アトリエ・ダンカンプロデュース『血の婚礼BloodWedding』公開舞台稽古 - 2007年5月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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写真/森山未來(左)とソニン

▲森山未來(左)とソニン
写真/ギターと手拍子に合わせて激しい踊りを見せる森山 写真/会見より。後列左から新納慎也、尾上紫、池谷のぶえ、陰山泰、根岸季衣、前列左から渡辺香津美、浅見れいな、森山、ソニン、岡田浩暉、江波杏子

▲ギターと手拍子に合わせて激しい踊りを見せる森山

▲会見より。後列左から新納慎也、尾上紫、池谷のぶえ、陰山泰、根岸季衣、前列左から渡辺香津美、浅見れいな、森山、ソニン、岡田浩暉、江波杏子
  舞台、テレビ、映画と幅広く活躍している俳優・森山未來の主演作『血の婚礼』が、5月3日に初日を迎えた。スペインを代表する劇詩人・ロルカが哀しくも情熱ほとばしる「失われた愛」を描いた本作。初日前日に行われた公開舞台稽古では、翻訳劇の演出でも高い評価を受ける白井晃らしいシンプルながらも色彩豊かな舞台の上で、キャスト陣が熱演を見せた。
 かつて身を焦がすような恋に落ちながら、経済的な理由で別れることになった男と女。別々の人生を選んだはずだった二人の恋の炎は、女の結婚式当日、駆け落ちという形で再び燃え上がり……。実際に起きた事件を題材に、倫理を破ってまでも突き進む「愛」の荒ぶるエネルギーに迫ったロルカの『血の婚礼』。その本能的な「動」の部分を、主役・レオナルド役の森山未來と花嫁役のソニンが、激しい絡み合いで表現する。頭では拒み、言葉では相手をなじりながらも、手は体を抱き寄せ、唇を重ね合わせる。「(キスシーンは)タイミングを決めていないので、毎回、大変」とソニンが語れば、森山も「スパイダーマンみたいな格好になったこともある」と、舞台上で感じる情熱そのものに身を任せているようだ。劇中、ミュージシャン・渡辺香津美のギター演奏に乗せて森山が踊るダンスも、いわく“フラメンコ風”で、レオナルドの抑えがたい欲望が全身にあふれ出ているかのように荒々しい。舞台空間が、奥に向けて大きな無地の布を天井に吊る形で基本的にまっさらなため、役者の演技に自然と集中できる。

 白井の演出は、シンボルである「血」の赤や闇を印象的に使う照明でアクセントをつけ、ちょっとした小道具と布の仕切りで場面を転換。古典芸能を思わせる洗練された美意識をたたえた空間は、ロルカの詩的なせりふを違和感なく溶け込ませていた。東京公演は20日(日)まで。