覚える以前の問題で、言葉の意味を知る段階で……でも、本番ではすごい演技で、梨華ちゃんに負けないくらいにできたらと思います。必死な辻希美を観てもらいたいです。

彩輝なお 青空のぞみ役(在日韓国人であることを隠す演歌歌手)
台本を読ませていただいて、とても難しいお話だなとも感じましたが、その中に含まれているメッセージ性がすごく心にズシッときて、大切に演じたいと思いました。先ほど筧さんが、「毎日こちらにいる女性を愛して」とおっしゃってましたけど、今回の私の役のポイントも、いかにその女性たちに焼きもちをやき、筧さん(と女性たち)の関係性を大切にできるかということだと思っています。熱い、とても愛のある物語なので、皆さんぜひ観にいらして下さい。また、わりとシビアの芝居の中でも、私の役は登場の仕方などにポイントがあり、新境地になるのではと思っています。

【4/26 追記】
美華役、辻希美は体調不良のため降板することになった。代役はモーニング娘。の吉澤ひとみが務める。